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オリンパス12-100とタムロン28-200を徹底比較。センサーとレンズどちらが重要?

今回は以下の2つのレンズを比較していきます。

・オリンパス12-100mm F4 (マイクロフォーサーズ用レンズ)

・タムロン28-200mm F2.8-5.6 (フルサイズEマウント用レンズ)

巷では12-100mmはすべての焦点距離で解像感が高い高性能レンズ、28-200mmはコンパクトでそれなりに描写も良好レンズという見方が多いと思います。

結論、センサーサイズとレンズ性能はどちらが重要か?

 

A. 撮る対象によります。

具体的にいうと、今回の状況ではこのような結果となりました。

・接写〜近景
12-100mmのほうが解像感に優れる(接写では拡大せずにわかる差)

・遠景(風景など)
28-200mmのほうが中心から周辺まで解像感に優れる(拡大してわかる差)

オリ12-100mm F4が優れている点
  • 近景の解像力
  • 広角側隅の描写
  • 接写の解像力
  • 操作性
    (マニュアルフォーカスクラッチ)
  • 高級感(金属製)
  • 圧倒的な手ブレ補正
    (手ブレ補正がないボディに付けても)
  • 手持ちでの静止物撮影
    (スナップ、手ブレ補正、被写界深度の深さ)
タムロン28-200が優れている点
  • 遠景の解像力で有利
    画素数、センサー性能
  • 背景ボケ
  • AF性能
    (AF優秀SONYボディを使える)
  • 価格 (6万円安い)
  • 動体撮影
    (AF、ボケ、高感度耐性)
  • 遠景(風景など)
    (ダイナミックレンジ、画素数分有利)
  • 三脚に固定した夜景

AFに関してはどちらのレンズも静粛性が高くスムーズなので、ボディのほうが重要です。

タムロン28-200mmは他のレンズとも比較していますので、以下にまとめました。

28-200mm比較記事一覧
NIKON 24-200mm VR Z
タムロン 28-200mm
CANON RF24-240mm IS USM
タムロン 28-200mm

SONY 24-105 F4 G
タムロン 28-200mm
オリンパス 12-100
タムロン 28-200mm
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スペックを比較

 28-200mm F2.8-5.612-100mm F4 PRO
メーカー
マウント
タムロン
ソニーEマウント用
オリンパス
マイクロフォーサーズ用
価格8万円前後14万円前後
最大径x長さ74x117 mm77.5x116.5 mm
重量575 g561 g
レンズ構成14群18枚11群17枚
最短撮影距離0.19m(28mm)
0.8m(200mm)
0.15m(12mm)
0.45m(100mm)
最大撮影倍率0.32倍(28mm)
0.26倍(200mm)
0.6倍
絞り羽根枚数7枚7枚
防塵防滴△防滴のみ
手ブレ補正
AFモーターステッピングモーターステッピングモーター?
フィルター径67 mm72mm
レンズのスペック(仕様)の意味や見方を理解してレンズを選ぼう
レンズのスペックを見てて、「これってどういう意味?」と思う項目もあるかと思いますので、解説していこうと思います。 SONYの24-70mm F2.8 GMというレンズを参考にします。焦点距離:24-70mm開放F値:F2.8レ...

28-200mmはフルサイズレンズとしてはかなり寄れるレンズですが、比較すると12-100mmは遥かに寄れますね。

外観を比較

←スライドできます→
  • 全長は若干タムロンが長い

12-100mmのほうが径が太いですが、全長は28-200mmのほうが長いですね。

12-100mmはプロレンズなので、マニュアルフォーカスクラッチが搭載されていてかなり操作性がいいです。
マニュアルフォーカスクラッチとは以下です。

水色の輪っか部分を前後するだけで、AF/MFを切替可能。パナボディでも機能します。

レンズによって場所は様々でイマイチ慣れない。

なお、タムロン28-200はAF/MF切り替えスイッチも付いていませんので、ボディ側でMFにする必要があります

解像力を比較

前提として、E-M1 mark ii (約2030万画素)とa7iii(約2400万画素)に付けて比較しました。

そのためタムロン28-200mmが若干有利ですが、マイクロフォーサーズはなかなかこれ以上画素数があげれないという側面もありますので、そこも解像力の差として見ようと思います。

画素ピッチ的にフルサイズはもっと画素数あげる余裕があることを踏まえると、これでも手加減してもらえてる方でしょう。

すべて歪曲補正、周辺減光補正はONにしています。

マクロ域で比較

換算28mm

マクロ域の写真はすべて、拡大せずにそのままの大きさで表示しています。

フルサイズとマイクロフォーサーズでは縦横比が若干異なりますのでa7iiiの画像は縮小もしていません。

タムロン28-200mmで撮った写真は画素数が多い(写真が大きい)分、拡大する余力があります。

オリンパス12-100mmの広角側の最短撮影距離はワーキングディスタンスが短すぎて、このようにレンズが影になりやすいです。

12-100は最短撮影距離でもタムロンに勝利し、タムロンに合わせて離れて撮影すると圧倒的に解像力になります。

高画素を活かして、この甘いタムロンの周辺から隅にかけての描写を拡大しても余計アラが見えるだけです↓

F4の左上部分を拡大

広角での接写なので、像面湾曲の影響で、ピント位置が中心と隅でズレやすいです。(おそらく被写界深度が浅いフルサイズレンズは不利)

ということで、28-200mmの35mmで、左上にピントを合わせ拡大しました。

見てのとおり、しっかりピントを合わせたとしても28-200mmの周辺描写は厳しいです

換算85mm

換算85mm 最短撮影距離

F4の周辺部を拡大しました↓

F4の左下を拡大

12-100mmのほうが寄れる上に周辺部も安定した描写です。

換算200mm

換算200mm

隅を見ると明らかに12-100mmのほうが解像していることがわかります↓

←↑隅を拡大

おそらく接写でここまで解像するレンズは、ズームレンズではかなり少ないのでは?

僕が使ったズームレンズの中では間違いなく1位で、しかも高倍率ズームというのが驚き。

中心を拡大

タムロンの描写が特別悪いというわけではなく、ズームレンズの接写って本来こんなものです。

接写ではレンズが重要とお分かり頂けたかと思います

遠景で比較

遠景での写真はすべて、写真の中心と隅を切り取って並べて表示しています。

広角端を比較

まずは↓の写真

200mくらい離れていますが、割と大きい塔。こちらの塔を真ん中と隅において拡大します。

広角端中心

フルサイズである28-200のほうがノイズ感が少ないですが、解像力は12-100mmが勝っているように見えます

広角端隅

遠景広角端
12-100mmのほうが色収差が少なく、明らかに解像していることがわかります。

換算28mmで比較

換算28mmではPanaの14-140mm F3.5-5.6 iiも加えて比較しています。

28mm隅

遠景 28mm 隅
12-100mmが一番解像していて、28-200mmの開放付近はpana14-140mmよりも劣ります。
しかし、タムロンは絞ると改善しますが、14-140mmは絞っても改善しません。

次に、もっと遠くの風景を拡大してみます。

この写真の中心、周辺、隅を拡大します。

28mm遠景

中心と周辺はタムロン28-200mmのほうが解像していることがわかります。

隅は12-100mmのほうが優れているように見えますが、中心周辺が精細なフルサイズ機&28-200mmのほうが良いのかなという印象。

拡大せずに引きで見るとあまり変わらないです↓

↓は12-100mmを5000万画素相当のハイレゾショットで撮影しました

ハイレゾ28mm

12-100mmのハイレゾ撮影時、急に曇っちゃって同じ条件ではないですが、16-35mm F4 G >> タムロン28-200=12-100mmに見えます 

つまり、マイクロフォーサーズPROレンズは遠景の解像性能で、フルサイズの高倍率ズームにも勝てるか怪しい。

キットレンズにはおそらく負けてしまい、小三元、大三元、単焦点には歯が立たない。

画素数、センサーが大きいが故の表現力がものを言うのかなと思いました。

ハイレゾショットは動く物に対して不自然になったり、処理時間や手間なども考慮すると、優位性が少ないと感じます。(詳しくはこちらで解説しています。)

換算200mm

真ん中にある看板を中心と隅において拡大します。50m以上離れています

200mm中心

レンズ解像力はそこまで差異がないのかな?と思います。
センサー性能の違いがそのまま形となって解像感が28-200mmのほうが上回っているようにみえます。

 

200mm隅

レンズ解像力だけでみても12-100mmのほうが甘いようにみえます。

OLYMPUS M.12-100mm F4.0 1-640 秒 (f – 4.0)  赤枠を拡大します

200mm

画素数を考慮すると12-100mmのほうが若干優れるのかなという印象です。

状況によってもかなりかわりますね。

実写の解像力

28-200mm  54 mm 1-160 秒 (f – 10) ISO 1000  マクロ域、被写界深度が浅いのでわかりにくいですが、中心付近から少しそれると甘くなる。

28-200mm  59 mm 1-80 秒 (f – 13) ISO 800 周辺に被写体を置くと接写では甘い

28-200mm 28 mm 1-320 秒 (f – 6.3) ISO 100.  赤枠を拡大します

28-200mm 28 mm 1-320 秒 (f – 6.3) ISO 100

中心はかなり解像する。

28-200mm 28 mm 1-320 秒 (f – 6.3) ISO 100

28mmの周辺はやはり甘く、隅はこれよりひどくなると思ってください。

113 mm 1-250 秒 (f – 4.5) ISO 500 目を拡大します

中心部にある耳や目より、周辺部にある目のほうが甘くなっていることがわかります。 113 mm 1-250 秒 (f – 4.5) ISO 500

とはいえ、これだけ解像すれば十分すごいと思います。なんの問題もない

続いては12-100mm↓

12-100mm 12 mm 1-10 秒 (f – 4.0) ISO 250

12-100mm 12 mm 1-10 秒 (f – 4.0) ISO 250

12-100mmは広角端の開放にも関わらず、隅でも十分な解像感です。

近景では被写界深度の深さと強力な手ブレ補正も相まって、かなり有利に思いました。

12-100  100 mm1-500 秒 (f – 6.3)ISO 200  300万画素相当まで圧縮してます。トリミングはしてません。

近景の望遠端で被写体を周辺に置いても凄まじい解像感

解像力まとめ

接写

  • 接写に関しては拡大せずともわかる差でオリンパス12-100mmが優れている。
  • 画素数が有利な分、28-200mmで撮った写真を拡大したとしても、アラが目立つだけ

12-100mmはちょっとしたマクロレンズ目的として使っても不満がでないと思います。
ズームレンズでこのレンズのような接写性能を誇るレンズはほかにあるのか?というレベルで、しかも高倍率ズームなんだからものすごいです。

ただ、いくら12-100mmの解像感が優れる状況であっても、実写では階調や表現力などがフルサイズの方が有利という点も忘れてはいけないですね。

近景

  • 少し被写体から離れるだけで、28-200mmも中心はかなり解像する。
  • 周辺から隅は12-100mmのほうが安定している印象

遠景

  • 12-100mm F4の遠景はフルサイズレンズと比べて優位性があるように思えない
  • 引きで見ると変わらないが、拡大するとフルサイズレンズがより精細(少なくとも中心は)
  • ハイレゾショットを使用すると差は少なくなりますが、処理時間や手間を考えるとフルサイズが優位?
    なんせ、12-100mmはフルサイズ高倍率ズーム並の重量なので。

12-100mmの解像力の評判はかなりいいのですが、遠景の周辺から隅にかけての描写が微妙でした。
たまたま僕の手元にある個体が悪いのかもしれません😅

もちろんフォーカスはすべてマニュアルで綿密に行いました。

すべての状況でこのようになるかはわかりませんが、参考にしてもらえると幸いです。

⇩では12-100mm F4 PROとPanasonic 14-140mm F3.5-5.6 を比較してます。

Panasonic 14-140mm F3.5-5.6 iiをレビュー。必要十分な画質だがPROレンズには劣る
LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 II ASPH./POWER O.I.S このレンズを購入した理由や、使い勝手、描写面を詳しく検証レビューしていきます。 以下、結論まとめです。 良い点 ...

焦点距離ごとのF値の変動

タムロン28-200の F値の変動

 

・28mm 〜 F2.8
・31mm 〜 F3.2
・43mm 〜 F3.5
・54mm 〜 F4
・78mm 〜 F4.5
・113mm 〜 F5
・147mm以降 〜 F5.6

オリンパス12-100のF値の変動

12~100までF4とおし

最大撮影倍率

最短撮影倍率比較。適当に手持ちで撮影

先程もふれましたが、12-100mmは圧倒的に寄れることがわかりますね。

28-200mmは、フルサイズの高倍率ズームの中ではたぶん一番寄れるのですが、12-100mmには全く歯が立ちません。

周辺減光

E-M1 mark iiで撮った写真は、RAWであってもLightroomに取り込んだときにはすでに自動で歪曲と周辺減光が補正されてます。(E-P7やOM-5では何故かプロファイル補正可能でした。)

今回はE-M1 mark iiを使用していますのでプロファイル補正にチェックを入れても効果は変わらない

E-M1 mark ii + 12-100mm 1-13 秒 (f – 4.0)

広角端で撮影したものを比較します↓

※すべて ISO200で露出は合わせています

タムロンは無補正の状態なので周辺減光が強くなってます。

E-m1 mark ii + 12-100mm F4 PROで撮影した写真は少し暗く映ることがわかりました。↓

12-40mm F2.8 PROで撮影した写真も暗く写りましたので、センサーが影響しているのかな?と思います。

手ブレ補正

静止画の手ブレ補正

手ブレ補正は被写体との距離や、その日の体力、運などによって変わりますし、主観的な感覚要素も大きいです。
参考程度にお願いします。

まずは近景でチェックしました。

・撮影距離は1.5mほど。
・換算28mmで撮影しているので手ブレ補正なしであれば1/30ほしい状況

1.0 秒 (f – 10)OLYMPUS M.12-100mm F4 換算28mm

ブレなし

他の組み合わせでも撮影したものを以下にまとめましたので、タップしてご覧ください。

E-M1 mark ii(5.5段) + 12-100mm F4 (6.5段のシンクロ補正)
E-M1 mark ii(5.5段) + 12-100mm F4 (6.5段のシンクロ補正)
・SS1秒でも80%ほどの確率でブレなし写真が撮れた
・SS2秒になると急激に失敗が増えた
・SS1/4もあれば100%に近い確率で撮影可能

およそ4.5段分の効果

E-M1 mark ii(5.5段) + 14-140mm F3.5-5.6 ii (レンズ内手ブレ補正はオフ)
E-M1 mark ii(5.5段) + 14-140mm F3.5-5.6 ii (レンズ内手ブレ補正はオフ)
・SS1/2で80%ほどの確率でブレなし写真が撮れた
・SS1秒ではブレる可能性が高くなる
・レンズ内手ブレ補正をONにすると途端にブレが増えた

およそ3.5段分の効果

オリンパスボディにパナレンズは協調補正が働かないので、レンズ側OFF推奨です!!

E-M1 mark ii(手ブレ補正OFF) + 14-140mm F3.5-5.6(レンズ内手ブレ補正ON)
E-M1 mark ii(手ブレ補正OFF) + 14-140mm F3.5-5.6(レンズ内手ブレ補正ON)
・SS1/6もあれば80%ほどの確率で撮影可能
・SS1/4では50%, SS1/2では20%と途端に失敗が増える
・実際安心して使うなら1/13は確保したい

およそ2段分の効果

レンズ内補正だけでも結構効くものですね。

GX7MK2(4段) + 12-100mm F4 PRO
GX7MK2(4段) + 12-100mm F4 PRO (おそらくレンズ側補正だけが効いている状態?)
・SS1/2で80%ほどの確率でブレなし写真が撮れた
・SS1秒ではブレる可能性が高くなる

およそ3.5段分の効果

なんと5.5段のオリボディ内補正並の補正力を得ることができました。

GX7MK2(4段) + 15mm F1.7(手ブレ補正なしレンズ)
この組み合わせだけ換算30mmで撮影しました。

GX7MK2(4段) + 15mm F1.7(手ブレ補正なしレンズ)
・1/6で80%ほどの確率でブレなし写真が撮影可能
・1/13あれば安心

およそ2段分の効果

GX7MK2(4段) + 14-140mm F3.5-5.6 ii (DUAL I S )
GX7MK2(4段) + 14-140mm F3.5-5.6 ii (DUAL I S )
・SS1/4で80%ほどの確率でブレなし写真が撮影可能
・1/8もあれば安心して撮影可能

およそ2.5段分の効果

つまり、手ブレ補正付きの14-140mmを使ってDual I.Sにしても0.5段しか増えていません。

a7iii(5段) + 28-200mm (手ブレ補正なしレンズ)
a7iii(5段) + 28-200mm (手ブレ補正なしレンズ)
・1/13で80%ほどの確率で撮影可能
・実際に使うなら1/20あれば安心

およそ1段分の効果

以前手ブレ補正が付いた24-105mm F4でチェックしたときは28-200mmと大幅に変わらないという印象でした。

近景手ブレ補正結果まとめ

  • E-M1 mark ii(5.5段)に12-100mmをつけシンクロ補正6.5段状態のときは約4.5段分の補正効果
  • 手ブレ補正なしボディに12-100mmをつけたときは3.5段分の補正効果
  • E-M1 mark ii(5.5段に)14-140mm(手ブレ補正オフ)をつけたときは3.5段分の補正効果
  • a7iii(5段)に28-200mm(手ブレ補正なしレンズ)をつけたときは1段分の補正効果

 

続いては、日中にND32を使い遠景テストしてみました。

1-5 秒 (f – 6.3)E 28-200mm F2.8-5.6 A071 a7iii

ブレなし

SONY a7iii(5段補正)で28-200mmで28mmで撮影時
1/5で70%ほどの確率で撮影できました。

↓は12-100

1.3 秒 (f – 11)OLYMPUS M.12-100mm F4

草木がぶれているが、静止物は十分な解像感

a7iiiで1/5で撮れるシチュエーションはE−M1 mark ii + 12-100mm F4であれば1~2秒でも撮れる感じです。

つまり、3段ほどシャッタースピードをおとしても平気ということですね。

動画の手ブレ補正

↓あるき手ブレ補正

28-200mmだけ僕が歩いています。

奥さんには、「赤ちゃんが寝てると思って静かに歩いて。」とお願いしました🤣

僕が歩いたらもう少し12-100mmで歩いた際の手ブレを抑えられるかと思います。

↓200mmでの手ブレ補正

E-M1 mark ii + 12-100mmのシンクロ補正 >> E-M1 mark iiのボディ内補正 = 12-100mmのレンズ内補正 >>a7iiiのボディ内補正

このように感じました。

AFの比較

E-M1 mark iiは大きなフォーカス移動が発生するときにAFが来ないときがあります。
被写界深度が浅い望遠側で起こりやすい。

a7iiiはそのようなことはなく、終始安定しています。大きなフォーカス移動時は若干もたつくときはありますが。

12-100mmのAFの速度自体は爆速です。

E-M1 mark ii自体のAF速度もa7iiiとの差は意外と少ないですね。

ピントがきやすいのは明らかにa7iiiですが、速度自体はE-M1 mark iiと差が少ないです。

マイクロフォーサーズレンズであるはずの12-100mmが優れる状況

夜間スナップ、室内スナップ、接写では明るさと被写界深度の深さを両立したい状況が多いです。

←がE−M1 mark ii+12-100mm F4  →がa7iii + 28-200mm F2.8-5.6

←スライドできます→
※縦横比はE-M1 mark iiに合わせました


拡大しました↓ 
↑はE-M1 mark iiのほうが画素数が少なく、画角が若干広いので、不利な状況です😅

にも関わらず、マイクロフォーサーズであるE-M1 mark iiのほうがノイズが少なく、解像感が高いことがわかります。

↓の例もそうですが、マイクロフォーサーズのほうがスナップがしやすい。

12-100のほうが近景では優れるかな?という印象
被写界深度が深く手ブレ補正が強力なので、より安心して撮れる点が大きいです。

28-200mm F2.8-5.6の作例

←スライドできます→
  • 98 mm1-50 秒 (f - 4.5)ISO 2000
ある程度距離をとれば28-200mmも結構解像しますが、この浅い被写界深度は好みが分かれますね。
  • 83 mm1-50 秒 (f - 4.5)ISO 5000

12-100mm F4 PROの作例

←スライドできます→
  • 12 mm1-10 秒 (f - 4.0)ISO 400
  • 23 mm1-200 秒 (f - 4.0)ISO 200

まとめ、どちらを選ぶべきか

では冒頭のまとめを振り返ります。

オリ12-100mm F4が優れている点
  • 近景の解像力
  • 接写の解像力
  • 広角側隅の描写
  • 操作性
    (マニュアルフォーカスクラッチ)
  • 高級感(金属製)
  • 圧倒的な手ブレ補正
    (手ブレ補正がないボディに付けても)
  • 静止物撮影
    (手ブレ補正、被写界深度の深さ)
タムロン28-200が優れている点
  • 遠景の解像力で有利
    画素数、センサー性能
  • 背景ボケ
  • AF性能
    (AF優秀SONYボディを使える)
  • 価格 (6万円安い)
  • 動体撮影
    (AF、ボケ、高感度耐性)
  • 風景撮影
    (ダイナミックレンジ、画素数分有利)

遠景の風景に関しては28-200mmのほうが拡大したときに、中心から周辺にかけて鮮明でした。

マイクロフォーサーズ12-100mmを選ぶべき人

  •  すでにメイン機としてマイクロフォーサーズ機をお持ちの方
    サブ機で運用するには大きすぎる印象
  •  街中スナップが多い方
    近景では高解像の写真が活きてくる
  •  夜景スナップが多い方
    明るさと被写界深度の確保しながら高解像力
  • 物撮りが多い方
    被写界深度を確保できるので便利。飲食店で使うには大きいので若干目立つ..
  • ちょっとしたマクロ撮影を行いたい方
    域で寄れるので非常に使い勝手のいいレンズ

12-100mmはかなりの汎用性があるレンズです。
(換算24-200mmまでF4通しで高解像力、ハーフマクロ超えの接写)

お花を撮影しにいっても、かなり使いやすいと思います

 

フルサイズ28-200mmを選ぶべき人

  •  すでにフルサイズEマウントのカメラをお持ちの方
  •  人物の撮影が多い
  •  風景の撮影が多い
    ダイナミックレンジが広く、画素数分有利。しかも繊細
  •  接写、近景での解像力を重視しない
    12-100mmの解像力に比べて、拡大しなくてもわかる差となることがある
  •  物撮り用 高解像力レンズを他に用意できる
    タムロン35mm F2.8や90mm F2.8 GMなどのマクロレンズなど

28-200mmであれば、広角側で明るくフルサイズなので背景をボカしやすい↓

28-200  36 mm1-320 秒 (f – 3.2) ISO100 a7 IV JPG撮って出し

83 mm1-250 秒 (f - 4.5)ISO 125

28-200  83 mm1-250 秒 (f – 4.5)ISO 125 a7IV JPG撮って出し

そう考えると個人的には汎用性高いのは28-200mmかも。しかも6万円安い😅

両方使える状態がベストですけど、高倍率ズームの本質的な使い方である運動会や旅行?用にどちらか一つ選べと言われたら、僕なら28-200mmF2.8-5.6を選んでしまうと思います😅

家族を撮影することも多く、手ブレ補正が役に立たないんですよね。

12-100mmは高倍率なのに近景でも凄まじい解像力を誇るレンズですが、マイクロフォーサーズの本質であるコンパクトで軽量であることを無視しているので、これで気軽にスナップに行こうともなれませんでした!

物撮りは42.5mm F1.7でも十分にこなせるし、もっとしっかり撮影するならマクロレンズを使えば代替可能。

いずれにしても高倍率ズームはかなり便利で、様々な画角で撮影が可能です

28 mm 1-400 秒 (f – 5.6) ISO 250

72 mm 1-320 秒 (f – 5.6) ISO 250

200 mm 1-320 秒 (f – 5.6) ISO 250

 

みなさんはどちらが向きますか?

ぜひマウント選び、レンズ選びの参考になれば幸いです。

SONY フルサイズEマウント レンズレビュー記事一覧
単焦点ズーム比較記事
35mm F2.870-180mm F2.824-70mm F2.8 DG DN
14-24mm F2.8 DG DN
85mm F1.4 DG DN150-600mm F5-6.335mm F1.2 DG DN
35mm F1.4 DG DN
35mm F1.2 DG DN16-35mm F4 G105mm F2.8 DG DN
28-200mm F2.8-5.6
FE 35mm F1.824-70mm F2.8 DG DN35mm F2.8
24-70mm F2.8 DG DN
14mm F1.8 GM
14-24mm F2.8 DG DN
24-105 F4 G
28-200mm F2.8-5.6

マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧
単焦点ズーム比較記事
20mm F1.712-32mm F3.5-5.615mm F1.7
42.5mm F1.7
15mm F1.714-140mm F3.5-5.6 ii12-32mm
14-42mm
42.5mm F1.7
9mm F1.7

各社高倍率ズーム比較記事一覧
NIKON 24-200mm VR Z
タムロン 28-200mm
CANON RF24-240mm IS USM
タムロン 28-200mm

オリンパス 12-100
タムロン 28-200mm

 

カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。

カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・

  • 購入前に実際に使ってから検討したい
  • お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
  • 人気の機材をお試しで使用してみたい 
  • サブスクで色々なカメラを使いたい
渋たか
渋たか

そんな方はカメラレンタルサービスを利用するのがおすすめです。

個人的にはカメラレンタルのサブスク「GooPass」がおすすめです。

例えば今回紹介したE-M1 mark ii  + 12-100mm F4は
Lv4パス:月額 税込21,080円で1ヶ月借りることが可能(その間、別の機材に取替放題。)
1週間であれば、なんとLv2パス:月額 税込11,980円で借りられます。(残りの3週間はRank1~2の機材を自由に取り替え放題)
※別で往復配送料が1650円かかります。

GooPassについて詳しく知りたい方はこちら↓
{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説

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