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フルサイズミラーレスカメラ各社5機を使用した上で徹底比較。おすすめはこれ

SONY , Panasonic , NIKON , CANON  4社がひしめきあう市場。(細かくいうとシグマもボディを販売している。)

選択肢がたくさんあり迷いますよね。

そこで、人気が高いであろう各社スタンダードモデルを、スペックや使用感を解説し徹底比較していきます。

今回比較するカメラ↓タップするとメリット・デメリットが見れます。)

SONY a7iii (高コスパ、基本性能は過不足なし)

a7iii 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    ボタン、登録可能項目の量が多め。
  • ダイヤルが他社より1つ多い
  • 過不足ないAF性能
  • 良好な連写性能
  • 性能の割に安い
  • SONYはレンズ選択肢が最も多い
a7iii 惜しい点
  • グリップの小ささ
    大きいレンズを付けるならLブラケット必須!
  • メニューが見にくい。
    マイメニューから開く設定もなし
  • 個人的に堅牢性に不安を感じる
  • タッチパネルの操作性
  • 下位機種にも劣る画質のモニター
  • 今の水準でいくと動画性能が弱い
  • 静止画、動画ともに手ブレ補正が弱い
  • 動物と人物で瞳AFの切り替え必要

 

SONY a7 IV (あらゆる点でa7iiiより進化。長所が多い名機)

a7 IV 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    ボタン、登録可能項目の量が多め。
  • ダイヤルが他社より1つ多い
  • 見やすいメニュー
  • JPEG撮って出しの色
  • 業界トップレベルの動画手ブレ補正
  • 立体的で大きいグリップ
  • 更に進化し、業界最高水準AF
  • SONYはレンズ選択肢が最も多い
  • 4K60P All-IやH265での記録
a7 IV 惜しい点
  • 静止画の手ブレ補正が弱い
  • 純正レンズ以外では動画手ブレ補正が弱い
  • 非圧縮RAWの連写速度
  • 価格の割にはモニターが低品質
  • 動物と人物で瞳AFの切り替え必要
  • 4k60Pのクロップ
    同じ価格帯のR6はクロップなし

 

Panasonic S5 (AFに癖があるが、あらゆるカメラの中でトップクラスの操作性)

S5 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    業界トップレベル
  • 明るく高品質なモニター
  • カメラの質感やデザイン
    個人的には一番かっこいい
  • 人物と動物シームレスに認識
  • 9600万画素のハイレゾショット
  • レンズ選択肢が多い
S5 惜しい点
  • 連写速度が平凡
  • 4K60P 4:2:2は外部モニター必須
  • コントラストAFのウォブリング
  • ライバルに劣るAF速度
  • 4K60Pのクロップ

 

ニコン Z6 (高精細モニター、ファインダーを搭載。光学性能に優れる純正レンズの用意あり)

Z6 良い点
  • 唯一3.2インチの高精細モニター
  • ファインダー
    個人的には一番見やすく感じた
  • 純正レンズの光学性能
  • 連写速度
Z6 惜しい点
  • カスタマイズ性が低い
  • 写真プレビューが遅すぎる
  • AFの認識性能が低い
  • セルフタイマー設定中のバグ
    電源入れ直すと単写に戻っている
  • 今の水準でいくと動画性能が弱い

 

Canon R6 (画素数と操作性以外に隙がない名機。感動するAF性能)

R6 良い点
  • a7IVを超えている被写体認識
  • 圧倒的な静止画の手ブレ補正
    動画では広角側で少し歪む
  • 4K60Pクロップなし
  • 連写速度
  • シームレスに動物、人物の瞳認識
R6 惜しい点
  • 個人的には操作性が悪すぎる
  • 画素数が心許ない
  • 外装がプラスチック
  • レンズの選択肢が少なく高価

R6はAF検出を人物に設定していても、動物を認識するし、逆も可能です。

a7IVより1年以上早く発売されたのに、未だにR6の基本性能はものすごいです。

ただ、カタログスペックに反映されない操作性で手を抜いていると僕は感じました。

渋たか
渋たか

すべて使いましたので、ぼくの感想も踏まえて詳しく解説します。

単なる一つのカメラとしてだけではなく、メーカーの特徴もかなり詳しくわかる記事なので、是非最後までご覧ください。

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主要スペック比較

➨スライドできます
        a7iii(SONY)a7iv(SONY)S5(PanasonicZ6(ニコン)Z6ii(ニコン)R6(Canon)
商品画像
価格
(2023年2月)
¥234,664¥282,499¥183,510¥174,999¥233,212¥264,000
発売日2018/3/232021/12/172020/9/252018/11/232020/11/62020/8/27
マウントEマウントEマウントLマウントZマウントZマウント
RFマウント
有効画素数2420万画素2420万画素2420万画素2450万画素2450万画素
2010万画素
モニターチルト3.0型 / 約92万ドットチルト3.0型 / 約104万ドットバリアングル3.0型/184万ドットチルト3.2型/210万ドットチルト3.2型/210万ドット
バリアングル3.0インチ /162マンドット
ファインダー236万ドット369万ドット約236万ドット369万ドット369万ドット
369万ドット
連写約10コマ/秒のAF/AE追随非圧縮RAWでは
約6コマ/秒のAF/AE追随
AF-S約7コマ/秒
AF-C約5コマ/秒
約5.5コマ/秒
最大約12コマ/秒(拡張)
約5.5コマ/秒
最大約14コマ/秒(拡張)
メカ約12コマ/秒
電子約20コマ/秒
シャッター速度1/8000-30秒1/8000-30秒メカ1/8000~60秒
電子先幕:1/2000秒〜60秒
1/8000~30秒1/8000~30秒
メカ/電子先幕: 1/8000-30秒
バルブ、電子: 1/8000-0.5秒
フラッシュ
同調速度
1/250秒以下1/250秒以下1/250秒以下1/200以下1/200以下
1/250秒以下(電子先幕)
重量565g. 650g(総重量)573g. 658g(総重量)630g.714g(総重量)585g.675g(総重量)615g.705g(総重量)
598g.680g(総重量)
手振れ補正5.0段5.5段5.0段(Dual I.Sレンズ使用で6.5段)5段5段
最高8段分
防塵防滴
AF測距点693点像面位相差,
425点空間認識AF
759点像面位相差,
425点空間認識AF
コントラストAF225点像面位相差273点
空間認識273点
像面位相差273点
空間認識273点
コントラストAF+
像面位相差AF最大1053分割
動画4k30p(1.2クロップ)
FHD120p
4k60p(1.5クロップ)
FHD120p
4k60p(1.5クロップ)
FHD120p
4k30p
FHD120P
4k60p(1.5倍クロップ)
FHD120P
4K 60p
FHD120p
カードスロットダブルスロット
片方UHS-II
ダブルスロット
片方 CFexpress(Type A)
もう片方 UHS-ii
ダブルスロット1.
UHS-I/II 2.UHS-I
シングルスロット、
XQDカード
ダブルスロット
CFexpress(Type B) 
XQDカード, SD UHS-ii
ダブルスロットUHS-II
シャッター耐久20万回不明不明20万回恐らく20万回
約30万回
シグマ、
タムロンの参入
○(シグマのみ)
タムロンOEMレンズあり

タムロンOEMレンズあり
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{重要}一眼レフ、ミラーレスカメラのスペックの見方。着眼点はここ。
みなさんこんにちは渋たかです。 カメラを買うにあたりスペックや機能を把握するために仕様を見たりすると思いますが、様々な機能や名称があり、中々初心者の方にはわかりにくいと思いますので重要な点を解説していこうと思います。 渋たか...
a7iiiとa7IVの違い(タップで続きを見る)
a7iiiとa7IVの違い
・画素数が向上。
・4K60P4:2:2,10bit搭載(1.5倍クロップ)
・いい色が出やすいクリエイティブルックを搭載
・AF性能向上
・リアルタイムトラッキング搭載
・各部質感アップ
・グリップの改善
・新しいメニュー
・操作性の改善
・電源オンオフでシャッター幕自動開閉可能
・スマートフォンとの接続性が改善
・バリアングルモニター

すべて体感できるレベルの改善が図られています。

現在の価格差(5万円程度)であればa7IVがおすすめ。
10万円程度開いているならa7iiiも捨てがたい存在です。

a7 IVになって特に色が劇的に改善しましたね。

↓でa7iiiとa7IVの色を比較しています。

クリエイティブルックで撮った写真

83 mm1-250 秒 (f - 4.5)ISO 125

83 mm1-250 秒 (f – 4.5)ISO 125 a7IV JPG撮って出し

100 mm1-250 秒 (f - 4.5)ISO 160

100 mm1-250 秒 (f – 4.5)ISO 160 a7IV JPG撮って出し

41 mm1-125 秒 (f - 4.5)ISO 200

41 mm1-125 秒 (f – 4.5)ISO 200

200 mm1-250 秒 (f - 5.6)ISO 160

200 mm1-250 秒 (f – 5.6)ISO 160 a7IV JPG撮って出し

S5とS5 ii(X)の違い(タップで続きを見る)
S5とS5 ii(X)の違い
・新型プロセッサ
・リアルタイムLUT
・新たにActive ISを搭載し、歩き手ブレ補正や望遠での手ブレ補正が改善
・排熱ファンの追加
コントラストAF → 像面位相差AFに
・ファインダーが236万ドット → 368万ドットに
・ジョイスティックの操作が4方向 → 8方向に 
・HDMI端子がマイクロ → フルサイズに
・カードスロット2 UHS-i → スロット2もUHS-iiに
・連写 AF-S7コマ , AF-C5コマ →AF-S 9コマ , AF-C7コマ(電子シャッターなら30コマ)に

などあらゆる点が改善しています。

S5ii Xは更に

  • ALL-I
  • ProResRAW
  • 有線および無線でのライブストリーミング

等に対応しています。

ALL-IなどはUHS-iiでは記録が間に合わないと思いますので、恐らく外部記録になるかと。

動画にかなりのこだわりがない方以外はS5 iiでOKですね。

Z6とZ6 iiの違い(タップで続きを見る)
Z6とZ6 iiの違い

・AF性能の改善
・ダブルスロット
・4k60P
・電池もち改善

など、結構かわりました

R6とR6ii mark iiの違い(タップで続きを見る)
R6とR6 mark iiの違い

・新たに馬、鉄道、飛行機認識に対応
・有効画素数2010万画素 → 2420万画素に
・フルHD120P → 180Pに
・連続動画撮影30分制限 → 6時間に
・電子シャッターの最速1/8000 → 1/16000に
・電子シャッターでの連写20コマ秒 → 40コマ秒に

今回はS5ii , Z6 ii , R6 iiについては比較しませんが、S5 , Z6 , R6を比較しますのである程度はご参考になるかと思います。

[画質]センサー性能、ISO感度耐性

同じ世代の同じようなセンサーが搭載されているので、ぶっちゃけ画質はあまりかわらないです。
あとはレンズ次第で、Zマウントのレンズが一番光学性能に優れる傾向にあると僕は感じました。

R6だけ独自のセンサーで2010万画素です。
画素数によってどれだけ解像感に違いが出るのかは、↓の記事で紹介しています。

画素数とは?高ければ幸せになれるというわけではない。
カメラのスペックで一番よく聞くのは「画素数」。 画素数が多いメリット、デメリットについて解説します。 画素数とは カメラの画素数 カメラのセンサー内にある、受光するための画素の数のこと。多いほうが鮮明な写真が撮れる。 写真の画素...
 a7iiia7IVS5Z6R6
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
9697959590
Color Depth
(色の再現域と分離)
2525.425.225.324.2
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
14.714.714.514.314.3
ow-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
37303379333332993394
Dxomarkはカメラ系の機材を点数化しているWebサイトです。

通常画素数が低いカメラほど、解像度以外の性能は高くなりますが、EosR6は画素数が低いにも関わらず色再現が他機種よりも劣っているのが気になります。

実際にISO感度耐性を撮り比べました。
a7iiiとZ6とS5のセンサー性能はほぼ同じと考え、a7iiiとR6のISO感度耐性を比較しました。

 

←スライドできます→
解像感はa7iiiのほうが優れることがわかりますが、ノイズ感はほぼかわらないですね。

↓はa7iiiとa7IVを比べました。

←スライドできます→
解像感はa7IVのほうが優れることがわかりますが、ノイズはa7iiiのほうが少なく優れています。

グリップ

自分が握った感想はa7IV ≧ S5 > R6 = Z6 >> a7iii でした。
a7iiiのグリップ
縦も横も長さが足りない。シャッターボタンがある位置が謎に斜めになっているため、縦の長さが確保できなかった。
_1230872

a7iiiのグリップの高さが確保できない原因

 

渋たか
渋たか

そんなa7iiiのグリップはLブラケットを付けると改善しますので、Lブラケットを付けることを推奨します。

 
a7 IVのグリップ
立体的で、長さも高さも十分。今回紹介する中では一番握りやすいと感じました。

小指を置く部分も凹みがあり、安定しやすい

S5のグリップ
高さは十分確保されていて、立体的です。
ただ、奥行きが少し短いので、指の長い方は窮屈に感じるかもしれません。(自分は大丈夫でした。)

_1230850

 
Z6のグリップ
高さが少し低いため、指が太い人は若干小指がはみ出る可能性があります。(僕の指の太さは標準くらいですが、ぎりぎり収まりました)
グリップの上に余分なスペースが多いんですよね。
_1220884

Z6はグリップ上部が分厚く、グリップが部分の高さの確保に失敗している

_1220908-2

カメラの高さ自体はZ6の方が高いですが、グリップはa7IVのほうが高い。




R6のグリップ

奥行きも高さも確保されているので窮屈に感じる方は少ないと思います。
ただ、グリップに立体性が欠けるので、手にフィットするというよりかは握るといった感覚です。
「とりあえず大きく作ったら文句ないでしょ!」というような手抜き感を感じました。

_1230858

DSC02790

立体性に欠けることがわかります

CANONのカメラは一眼レフ時代からこのグリップ形状が多いように思いますので、ある程度好評なのかもしれません。
ここは好みによりますね。

 

渋たか
渋たか

ぼくはR6よりa7IVのグリップのほうが手に馴染みました。

手ブレ補正

静止画の手ブレ補正

 

自分が使った体感では↓のように思いました。

R6>>> Z6 = S5 > a7IV ≧ a7iii

S5は手ブレ補正がない20-60mmを使用しました。
手ブレ補正があるレンズを使用すると、Dual I.S.2(望遠まで6.5段補正)が発動するのでR6に迫ると思います。

R6の手ブレ補正は圧倒的で、8段補正可能のRFレンズで200枚以上写真を撮り手ブレをチェックしましたが,24mm手持ち2秒の露光も時には可能。

RF24-240mmで様々な焦点距離、シャッタースピードで撮影

1/4もあれば十分、3段分までは100%補正可能で、オリンパスのような圧倒的手ブレ補正でした。
これだけでCANON Rシリーズをチョイスする理由としては十分です。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM2.0 秒 24mm (f – 5.6) ISO100 ピント位置は「駐車禁止」

ピント位置を拡大しました。隅がブレているように見えますが、それはレンズの隅の描写が甘いから。6~7段の効果

RF24-240mm F4-6.3 IS USM  240mm 1-10 秒 (f – 6.3) ISO6400

ピント位置である標識部分を拡大。拡大してもブレていない完全補正成功写真。5段分の効果

↑の状況は手ブレ補正の強力なCANONボディ&レンズだからISO6400で済んでいます。

これをSONYボディで撮るには安心できるのは1/100、少なくとも1/50は確保したい。そうなると25600~51200まで上がってしまいます。

手ブレ補正は静止物の写真において、もはや欠かせないものですね。

R6ばかり取り上げましたがそれくらい圧倒的でした。R6の手ブレ補正はこちらで、もう少し詳しく取り上げています。

動画の手ブレ補正

 

①a7iii + 24-105 F4 G スタンダード手ブレ補正
②a7IV + 24-105 F4 G アクティブ手ブレ補正
③S5 + 20-60mm ボディ内+電子補正
④Z6 + 24-200mm ボディ内手ブレ補正
⑤R6 + 24-240mm ボディ内+電子式補正強

この5通りで、手持ちで歩いたのが↓です。

※S5は少し速く歩いていました・・

お忙しい方に結果をまとめると

a7iv > R6 >> Z6 = S5 >>a7iii 

このような感じに僕は思いました。

先程と同じくS5は手ブレ補正非搭載レンズで歩きましたので、搭載レンズを使うとR6に迫ると思います。

AF

5つのカメラで様々な状況でAFを比較しました。↓

更に以下の2つのカメラでAF速度を比べました
・R6 + 24-240mm USM(超音波モーター)
・a7iii + 28-200mm (ステッピングモーター)

どちらも設定の「AF速度」は「速い」にしています

動画でピントがシビアなマクロ域では、まだSONYのAFが優勢なのかな、と思いました。

R6では顔認識が働く位置で、a7IVは働きませんでした↓

この状況では、a7IVも顔にフォーカスが来ているので大きな差にならないですが、来ない状況も考えられる。

僕が使った印象では↓のようにおもいました。

 

AF速度
a7IV ≧ a7iii ≧ R6  > Z6 >> S5
静止画ならR6が逆転する可能性も 

AF認識機能や精度
R6 >> S5 ≧ a7IV > a7iii >>>>Z6

AF総合
R6 ≧ a7 IV > a7iii >>S5 ≧ Z6

a7iii
・鳥瞳AFや動画での人物瞳AFなどが搭載されていない
・素のAF性能がいいため、被写体自体はしっかり認識し、速度も十分速い

S5のほうが被写体認識機能は優れていますが、実際の使用感では速度などでa7iiiがS5を打ち負かす状況が多くなる。


a7 IV
a1で搭載されているAFアルゴリズムが搭載され、a7iiiから更にAFが進化
・動画の追従AFが体感でもa7iiiより進化している
・a7iiiではマスクをしていると瞳は検出しませんでしたが、同じ状況でa7IVなら検出可能
・R6と比べると、より被写体に近づかないと、動物瞳も人物瞳も機能しない
・動物、人物共に頭部認識には対応していない


S5
・この中で唯一コントラストAFを搭載
シームレスに人物、動物を認識し使い勝手が良い。
・動物瞳AFには対応していない。
・人物の頭部AFや人体認識にも対応
・絶対的なAF速度は像面位相差AFを搭載する他社には及ばない。
・コントラストAF独特のピントが行き来する現象が時折発生。

Z6
・ライバル機と比べるとAF認識機能、精度共に厳しい

a7iiiの場合、被写体認識機能はZ6と変わらないですが、認識しなくてもしっかりとあってほしいところにピントが合います。
Z6はそれが厳しく、基本AF性能が明らかに劣ります。

僕はZ6を持って動物園に行きましたが、ほぼMFで撮影しました。

R6
・a7IVと比較すると、より離れた被写体の瞳を検出
・動物や人物が後ろを向いたら頭を検出
・この中で唯一、乗り物検出にも対応

総合的にはこの中で最も優れるAFだと思いました。
しかもa7IVのように動物と人物の瞳の切り替えをすることなく、人物瞳も動物瞳も認識します。

人物に設定していても、鳥を認識する

R6レベルのAFを初めて体感したら感動すると思います。

焦点距離240mmで、50m以上離れたおばあちゃんの顔を認識する。

ただ、このAFでさえも↓のような手前に枝があったりすれば被写体認識は働きませんでした。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM1-400 秒 (f – 6.3) 手前の枝にピントが合う

これはまぁ、仕方がないでしょう。今後に期待です。

□像面位相差AF 
センサーの中に被写体との距離を検出する別途センサーが埋め込まれている。
◎メリット
ピントあわせが速いので動きものにも強い。

xデメリット
光を感知する限られたセンサーのスペースの 一部がAFセンサーにも使われていることによって、画質の劣化が起こる可能性がある。 また、精度がコントラストAFに比べて低いと言われている。


□コントラストAF

レンズのフォーカスを前後に動かして、コントラストが激しい部分がピントが合っている部分とする方式。
◎メリット
精度が高い。 (ピントの位置が間違っていることが比較的少ない

xデメリット
ピントが前後に動く時間がかかるので、比較的AFスピードが遅い。
これが動画撮影のウォブリングにつながります。

カードスロット

Z6だけシングルスロットかつ、XQDカードというメモリーカードのみ対応でしたがZ6iiになりダブルスロットになり、CFexpress(Type B)に対応している。

        SD
(UHS-i)
SD
(UHS-ii)
XQD
カード
CFexpress
(Type B)
CFexpress
(Type A)
128GB価格
(執筆時点)
¥1880¥12970¥14800¥19601¥37800
読み込み速度100MB/秒300MB/秒440MB/秒1700MB/秒800MB/秒
書き込み速度100MB/秒260MB/秒400MB/秒1500MB/秒700MB/秒
商品リンク
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Amazonで比較的安くて性能が高い物を参考にしました。
※価格は全て2021/11/14時点での価格です。
※Type Aだけ160GBの価格です。128GBがない。

UHSとはSDカードの規格のことで
iiはiよりおよそ3倍の速度で読み書きができますので、
連写やパソコンなどで読み込むときに有利です。

CFexpress(Type B)はUHS-iiの5倍以上の書き込み速度です。

R6はダブルスロットともにUHS-ii対応になりますが、価格を考えるとCFexpress(Type B)に対応してほしかったですね。

2000万画素なので、そこまで問題にはならないですが。

連写、シャッター音

a7iii
過不足ない性能です。

a7IV
画素数が多いので仕方ないかもしれませんが、非圧縮RAWとロスレス圧縮RAW時に6コマ/秒まで落ち込みます。

S5
AF追従では5コマ/秒で、このクラスのカメラの連写速度としては少し低水準のスペックです。
大抵の場合動き物を連写で追うことが多いと思いますのでAF追従で連写することになります。

Z6
かなり速いですね。
さきほどの動画ではZ6は連写モードを拡張モードにして撮影しましたが、拡張モードではフリッカーレス撮影とストロボが使えなくなります。特に体育館など室内で連写する方は注意が必要です。

それさえクリアできれば優秀な連写性能ですね。

R6
画素数が低いこともあり、この中では一番高速の連写速度です
NIKONとCANONは連写にはかなり力を入れていますね。

モニター

_1220847

モニター最大光量

明るさは、S5 > Z6 = R6 ≧ a7iii = a7IV に感じます。

a7iii
・チルトモニター
・ドット数が低く、精細感が少ない。
・かなり白飛び黒つぶれしやすいモニターで、撮った写真を見てテンションがあがりにくい。
・偏光サングラス越しにモニターを見るとかなり見にくくなる。(様々なカメラを使ってきましたが、a7iiiだけ)
・色表現力も全然なく感じる

a7 IV
・バリアングルモニター
・ドット数はa7IVよりわずかに向上
明らかにa7iiiより見やすくなったが、体感ではS5やZ6のモニターには及ばない。

S5
・バリアングルモニター
・この中で一番明るいモニターなので屋外での撮影で見やすい
・184万ドットで高精細なモニター

Z6
・チルトモニター
・210万ドットの高解像度モニターは体感でも明らかに精細に見える
・この中で唯一3.2インチなのでより鮮明に写真のチェックが可能

R6
・バリアングルモニター
・162万ドットで過不足ないモニターです。

あとは、バリアングルモニターかチルトモニターで使用感は全然違いますので、↓を確認しておきましょう。

バリアングルモニター
メリット
・動画での自撮りに便利
・ローアングル、ハイアングルの縦構図が撮りやすい。
デメリット
・出し入れの手間、ボディ剛性の低下
・光軸のズレ

チルト式モニター
メリット
・カメラを出してすぐに撮影できる。
・横構図の水平が撮りやすい。

デメリット
・自撮りで自分を見ることが不可能。
(外部モニターかシューにとりつけるミラーに頼るしかない)
・ローアングル、ハイアングルの縦構図が撮りにくい。

操作性

渋たか
渋たか

個人的にはS5 >> a7 IV >> a7iii ≧ Z6 >>>> R6 でした。

操作性はカタログスペックに反映されないので競争が働かないためか、メーカーの考えが如実に表れる。(かなり差が出ます)

タッチパネルの操作性はa7iiiが際立って悪く、残りの4機はスマホのようにほぼすべての画面で操作可能です。

どのカメラを使ってもある程度は慣れでカバーできるでしょう。

ただ、慣れでカバーできない状況が発生しますので、操作性がいいのかはしっかり確認したいところです。

まずはカスタマイズ性が一目瞭然の表をご覧ください↓

 a7iiia7IVS5Z6R6
カスタム可能ボタン数11個12個16個
(※1)
8個8個
カスタムボタンに
割当可能項目数
86項目
(※2)
100項目
(※2)
93項目39項目
(※3)
50項目
(※4)
クイックメニューに
割当可能項目数
52項目55項目66項目31項目10項目固定
カスタム不可
※1 タッチパネルを含めない物理ボタンだけの場合は11個
※2 AELボタンの場合
※3 AF-ONボタンの場合
※4 AF-ONボタンの場合

ボタンによって若干設定できる項目が異なりますが、いずれにしてもNIKONとCANONはカスタマイズ性に妥協がみられることがわかります。

↓に各カメラの操作性をまとめましたので気になるカメラをタップしてご覧ください。

タップしてSONY a7iiiの操作性を詳しく見る。
 
a7iiiの操作性

a7iiiの操作性 良い点
  • 意外とカスタマイズ性が豊富
    (カスタムできるボタンや項目が比較的豊富)
  • ダイヤルが他社より1つ多い
    一つは露出補正ダイヤル固定だが
  • フォルダを「日付形式で」自動生成
a7iiiの操作性 惜しい点
  • メニューがわかりにくい
  • マイメニューから開く設定がない
  • 低速限界の値が大雑把
  • フォーカス位置以外のタッチ操作がほぼ不可能
  • カメラ正面にボタンがない。

SONY機特有の「日付形式」でフォルダを自動生成してくれる機能はとても楽です。



撮影日別に分けてくれるので管理が本当に楽です。

他社は、フォルダを手動で生成する必要があり、僕はよく忘れます。
忘れると、Lightroomに取り込む際に過去の写真も読み込まれて少し厄介です。

毎回しっかり写真削除や、フォーマットをされる方は大丈夫ですが、つい忘れがちな人はSONY機のフォルダ自動生成はかなり助かると思います。

a7iiiはメニューがわかりにくかったり、タッチパネルの操作が限定的であること以外は、概ね良好に感じました。
ただ、低速限界の値が大雑把なのが個人的には残念です。

20230211_132422

例えば、1/160や1/200にしたいときもある

タップしてSONY a7IVの操作性を詳しく見る。
 
a7IVの操作性
 
・業界トップレベルにわかりやすい新メニュー
・マイメニューから開く設定が追加
・露出補正ダイヤルがなくなり、自由に登録できるダイヤルに。
・ボタンに登録できる機能もかなり豊富
・その他、細部に渡りかなり進化

操作性にこだわりがある僕でもトップクラスと感じるレベルの仕上がりです。

SONY a7 IVのメニュー階層

SONY a7 IVのメニュー階層

ただ、まだ改善してほしい点はあります。

・「シャッター方式」「画面の明るさ」をファンクションメニューに入れられない。
画面の明るさはFNボタンに登録し対策可能。
電子シャッター(サイレント撮影)は入れられるが、メカと電子先幕の切り替えはFNボタンにも登録できず、メニューを潜る必要がある。(マイメニューで対策可)

・引き続き「ISO低速限界」の値が大雑把なのがつらい。

・他社のようにカメラ正面にFNボタンがない

・「再押しAF/MF切り替え」のように「再押しAF設定切り替え」「再押しカスタムモード切り替え」がない
個人的には一時呼び出しは、押しっぱにするために親指が拘束され、フォーカス位置の変更が難しいのであまり好きではありません。オリンパス最新機種のような「押したらカスタムモードに切り替え」のほうが好き

タップしてPanasonic S5の操作性を詳しく見る。
S5の操作性

メニューは結構複雑で、「あの機能どこ?」となり、直感ではわかりにくい印象です。(慣れれば大丈夫でしょう)

20230107_001512

S5のメニュー画面。慣れるまで大変かも

クイックメニューは「シャッター方式」などあらゆること計66種類の項目から登録可能で、モニターの明るさはAUTOで調節してくれるため、撮影中にメニュー画面に入る必要がほぼありません。

かなり操作しやすいボタン配置

_DSC5091

抜群の操作性

そして、ボタンがあまるほどカスタマイズ性に優れています。

渋たか
渋たか

16個もFNボタンがある・・
多すぎて使い切れないw 
ボタンが余るのはパナソニックのカメラだけ。

FNボタンにはなんと93項目から好きな機能を登録できる。

やはりPanasonic機のカメラは操作性が最強だと改めて思います。
メニュー画面に潜る必要はほぼありません。

一方で、他社のような「押している間登録AFや登録設定呼び出し」がFNボタンに登録できないため、いきなりきたシャッターチャンスには弱いかもしれません。

このような機能をよく使う方には検討しましょう。

タップしてNIKON Z6の操作性を詳しく見る。
Z6の操作性

・十字キーのカスタマイズが不可能
・撮影後プレビューが激オソ(1.5秒くらい)
・セルフタイマーで撮る設定していても、電源OFFしてONすると単写に戻ってる
・メニューがわかりにくい。(慣れれば大丈夫かも)

_DSC5264

Z6のメニュー画面はオリンパスに似てる表記。「a1」などの表記ではなく、a7ivのようにしっかり表示されないとわかりにくい

iメニュー(クイックメニュー)に「シャッター方式」が登録できたのは助かりました。

あとの必要な機能はマイメニューやカスタムダイヤルで対応しました。「マイメニューから開く」をカスタムボタンに登録できます。

DMC-GX7MK2LUMIX G 42.5-F1.7

Z6はせっかくボタンが多いのに、カスタマイズ可能なボタンが少ない。写真撮影と動画切り替えレバーがあるのはよかったです。

DMC-GX7MK2LUMIX G 42.5-F1.7-12

肩液晶があるのが特徴的ですね

タップしてCANON R6の操作性を詳しく見る。
R6の操作性

今回紹介する中では一番使いにくいと感じました。
パッと思いつくだけでも13個、悪い点が思い浮かびました。

①小さく押しにくいボタンが複数ある
今までもCANONのカメラを使ってる方なら大丈夫かも。

②RATEやLOCKボタンにカスタム機能を登録できない。

_1230823

RATEボタンとLOCKボタンって使ってる方かなり少ないと思いますが、どうなんでしょう。

③AFからMFにする場合わざわざメニュー画面に行く必要がある。
なんと、クイック設定からもMFにすることができない。僕が今まで使った中ではそんなカメラ見たことありません。

アクセスが大変。対策はマイメニューに入れるのみ。

ワンショットからサーボに切り替える画面でMFも選べるようにしてくれたらいいだけなのに・・

この仕様でいくなら、RFレンズ全てにAF/MF切り替えスイッチを搭載すべきですね。

電子式手動フォーカスや、フルタイムMFである程度対策可能ですが、MFのまま撮り続けたいという時には不便です。

R7やR10はボディ側に切り替えスイッチが付き改善されました!

④カスタマイズできる機能が少ない。
「低速限界」「シャッター方式」「画面の明るさ」いずれも登録不可

⑤低速限界にアクセスするのに大変。
「メニュー」→「ISO感度に関する設定」「低速限界」でやっと到達

⑥低速限界の値がSONY機と同じで大雑把。1/160/や1/200に設定できない。

⑦コントロールホイールが回すことしかできず、SONY機みたいに押せない。
押せて、そこにカスタムボタンが設置されていれば、SONYやPANAみたいにカスタム性が高まったのですが。

それだけでなく、「横の項目に移動したい」と思ったときに、ダイヤルだけでは下にしか移動しないという状況が発生します。(タッチパネルを使えば対策可能ですが、右手だけで完結できないのがネックです)

せめて90Dのように横に設置してくれるだけでもよかったのですが。

CANON 90D

CANON 90Dはダイヤルと十字キー両方ある

⑧電源スイッチが左側にあり、オリンパスのように、右のレバーに設定することも不可
ミラーレスカメラはバッテリーもちがかなり悪いので、僕は頻繁に電源オン・オフしたいです。

⑨ISO固定とISO AUTOがシームレスに切り替わらない。
例えばISO AUTOに設定しているときに、ISOをマニュアルで決めたとして、再びISO AUTOに戻すには、しばらく待つか、再生ボタンを押して戻るなどが必要。

この画面まで行けばINFOボタンを押すと瞬時にAUTOに戻るが、この画面までのアクセスが・・

SONYはコントロールホイールにISOを登録していても、AUTOまでシームレスに設定できます。

⑩撮影後プレビューが遅い
少し前のCANON機(EOS Rや90D)に比べるとかなり速くなりましたが、他社に比べるとまだワンテンポ遅れる感覚がありました。(体感で0.5秒くらいかかる)
これに関しては、致命的というレベルではないです。

⑪ヒストグラムの場所が邪魔で、PANA機みたいにドラッグで動かすことが不可能
ヒストグラムは見たいので消したくない。

R6のヒストグラムの場所。これより小さくすることは可能ですが、場所は固定

SONY機の場所

20230107_000447

Pana機はヒストグラムをドラッグで動かすことが可能

⑫クイック設定のカスタマイズが不可
オリンパスのスーパーコンパネ(クイック設定のようなもの)もカスタム不可ですが、CANON R6とR5も同じくカスタム不可。

クイック設定はこれらの機能で固定。カスタム不可

R3、R7、R6 mark iiでは改善しているみたいです(CANON R6 ii 公式参照

⑬↓の画面状態でタッチ操作するには一度Q(クイック設定)ボタンを押す必要がある。

ILCE-7M3E 28-200mm F2.8-5.6 A071-2

あと、CANONだけ前ダイヤルが上部に、シャッタボタンが前面にありますのでチェックしておきましょう。

DSC02790

このあたりは慣れかなと思います。

個人的には、CANON R6は他社では当たり前のことができない印象で、慣れではどうにもならないことも多いです。

AF、手ブレ補正、連写などカタログスペックに反映する部分の妥協は一切見られないので、良く言うとCANONのマーケティングがうまいです。

SONY a7iiiを超すことを目的に猛スピードで開発されたであろうR6は、操作性まで手が回らなかったのか。

自分がよく使う機能へのアクセスが大変なカメラは使いにくい印象になります。

人によってよく使う機能が変わると思いますので意見が変わると思います。

ご自身がよく使う機能がボタンやクイックメニューに割り当てれるか、チェックしておきましょう。

FNボタン カスタム項目
・a7iii 公式 (※登録できる項目に関しての記載はなし)
・a7IV 公式
・S5 公式取説280ページ
・Z6 公式
・R6 公式

ISO低速限界がないカメラや、アクセスが悪いカメラは僕にとって手間が増えるカメラになります。

ぜひ一つの意見として参考にして頂けるとうれしいです。

質感、端子類を比較

この中でR6は唯一外装がオールプラスチックなので気になる方は気になると思います。

堅牢性は、a7iiiが一番低いと感じました

・端子カバーがペラペラ
・謎のエラー

_1230829

特に荒っぽい使い方はしていません。

ツメが割れると防水性能に期待できない

20230207_211733

実行しても修復しない。運がよければSDカードの抜き差しで治ります。

a7iiiでエラーが起きたメモリーカードを別のカメラに差し替えると全く問題なく認識されます。

しぶ 花子
しぶ 花子

カードスロットが故障しているのでは?

渋たか 太郎
渋たか 太郎

以前所有していたa7Riiiでも全く同じ症状がでましたので、iii世代特有の持病なのかな、と僕は思いました。

20230207_211539

この画面のまま固まるときがある

使っていて、堅牢性に不安を感じる場面がちょくちょくあります。

a7IVでは、S5のようなヒンジ式の端子カバーに変更され、明らかに頑丈になってます。
今の所、謎のエラーも発生したことがないです。

動画スペックの比較

動画はa7IV = R6 > S5 > a7iii > Z6 という印象です。

a7iii
4k30pでさえ1.2倍クロップが発生する。
そして4:2:210bitが撮れません。

a7IV 
手ブレ補正に優れ、4k60P 4:2:2 10bitが撮影できますが、1.5倍クロップ。
熱も発生しやすい。

S5
4K60pが撮れるが、1.5倍クロップで4:2:0 ,10bit
4k30Pであれば4:2:2,10bitが撮影可能です。

R6
4k60pがクロップ無しで撮れるが、長時間回すと熱停止する。
あとa7IVのアクティブ手ブレ補正に比べると若干周辺が歪みやすい。
a7 IVはAll-Iによる最大600mbps記録が可能ですが、R6はLong GOP(230mbps)です。

ALL-Iで撮影したい方はa7IVしかありません。

動画性能を重視される方は↓の記事が参考になると思います。

動画用におすすめのミラーレスカメラはこれ。{動画スペックを重視される方へ}
動画用のミラーレスカメラとして、おすすめのものをピックアップしました。 写真用であれば数年前の機種が現役で使えますが、動画用となれば最新機種になるに連れかなりアップデートされていますので、なるべく新しい機種がおすすめです。  この記...

シグマ、タムロンの参入の有無

これは個人的には重要です。

Eマウント(a7iii と a7IV)はシグマ、タムロンのレンズが使える。

Lマウント(S5) はシグマのレンズが使える。

Zマウント(Z6)はタムロンのOEM?レンズが使える。
※NIKONブランドで発売されているが、タムロン製だと思われる。

純正レンズよりお安く高性能レンズが使えることは多大なメリットになります。

ただ、以下のデメリットもあります。

  • AF性能は純正レンズよりも劣る

     

  • 連写が遅くなる
    例えばSONYのa1は30コマ/秒の連写は純正レンズのみで、サードパーティ製レンズを使うと15コマまで制限される。
  • AF-Sが遅い

    詳しくはこちらで比較しています

  • SONY機では、アクティブ手ブレ補正の効きが悪い

これらを踏まえても高い光学性能を有したレンズが純正の約半額で買えるのはバーゲンプライスだと思います。

{結論}どれを買うべきか?メリット・デメリットまとめ

ここまで5つのカメラを比較してきました。
↓をタップするとメリット・デメリットの再確認ができます

SONY a7iii (高コスパ、基本性能は過不足なし)
a7iii 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    ボタン、登録可能項目の量が多め。
  • ダイヤルが他社より1つ多い
  • 過不足ないAF性能
  • 良好な連写性能
  • 性能の割に安い
  • SONYはレンズ選択肢が最も多い
a7iii 惜しい点
  • グリップの小ささ
    大きいレンズを付けるならLブラケット必須!
  • メニューが見にくい。
    マイメニューから開く設定もなし
  • 個人的に堅牢性に不安を感じる
  • タッチパネルの操作性
  • 下位機種にも劣る画質のモニター
  • 今の水準でいくと動画性能が弱い
  • 静止画、動画ともに手ブレ補正が弱い
  • 動物と人物で瞳AFの切り替え必要

 

SONY a7 IV (あらゆる点でa7iiiより進化。長所が多い名機)

a7 IV 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    ボタン、登録可能項目の量が多め。
  • ダイヤルが他社より1つ多い
  • 見やすいメニュー
  • JPEG撮って出しの色
  • 業界トップレベルの動画手ブレ補正
  • 立体的で大きいグリップ
  • 更に進化し、業界最高水準AF
  • SONYはレンズ選択肢が最も多い
  • 4K60P All-IやH265での記録
a7 IV 惜しい点
  • 静止画の手ブレ補正が弱い
  • 純正レンズ以外では動画手ブレ補正が弱い
  • 非圧縮RAWの連写速度
  • 価格の割にはモニターが低品質
  • 動物と人物で瞳AFの切り替え必要
  • 4k60Pのクロップ
    同じ価格帯のR6はクロップなし

 

Panasonic S5 (AFに癖があるが、あらゆるカメラの中でトップクラスの操作性)

S5 良い点
  • カスタマイズ性、操作性
    業界トップレベル
  • 明るく高品質なモニター
  • カメラの質感やデザイン
    個人的には一番かっこいい
  • 人物と動物シームレスに認識
  • 9600万画素のハイレゾショット
  • レンズ選択肢が多い
S5 惜しい点
  • 連写速度が平凡
  • 4K60P 4:2:2は外部モニター必須
  • コントラストAFのウォブリング
  • ライバルに劣るAF速度
  • 4K60Pのクロップ

 

ニコン Z6 (高精細モニター、ファインダーを搭載。光学性能に優れる純正レンズの用意あり)

Z6 良い点
  • 唯一3.2インチの高精細モニター
  • ファインダー
    個人的には一番見やすく感じた
  • 純正レンズの光学性能
  • 連写速度
Z6 惜しい点
  • カスタマイズ性が低い
  • 写真プレビューが遅すぎる
  • AFの認識性能が低い
  • セルフタイマー設定中のバグ
    電源入れ直すと単写に戻っている
  • 今の水準でいくと動画性能が弱い

 

Canon R6 (画素数と操作性以外に隙がない名機。感動するAF性能)

R6 良い点
  • a7IVを超えている被写体認識
  • 圧倒的な静止画の手ブレ補正
    動画では広角側で少し歪む
  • 4K60Pクロップなし
  • 連写速度
  • シームレスに動物、人物の瞳認識
R6 惜しい点
  • 個人的には操作性が悪すぎる
  • 画素数が心許ない
  • 外装がプラスチック
  • レンズの選択肢が少なく高価

R6はAF検出を人物に設定していても、動物を認識するし、逆も可能です。

a7IVより1年以上早く発売されたのに、未だにR6の基本性能はものすごいです。

ただ、カタログスペックに反映されない操作性で手を抜いていると僕は感じました。

 

動き物を撮る場合(飛行機、電車、車、バイク、人、動物など)

安く済ませたい方は a7iii がおすすめ

a7iiiは前の機種にもかかわらず、未だに比べられる土俵にいること自体が圧倒的凄みです。

ただ、a7IVとの価格差が10万くらいあるならa7iiiは買いですが、5万程度なら必死に働いてa7IVを買ったほうが後悔が少ないと思います。

コスパに優れるフルサイズがほしいなら、SONY一択。次点でPanasonicがおすすめです。

性能がよければ高くてもいい方は. R6 or a7 IV がおすすめ

a7IVの優位点
  • トリミング耐性
  • JPG撮って出しの色(個人的に)
  • レンズが多い
  • 操作性
R6の優位点
  • より遠くの小さな被写体を認識
  • 後ろ向きでも頭部AF
  • 乗り物AFに対応
  • 圧倒的な静止画手ブレ補正
  • 連写性能

SONYとCANONの色味の違い

SONYとCANONの色味の違い

ホワイトバランスはAUTO
↓a7iiiの色 (16-35mm F4 Gの30mm F4.5で撮影 )

  • スタンダード

↓a7IVの色 (16-35mm F4 Gの30mm F4で撮影 )

  • ST

↓R6の色(24-240mmのF4-6.3の30mm F4.5で撮影 )

  • オート
※SONY機二つの周辺減光補正は切にしてましたので、4隅が暗いのはそのためです。

AWBでは、SONYは寒色、CANONは暖色傾向に思いました。

ピクチャースタイルは、モノクロ以外はあまり代わり映えしないですね。

こちらではPanasonicとオリンパスの撮って出しの色を比較していますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

R6 (約2010万画素で撮影)RF24-240mm F4-6.3 IS USM1-640 秒 (f – 6.3)

トリミング

R6 (約2010万画素で撮影)RF24-240mm F4-6.3 IS USM1-640 秒 (f – 6.3)

トリミング

鳥はトリミングすることが多いと思いますので、画素数はもう少し欲しいように思いました。

R6はレンズを含めるとかなりの予算が必要になりますので注意が必要です。(タムロンシグマのレンズが使えない。)

そういう意味ではa7IVのほうがいいですが、R6はa7IVよりAFの使い勝手がいいと思いましたので、一長一短ですね。

R5ならば約4500万画素でトリミング耐性があるので予算が多い方はR5がおすすめです。

静止物しか撮らない場合(風景、夜景、物撮りなど)

静止物しか撮らない場合はどれでもいいです。

静止物の場合は中古のa7Riiiもだいぶ安くなり、18万円ほどで買えますのでおすすめです。

a7iiiとa7Riii 実機で徹底比較!気になる画素数の違い!どう?解像度。
みなさんこんにちは。 SONYの人気ミラーレスカメラ a7iiiとa7Riii この2機種で迷われている方に向けて、様々な点を比較し、どちらがおすすめなのか解説していこうと思います。 外観の違い モードダイヤ...

a7iii
サードパーティレンズでいいならかなり安く済むためトータルで他社よりかなり安いです。

a7IV
3300万画素なので高精細な写真撮影が可能。

Z6
ボディはお買い得なのですが、R6とおなじく純正レンズを使うことになり、選択肢が少ない上に高価です。
光学性能に優れるZレンズを使えるので、隅々までの画質にとことんこだわる方におすすめです。
EマウントとZマウントの同じような高倍率ズームレンズを比較したときの画質は、Zマウントのレンズが圧勝しました。(詳しくはこちら

S5
画質自体は優秀で、シグマが使えるのでおすすめなのですが、タムロンは使えないことと、コントラストAFに注意が必要です。(静止物の撮影なら問題なし。)
三脚を使えばハイレゾショットで9600万画素の写真が撮れる。
そして、操作性を重視する方はS5がおすすめです。

R6
静止画では文句なしの手ブレ補正を誇っています。
薄暗い風景や夜景、物撮りでは安心して撮影できます。

R6の基本性能はこの中でナンバーワンと思いましたので、

・操作性にこだわりがない
・価格が高くても良い
・拡大、クロップしない(画素数がライバル機より低いので)

以上の方は、R6を選択すべきです。

撮る物が決まっていない場合

安く済ませたいならa7iii

高くてもいいならR6 or a7 IV

この3機種は基本的になんでも撮れますので、
買ってから、「動きものも撮りたい!」と思ったときにも問題なく撮れます。

とはいえ、パナソニックの操作性はかなりいいですし、ニコンは純正レンズがものすごい光学性能を誇っています。

このような各社の特徴も考慮してカメラ選びをしましょう!

その他フルサイズエントリー向けカメラを軽く紹介

エントリー向けではあるものの、しっかりとフルサイズセンサーを搭載しており侮れないカメラたちです。

SONY a7c

センサーがa7iiiと同じなので画質もほぼ同じ性能を誇っている。

 

 

a7iiiより悪い点
・ファインダーが小さく見づらい。

・最速シャッター速度が1/4000に制限される(a7iiiは1/8000)

・ストロボ同調速度が1/160に制限される(a7iiiは1/250)

a7iiiより良い点
・AF追従性能が改良され、リアルタイムトラッキングや、動画時の瞳AFに対応。

・バリアングルモニター搭載

・かなりコンパクトで軽量

a7ユーザーは動画も撮られる方が多いので、これらが魅力的に感じるかたも多いでしょう。

最大の違いであるサイズは、確かにa7cの方が小さいですが、フルサイズカメラはレンズが大きいので、大きいレンズを付けた時にバランスが悪くなります。

どちらかというと軽量レンズをつける予定の方におすすめです。

NIKON Z5

Z6の廉価版です。

Z6との違い
・液晶モニタが104万ドット(Z6は210万)

・ISO3200を超える高感度でZ6よりもノイズが目立つ

・連写速度が最速4.5コマ/秒

・4K撮影時1.7倍クロップされる。(画角が狭くなる)

CANON EOSR

EOS RはCANONが初めてだしたフルサイズミラーレスカメラで、試行錯誤していた段階に出した機種です。

手ぶれ補正がない上に、AF性能やセンサー性能も最新の物より劣ります。

CANON EOS RP

こちらはEOS Rの後に発売された小型軽量廉価版です。

RPがRより劣る点
・画素数が少ない
・電源オンオフで自動シャッター幕開閉
・連写速度

少しでもサイズを小さくしたい方、価格が安いほうがいい方はいい選択だと思います。

以上のように各社、スペックには表れない特徴がありますが、基本的には撮る被写体でカメラを選ぶのが一番後悔が少ないと思います。

少しでもカメラ選びの参考になれば幸いです。

カメラレビュー記事一覧カメラ比較記事一覧
E-M5 mark iiiX-S10 とa6400
PEN E-P7a7iiiとa7Riii
OM-5
E-M1 mark iiとa7 Riii
a7iii a7IV S5 Z6 R6

カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。

カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・

  • 購入前に実際に使ってから検討したい
  • お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
  • 人気の機材をお試しで使用してみたい 
  • サブスクで色々なカメラを使いたい
渋たか
渋たか

そんな方はカメラレンタルサービスを利用するのがおすすめです。

個人的にはカメラレンタルのサブスク「GooPass」がおすすめです。

例えば今回紹介したa7iiiはレンズキットでも
Lv4パス:月額 税込21,080円で1ヶ月借りることが可能(その間、別の機材に取替放題。)
1週間であれば、なんとLv2パス:月額 税込11,980円で借りられます。(残りの3週間はRank1~2の機材を自由に取り替え放題)
※別で往復配送料が1650円かかります。

GooPassについて詳しく知りたい方はこちら↓
{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説

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