みなさんこんにちは。
最強のパンケーキレンズであるマイクロフォーサーズの単焦点 20mm F1.7をレビューします。

結論を言うと、このサイズなのに全く問題がない画質で大変満足です。
AFが遅すぎる点がデメリットですが、
・コンパクトで明るいレンズがほしい
・価格を抑えてコンパクトなサブ機で運用したい方
にはかなりおすすめです。
それでは詳しく見ていきます。


AFや写りは進化してないので、安いほうが良くて中古でもいい方は旧型でもいいでしょう。
2022年末時点での相場
旧型→中古で14000円
新型→新品27000円 中古で21000円

安すぎる。
サイズや外観。競合するレンズとも比較



大きいボディに付けると、グリップと変わらない薄さです。ボディだけを持ち運ぶ感覚でレンズを持ち運べる。
なんの変哲もないレンズで、フォーカスリングのみのいたってシンプルな外観。
他マウント(SONY FUJIFILMなど)のコンパクトなレンズと比較します。
Pana 20mm F1.7 | FUJI 27mm F2.8 | FUJI 18mm F2 | sony 20mm F2.8 | sony 35mm F2.8 |
|
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マウント | マイクロ フォーサーズ | FUJI X (APS-C) | FUJI X (APS-C) | SONY E (APS-C) | SONY E (フルサイズ) |
価格相場 | 中古で13000円 (iiは新品27000円) | 新品42000円 | 新品72000円 | 新品32000円 | 新品70000円 |
重量 | 100g (iiは87g) | 84 g | 116 g | 69g | 120g |
最大径x長さ | 63x25.5 mm | 62x23 mm | 64.5x33.7 mm | 62.6x20.4mm | 61.5x36.5mm |
防塵防滴 | x | ○ | x | x | ○ |
焦点距離と ボケ量 | 換算40mmF3.4 | 換算40.5mmF4.2 | 換算27mmF3 | 換算30mmF4.2 | 換算35mmF2.8 |
最大撮影倍率 | 換算0.26倍 | 換算0.15倍 | 換算0.21倍 | 換算0.18倍 | 換算0.12倍 |
換算0.26倍時 残っている 画素数 | 1600万画素 (GF9) | 870万画素 (X-E4でクロップ) | 1700万画素 (X-E4でクロップ) | 1160万画素 (ZV-E10でクロップ) | 515万画素 (a7Cでクロップ) |
フィルター径 | 46mm | 39 mm | 52 mm | 49mm | 49mm |
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表の比較を↓にまとめます。
ダントツで20mm F1.7が安く、ボディ代も含めると更に差が広がる。
・サイズ
20mm F1.7より小さなレンズは全てF2.8。センサーサイズを考慮してもボケ量は20mm F1.7の勝利。
・明るさ
F1.7はボケ量はフルサイズ換算F3.4ですが、明るさは紛れもなく1.7なので暗所ではISOを上げずに撮影可能。
つまり、ISOを上げることなく換算F3.4の被写界深度が得ることができ、カフェでのスナップ、物撮りでかなり使いやすい。
・最大撮影倍率
20mm F1.7は寄れる点もアドバンテージですが、マイクロフォーサーズの小型機は1600~2000万画素、APS-Cやフルサイズは2400万画素前後なので、クロップできる余力を考慮すると差は縮みます。
クロップも考慮すると、FUJIFILM 18mm F2をX-E4などの2610万画素につけることで一番寄れることになりますが、20mm F1.7も肉薄している。
あれ?20mm F1.7はできる子なんじゃ?
20mm F1.7の価格、サイズ、明るさ、最大撮影倍率のバランスがかなり優れているとわかっていただけたかと思います。
ではコンパクトボディに付けた時で比較します。(コンデジも交えて比較)
GF9 | X-E4 | ZV-E10 | a7c | X100V コンデジ | GRiii コンデジ | GRiiix コンデジ |
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価格 | 約60000円 (レンズ2つ付き) | 約130000円 (ボディのみ) | 約67000円 (ボディのみ) | 約195000円 (ボディのみ) | 約230000円 (レンズ込み) | 約110000円 (レンズ込み) | 約117000円 (レンズ込み) |
有効画素数 | 1600万画素 | 2610万画素 | 2420万画素 | 2420万画素 | 2610万画素 | 2424万画素 | 2424万画素 |
マウント | マイクロフォーサーズ | FUJI X(APS-C) | SONY E(APS-C) | SONY E(フルサイズ) | FUJI(APS-C) | リコー(APS-C) | リコー(APS-C) |
幅x高さx奥行き | 106.5x64.6x33.3 mm | 121.3x72.9x32.7 mm | 115.2x64.2x44.8 mm | 124x71.1x59.7 mm | 128x74.8x53.3 mm (レンズ込み) | 109.4x61.9x33.2 mm (レンズ込み) | 109.4x61.9x35.2 mm (レンズ込み) |
総重量 | 269g(ボディ) 369g(20mm F1.7込み) 356g(20mm F1.7 ii込み) | 364g(ボディ) 448g(XF27mm F2.8込み) 480g(XF 18mm F2込み) | 343g(ボディ) 412g(20mm F2.8込み) | 509g(ボディ) 629g(35mm F2.8込み) | 478g(23mmF2込み) レンズ交換不可 | 257g(18.3mm F2.8込み) レンズ交換不可 | 262g(26.1mm F2.8込み) レンズ交換不可 |
換算焦点距離と ボケ量 | 換算40mmF3.4 (20mmF1.7) | 換算40.5mmF4.2 (27mm F2.8) 換算27mmF3 (18mm F2) | 換算30mmF4.2 (20mm F2.8) | 換算35mmF2.8 (35mm F2.8) | 35mm F3 | 28mm F4.2 | 40mm F4.2 |
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マイクロフォーサーズにはその気になればボディをGM1(重量204g)などもっと軽くすることができるし、ぼくのように手ブレ補正付きのGX7MK2で運用したりできます。レンズも更に軽い14mmF2.5(55g)にすることもできるし、レンズ交換ができないコンデジにはない自由さが楽しい。
個人的には、どのミラーレスやコンデジよりもマイクロフォーサーズ機にコンパクトレンズをつけるのが理にかなっていて、楽しめます。
ただ、絶対的な画質ではマイクロフォーサーズがAPS-Cやフルサイズに勝つことはありません。
そして、サイズ(特に厚み)ではコンデジにかないません。
価格が安く、コンパクトで画質がいいというカメラはないので、ご自身がどこまでサイズや価格を許容できるかで選択が変わります。
様々なズームレンズと解像力を比較
20mm F1.7と12-60mm F2.8-4 Laicaを比較
中心はF1.7でも問題なく使えます。隅も許容範囲内。
撮影距離は8mほど。
↓の画像部分をタップすると拡大します。
- 中心
- 隅
解像力に関しては、ライカズームレンズに勝るとも劣らない。
20mm F1.7と12-32mm F3.5-5.6を比較
同じパンケーキレンズである12-32mmと比べても写りは雲泥の差。
↓の画像部分をタップすると拡大します。
- 撮影距離は8mほど。 20mm(換算40mm)
- 撮影距離は8mほど。 20mm(換算40mm)
逆光耐性
自分が使った印象では良くもなく悪くもなくといった印象です。



光源を撮ったときのフレア。レンズフィルターは使用してません。
周辺減光(F3.2まで絞れば目立たなくなる)

AF速度(遅すぎる上に、AF-Cが使えない。)
↑の動画のボディはGX7MK2ですが、G9 PROに付けたとしても遅いです。
20mmF1.7はAF-Cに設定することができなくて、AF-SかMFになります。
DCモーターで全群繰り出し式が採用されているため、駆動音が大きくとにかく遅い。
ただ、静止物を静止画で撮る分には、使えるレベルです。
玉ボケ
個人的には開放でも使えるレベルです。
むしろ、F2.5〜は絞り羽根の影響がではじめてボケが角つくので、F2〜2.2あたりが一番いいのかなと思います。

背景はとても滑らかにボケていく。
20mm F1.7の作例
すべてJPG撮って出しです。






全体的に描写はクリアで、時折フルサイズとパット見で見分けがつかない絵がでてきます。
このレンズの本当のライバルは12-32mm F3.5-5.6とスマホ
20mmF1.7はパンケーキ単焦点ですが、12-32mmはパンケーキズームで以前にレビューしています。

旅行などで光学ズームを利用したい方は12-32mm F3.6-5.6を選ぶべきですが、スナップなら20mm F1.7のほうが楽しめるんじゃないかと思います。
画質は単焦点である20mm F1.7のほうがクリア。昼間であれば拡大しない限り見分けがつきにくいですが、背景のボケ量は明らかに変わります。
もちろん20mm F1.7はスマホの画質も打ち負かします。そもそもスマホは光学的には12-32mm以下ですが、脳死撮って出しでそれなりの露出、色で撮れます。その手軽さと画質のバランスが素晴らしい。

以前ほど画質でスマホと差別化するのは難しくなってきていますので、デジタルカメラならではの撮影体験を楽しめるかが肝心といったところです。
そういう意味では、マイクロフォーサーズ機に20mm F1.7を付けて楽しむこの体験はぜひとも味わってほしいし、すでにメインカメラをお持ちの方にもおすすめしたいです。



20mm F1.7に合わせるボディはこの4つがおすすめ。
マイクロフォーサーズのボディに関してはこちらでかなり詳しく比較しています。
お忙しい方にまとめると、この20mm F1.7に合わせるボディとしては以下の4つがおすすめです。
GM1(鬼軽ボディ204g。中古しかない)

GF9(GM1より重くなったが画質AF性能UP269g)

・広角4Kセルフィー
・夜景セルフィーモード
・美肌効果・スリムモード
が搭載され、1g重くなりました。
ほぼ変わらないので、自撮りするかどうかで決めましょう。
GX7MK2(4段手ブレ補正付き426g)

少し重いが、中古でめちゃくちゃ安い。
少し価格が高くオリンパスでもよければ、E-P7がおすすめです。
E-P7(4.5段手ブレ補正付きでなんと337g)

手ブレ補正を搭載するためには、およそ100~150gほど重量が増す傾向がありますが、このカメラはなんと337gです。
手ブレ補正の効きはE-P7≧GX7MK2でした。
加えてJPEGの色をかなりいじれますので、替えがきかないボディに仕上がってます。7万円ちょい出せる方は大変おすすめです。
20mm F1.7に関してはパナボディにつけたところでAFが遅いので オリンパスボディでもいいかと思います。
カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。
カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・
- 購入前に実際に使ってから検討したい
- お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
- 人気の機材をお試しで使用してみたい
- サブスクで色々なカメラを使いたい

そんな方はカメラレンタルサービスを利用するのがおすすめです。
個人的にはカメラレンタルのサブスク「GooPass」がおすすめです。
なんとLv1パス:月額 税込6380円で1ヶ月間借りられます。(その間、別の機材に取替放題。)
僕はこれまでGooPassを何回も利用しましたが、カメラレンタルサービスの中で最強だと思いました。
①品揃えが他社よりも多い。
・「借りたいときに在庫がなく借りれない・・」
・「借りたい機材の取り扱いがない・・」
このようなことがGooPassでは、ほぼ起こりません。
②1weekパスを使用すると業界最安
GooPassには契約ランクよりも上位ランクの機材を1週間借りることができるサービスがあり、高い機材も格安で借りることができます。
③契約期間中機材を取り替え放題
通常は一度借りたら期間終了まで機材を変更できないですが、GooPassの場合はなんと、契約ランク以下の機材なら取替放題なので色々な機材を試せます。
④注文から受け取りまでがAmazon並に早い。
僕は実際に14時に頼むことも何回かありましたが、その日のうちに発送され、翌日午前中に受け取れました。(東京→大阪)
⑤サポートが充実
・機材を破損させてしまったときのサポートが充実しています。
・10:00-21:30(年中無休)でチャットサポートで対応して頂けます。
以上の理由からGooPassは大変おすすめです。
GooPassについて詳しく知りたい方はこちら↓
{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
---|---|---|
単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
高倍率ズームとマクロ単焦点の違い
パンケーキ平凡ズームとパンケーキF1.7単焦点の違い
平凡ズームと大三元ズームの違い
大三元ズームレンズとF2.8ハーフマクロ単焦点レンズの違い
マイクロフォーサーズ平凡レンズとAPS-C平凡レンズの違い
マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの違い
※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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