みなさんこんにちは。
・105mm F2.8 DG DN
・28-200mm F2.8-5.6
これら2本のレンズの焦点距離を105mmに合わせ、解像力を比較しました。
高倍率ズームは画質を犠牲にし利便性を追求して作られている。
反対に単焦点レンズは利便性を犠牲にして画質を追求して作られている。
正反対のレンズの比較ではありますが、タムロンの28-200mmは高倍率ズームにしては画質がいいと話題です。
シグマの105mm F2.8は単焦点レンズらしく解像力に定評がある。
結論を申しますと、圧倒的に単焦点レンズの解像力が勝る結果となりました。
中心
すべて3mほどの距離で撮影しています。遠景になると結果は少し変わるかもしれませんが、同じような傾向になるかなと思ってます。
※拡大した写真はすべて2400万画素の写真を、9万画素まで拡大しています。
中心F4.5
まずはF4.5同士で比較していきたいと思います。
←28-200mm F2.8-5.6 →105mm F2.8
中心は差がでにくいですが、さすがに単焦点レンズである105mm F2.8のほうが解像していますね。
F4.5は28-200mmを105mmまでズームしたときの開放F値になります。
105mm F2.8はF2.8→F4.5まで絞っているのでレンズの性能をフルに活かせる。
レンズの隅は光が通りにくいので開放で撮った時は絞った時と比較して解像感が落ちたり周辺減光につながります。
中心F6.3
続いて、少しでもフェアな戦いにすべく、F6.3に絞って比較します。
28-200mmにとってもF4.5からF6.3に絞ることになるので画質の向上が期待できます。
←28-200mm F2.8-5.6 →105mm F2.8
少し差はなくなりましたがそれでも105mmのほうが解像している。
隅
次に、隅の解像力を比較します。
隅F4.5
先程と同じようにF4.5から比較します。
←28-200mm F2.8-5.6 →105mm F2.8
とてつもない差となりました。
露出設定は合わせていますが28-200は開放F値ということもあり周辺減光の影響があります。
隅F6.3
F6.3だと少しは差が縮むのか。
←28-200mm F2.8-5.6 →105mm F2.8
周辺減光は収まりましたが、解像感は全然違いますね。
28-200の周辺は絞ってもほぼ改善しないですね。
まとめ
ズームレンズは広角端と望遠端の画質が低下しやすいが中間域は比較的良好。
そんなはずですが、高倍率ズームレンズと単焦点レンズでは明確な画質の違いが見えることになった。
2400万画素レベルなら28-200mmで十分かと思っていましたが、それでも単焦点レンズとは明確な解像力の違いがあるのだなぁと思いました。
拡大せずに比べた場合 ←28-200mm F2.8-5.6 →105mm F2.8
よく見れば単焦点レンズのほうがハッキリした描写ですが、パット見では大きな違いになりません。
拡大して見ることのない方やトリミングをあまりしない方は、解像力という点においては高倍率ズームレンズでも問題ないでしょう。
↓は同じ高倍率ズームのニコン24-200mm F4-6.3 VRと比較しています。
レンズによってどれくらい画質が変わるの?まとめ
以下のようなレンズでどれだけ画質(解像感)が変わるかを別に記事にしてますので、まとめます。
あくまでも一例ですが、「こういう傾向があるんだ~」と参考にしていただければと思います。
パンケーキ平凡ズームとパンケーキF1.7単焦点の解像感の違い
こちらで12-32mm F3.5-5.6と20mm F1.7を比較しています。
その結果は、パンケーキ単焦点20mm F1.7の勝利です。
平凡ズームと大三元ズームの解像感の違い。
こちらで12-32mm F3.5-5.6と12-60mm F2.8-4を比較しています。
※厳密には大三元レンズではないですが、位置づけとしては高級ズームなので大三元とさせていただきました。
その結果は大三元ズームレンズ12-60mm F2.8-4の勝利です。
大三元ズームレンズとF2.8ハーフマクロ単焦点レンズの解像感の違い
↓の記事で24-70mm F2.8 Dg DNと35mm F2.8を比較しています。
結果は互角となりました。ただ、35mm F2.8の価格の安さを考えると、単焦点のほうが画質はよくなりやすいと思います。
マイクロフォーサーズ平凡レンズとAPS-C平凡レンズの解像感の違い。
こちらで12-32mm F3.5-5.6と16-50mm F3.5-5.6を比較しています。
結果はAPS-C平凡レンズ16-50mm F3.5-5.6の勝利です。
マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの解像感の違い
こちらで12-40mm F2.8 proと16-35mm F4をAPS-Cカメラに付けた時とフルサイズカメラに付けた時比較しています。
結果は
フルサイズ小三元16-35mm F4>APS-C小三元16-35mm F4>マイクロフォーサーズ大三元12-40mm F2.8
となりました。
フルサイズとAPS-Cはまったく同じ画素数のカメラで同じレンズで撮影しましたが、違いがでましたね。
以上になります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | 12-32mm 14-42mm |
42.5mm F1.7 | ||
9mm F1.7 |
各社高倍率ズーム比較記事一覧 | ||
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NIKON 24-200mm VR Z タムロン 28-200mm | CANON RF24-240mm IS USM タムロン 28-200mm | オリンパス 12-100 タムロン 28-200mm |
高倍率ズームとマクロ単焦点の違い
パンケーキ平凡ズームとパンケーキF1.7単焦点の違い
平凡ズームと大三元ズームの違い
大三元ズームレンズとF2.8ハーフマクロ単焦点レンズの違い
マイクロフォーサーズ平凡レンズとAPS-C平凡レンズの違い
マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの違い
※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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