みなさんこんにちは。
このレンズはかなり個性的で、万人に受けるレンズとは思えないですが、一部の人にはグサッとささるようなレンズだと思います。
自分の使った感想としては、次のような方におすすめです。
- 安くレンズを買いたい方
- コンパクトなレンズが欲しい方
- 35mmという万能画角の単焦点が欲しい方
- 寄れるレンズが欲しい方
- 飲食店(カフェなど)での撮影が多い方
これら全てに当てはまる方は、今すぐに買っちゃいましょう!w
今回はそのように思う理由と、実際の使用感や作例を紹介したいと思います。
詳しく解像感、周辺減光を知りたい方は↓の記事をご覧ください。

スペック
タムロン35mmF2.8 | シグマ24-70mm F2.8 DG DN | |
---|---|---|
フィルター径 | φ67mm | φ82mm |
最大径x長さ | 73x64mm | 87.8x124.9mm |
重量 | 210g | 830g |
最短撮影距離 | 15cm | 18-38cm |
最大撮影倍率 | 1:2(0.5倍) | 広角端 1:2.9(0.34倍) 望遠端 1:4.5(0.22倍) |
絞り羽根枚数 | 7 枚 | 11 枚 |
2021年5月現在の最安 | ¥36,373 | ¥111,600 |


Tamron 35mm F2.8【良い点】
価格が安い
フルサイズ用のレンズが新品で36000円で買えちゃいます。
寄れる
被写体に近づいて撮影できるレンズのことを「寄れる」と言ったりしますが、まさしくこのレンズがそれでハーフマクロと呼ばれる性能を有しています。
最短撮影距離15cmで最大撮影倍率が0.5倍です。
もしこのあたりの用語が分からない方は↓をご参照ください。

このレンズが寄れるのはスペック見ると一目瞭然ですが、接写時の描写は他レンズを圧倒しているようです。(特に周辺)
価格がほぼ2倍の格上レンズ SONY 35mmF1.8と比べて、撮影距離50cmでの近景比較で圧倒的な解像力の差があります。

モノクロに近い状態に仕上げてますがかっこいい。F2.8で撮影

先程の写真の画角にクマバチ?がフレームイン。
トリミングしましたがまだまだ余裕
トリミングしたため若干色収差が見えますが、許容範囲ですね。

ピント面はかなりシャープ。ボケとの境が一目瞭然。F2.8は、ほんとにちょうどいいボケ感。

クラシックな雰囲気にもピッタリ。F4で撮影。

F2.8で撮影。
飲食店に入ったらこのレンズにレンズ交換。料理撮影にピッタリなレンズ。
コンパクト。そして異常に軽い
径と長さが73x64mm
F2.8にしては普通かなーと言った感じですが、ハーフマクロ性能を有しているのでコンパクトと言って差し支えがないかと。
重量は210gとフルサイズレンズとは思えない軽さで、どこへでも持っていきたくなります。
日常のちょっとしたおでかけにぴったりなレンズです。
サブポケットにも入ります。
ボケが綺麗
個人的な感想ですが、ボケが滑らかで綺麗です。
不満が出る人は少ないんじゃないかなと思います。
防塵防滴
価格が安い上に防塵防滴。
レンズである以上大切には扱いますが、ラフに扱えることはかなりのメリットだと思います。
一回雨でビシャビシャにしたことがありますが、それから特に不具合なく使えてます。
逆光耐性が優秀
ズームレンズと比較するのは酷ですが、価格が3倍以上するハイエンドズームと比較してしっかり抑えられていることがわかると思います。
自宅でも楽しめる
ハーフマクロレンズは自宅での撮影が楽しくなります。
Tamron35mmF2.8の欠点
完璧なレンズなど存在しません。
このレンズは価格が安い分、妥協しなければいけないところがあるのも事実です。
AFが遅い
コストカットのためインナーフォーカスではなく、前玉繰出式のDCモーターが採用されています。
フォーカスに時間がかかってしまう上に、駆動音が大きいため、気になる人は気になると思います。
AF-Cにするとフォーカス速度は改善されますが、音はうるさいままです。
外装がプラスチック
マウント部は金属ですが、外装はすべてプラスチックとなりますので所有欲は満たされません。
他のタムロンのレンズにも言えることで、レンズに高級感をお求めの方は購入を避けた方が良いです。
フォーカスブリージングが大きい

遠景にピント(推定35mm)

中景ピント(推定40mm)

最短距離ピント(推定45mm)

遠景ピントをAPS-Cクロップ(推定52.5mm)
実質35mmで使えるのは遠景撮影のみで、ピントを近くにすればするほど画角が狭くなります。
接写時はほぼ50mmに近い画角で、広角マクロとして使用することはできません。
広角マクロ撮影をしたい場合は20mm or 24mm をチョイスする必要があります。
逆に言うと、ほどよく背景を圧縮して寄った写真を撮りたいならこの点は長所にかわるでしょう。
ピントの位置によって画角が変わることです。
フォーカスブリージングがかなり大きいため、動画にはあまり向きません。
開放で玉ボケが欠ける。

F2.8で撮影

F2.8で撮影
ご覧の通り隅に行くにつれ玉ボケの形がレモン型になっています。
これは周辺減光と同じく口径食が原因です。
鏡筒で斜めに入る光が遮られることで周辺減光になったり、ボケが欠けたりすることです。
このレンズは特に開放での撮影で周辺減光が顕著なので合点がいきます。
F4では少しマシになるので気になる方はF4で撮りましょう。
F4ではボケ量が減るため、玉ボケを目立たせるにはなるべく被写体に近づいて撮影する必要がある。
F5.6まで絞ると、今度は絞り羽根の影響を受け始めます。
このレンズは絞り羽根が7枚なので玉ボケが7角形(F5.6以上に絞れば絞るほど)になります。
つまり絞り羽根が多いレンズの方が玉ボケの形が○に近づきます。
開放での周辺減光

タムロン35mmF2.8
こんなにも周辺減光することを考えると、あまり開放で撮りたいとは思えません。
絞れる状況ならなるべく絞りましょう。
単焦点レンズなのに暗い
開放F値がF2.8のため、他の単焦点に比べて暗所での撮影が厳しいです。
そして、F2.8で撮っても周辺減光の影響なのか体感的にF2.8より暗く感じます。
暗い場所で動きものを撮影する場合はSONY35mmF1.8など明るいレンズをチョイスしましょう。
原産国がフィリピン
気にされる方もいらっしゃると思いますが、このレンズ日本製ではありません。
自分が持っている個体はMADE IN Philippineと記載があります。
35mmF2.8はズームレンズで対応可能。
例えば同社の28−75mmF2.8などF2.8のズームレンズであっても35mmF2.8といった設定で撮れるため、あえてこのレンズで撮る必要がありません。
サイズ感に問題がなくマクロ性能も重視しない場合は、ズームで問題がない。
まとめ、僕が35mm F2.8を購入した理由
まさかの欠点の方が多い結果にw
ぼくが20mmや24mmにしなかった理由はテーブルフォトにも使いたかったからです。
そして、35mmは超万能焦点距離、おまけに接写で背景ほどよく圧縮でかなり使いやすいレンズに仕上がっています。
屋外だけを考えると20mmや24mmでも良いと思いますし、相当おもしろい写真が撮れると思います。
もし欠点が妥協できるよ!って方は少ない投資でそれなりのリターンが得られるレンズです。
なんといってもしっかりしたフルサイズ画質のレンズが36000円ですからね。

カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。
カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・
- 購入前に実際に使ってから検討したい
- お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
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GooPassについて詳しく知りたい方はこちら↓
{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
高倍率ズームとマクロ単焦点の違い
パンケーキ平凡ズームとパンケーキF1.7単焦点の違い
平凡ズームと大三元ズームの違い
大三元ズームレンズとF2.8ハーフマクロ単焦点レンズの違い
マイクロフォーサーズ平凡レンズとAPS-C平凡レンズの違い
マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの違い
※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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