僕はEマウントレンズを10個以上使いましたが、その中でも
85mm F1.4 DG DNは最強のレンズだと思います。
そう思う理由を話していきます。
仕様
レンズ構成枚数11群15枚
画角28.6°
絞り羽根枚数11枚 (円形絞り)
最小絞りF16
最短撮影距離85cm
最大撮影倍率1:8.4
フィルターサイズφ77mm
最大径 × 長さL マウントφ82.8mm × 94.1mm
ソニー E マウントφ82.8mm × 96.1mm
※ 長さはレンズ先端からマウント面までの距離です
質量L マウント630g
ソニー E マウント625g
シグマさんのHPより引用。
特筆すべきは重量で、なんと630g。85mmF1.4というスペックを考えると非常に軽いですね。
すでにEマウントには85mm F1.4 HSM Artがありますが、一眼レフ用に作られたものをマウント部だけEマウントに変更しただけの為1210gありました。
外観
え、フードでっか。
これではせっかくのコンパクトなボディーも台無しです。
広角レンズではケラれますので花形フードで、小さめのサイズですが、中望遠のこのレンズはかなりフードが大きいですね。
僕は82mmのNDフィルターで揃えていて、このレンズにステップアップリングを常に付けていますので、結局フードを常用できません。
そのステップアップリングを7枚重ねてフードにしてみました。↓
しかし、この方法にはデメリットがあり、逆光〜反逆光時にステップアップリングを光が反射し、写真にフレアのようなものが映り込んでしまうことがありました。
それは光を分散させうまく逃し反射しにくくするためにされている加工であって、ステップアップリングは本来の用途が違うのでそういった加工はされていない。
このステップアップリングは金属でできていて、反射しやすいのも相まって目立つのだと思います。
なにか解決策がないかと調べていたところ最強のフードを見つけました。
裏にあるので存在感かなり薄いスイッチです。
色々いじっていた結果、絞りリングがAの位置と行き来しないようにするための制御スイッチということがわかりました。
絞りをレンズ側で操作、カメラ側で操作と決まっている場合には意図しないF値の変化がなくなります。
このスイッチは35mmF1.2DG DNには搭載されていなく、このレンズや105mmF2.8DG DNには搭載されていますので、これからのシグマレンズには付きそうですね。
AF/MF切り替えスイッチは、シグマレンズには当たり前のようについていますが、タムロンレンズにはないことが多いのでありがたいです。
絞りリングはなんと金属製。
シグマのミラーレスARTレンズのズームレンズは、ズームリングとフォーカスリング両方ゴム製ですが、単焦点の絞りリングは金属製で、フォーカスリングはゴム製です。
ゴム製はほこりが取れにくいので個人的には金属製がいいです。
玉ボケ
写真の隅の玉ボケです↓
開放はレモン型になっていて、まぁこんな物でしょうという感じです。
F4くらいまで絞ると気にならないと思います。
シグマ35mmF1.2はF2でほぼ収束していましたので、それと比べると収束が少し遅い。
中望遠でこれだけサイズが小さいので、仕方がないのかもしれませんね。
玉ボケの中はスッキリしていて心地いいです。
ボケ量、ボケ質
もう少し離れてもよかったかもしれないですね。 F2.8でもボケすぎています。
それだけフルサイズの85mm F1.4はすごいボケ量を得れるので、105mmとか135mmの単焦点は必要性を僕は感じませんね。それらの焦点距離は85mmより強い圧縮効果が得れるのは良いポイントなのですが。
このレンズの良いところ
軽すぎる
基本的に焦点距離が長くなればなるほどサイズが大きくなりますが、このレンズは85mmでF1.4というスペックなのになんと630g。サイズもコンパクトなので持ち運ぶことが増えます。
シグマすごいじゃん!と思い、最近発売された35mm F1.4にも期待しましたが、645gでした。35mmなのにこのレンズより重たい。
開放から目の覚めるようなクリアな描写
もうこれにつきますね。
全て開放で撮影しました。
ピント面から後ろは急激にボケるこの描写は、素人が撮影してもパンチの効いた写真が簡単に撮れる。
ISOを上げてノイズをがのってもクリアさは健在
ISO2000&Lightroomで露光量を+1.1にしてますので、それなりにノイズはのってるのですが、クリアな描写は健在
開放でも色収差が少ない。
85mmF1.4は実写でもほとんど目につくことがありません。
85mmF1.4で撮影した写真で色収差が目立つのを探しましたが↑の写真で最大でした。
色収差はあとから補正が困難なので光学で補正してほしいところ。
色収差が目立たないので非常にスッキリした写真に見えます。
ボケが大トロ
とてもボケが綺麗。
このレンズの悪いところ
逆光耐性
かなりゴーストが発生しています。
あまり良いとは思えません。
同じ状況で撮影したタムロン70−180mmF2.8で撮影した写真。↓
70-180mmには目立つゴーストは発生していません。
85mm F1.4 DG DNのゴースト・フレアがいい感じに柔らかさをだしてくれる時もあります。
いい感じじゃないでしょうか?
さすがにゴーストが出てしまったら人によっては邪魔に感じるかもしれませんが。
AFは実用上十分な速度だが純正品やタムロンVXDよりかは遅い。
シグマのミラーレス用レンズのほとんどはフォーカス駆動にステッピングモーターを採用していて、最近のタムロンのVXDという名を与えられたレンズやSONYのGMは大体リニアモーターを採用している。
実際にぼくも70-180mmF2.8 VXDと85mmF1.4 DG DNのフォーカス速度を比較しました。
VXDのほうが一段階速いですね。
VXDが「ッスッス」と合うのに対しシグマは「ジワー」っと合う感じです。
動きものを撮影したり、動画でスイスイ ピントが来て欲しいと思う方はタムロンVXDや純正品をチョイスするのが良さそうです。
ちなみに静止画のAF-Cは動画AFよりかはまだ速いです。
そしてこのレンズのAFは24-70mm F2.8 DG DNや150-600mm F5-6.3 DG DNよりも間違いなく遅い。同じステッピングモーターだがレンズによって差があるようです。
シグマの単焦点のAFは大体遅いですね。F値が低いことが影響してそうです。
その他作例&まとめ
文句がほとんど出ないレンズです。
85mmの単焦点。使い所が限られるかもしれませんが、使いたい時もあるのも確か。
写りに関して文句は出ないと思いますね。
この最高画質がこのサイズに収まっているので、かばんの隙間に放り込んで外出し、必ず出番があるレンズです。
みなさんにもぜひおすすめしたいレンズになります。
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