みなさんこんにちは。
・SONY 14mm F1.8 GM
・シグマ 14-24mm F2.8 DG DN Art
この2点を比較します。
(星も撮りたいけど風景も撮りたい。超広角単焦点か超広角大三元ズームにするか迷うな〜・・・)
Eマウントの超広角レンズで、星も昼間の風景も撮る方にとってSONY GMレンズとシグマ Artってとても迷いますよね。
両方使った僕がメリット・デメリット、どのような方におすすめかを解説するので是非最後までご覧ください。
スペック
14mm F1.8 GM | 14-24mm F2.8 DG DN | |
---|---|---|
価格 | ¥172,779 | ¥135,500 |
重量 | 460 g | 795 g |
最大径x長さ | 83x99.8 mm | 85x133 mm |
防塵防滴 | ○ | ○ |
最大撮影倍率 | 0.1倍 | 0.136倍 |
レンズ構成 | 11群14枚 | 13群18枚 |
最短撮影距離 | 0.25m | 0.28m |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 11 枚 |
AFモーター | リニアモーター | ステッピングモーター |
どちらも出目金レンズで、14-24mmはインナーズームです。
重量や大きさがかなりの違いになってます。
最近のSONYのレンズは本当にコンパクトですね。
外観
どちらも出目金レンズです。
14-24mmは重さの割には小さいので、フロントヘビーになりすぎずバランスは結構いいです。
星空写真でサジタルコマフレアを比較
GMはF1.8、シグマはF2.8で比較
固定撮影で8秒露光しています。(200ルールでも約15秒露光していいことになるので、8秒でも速い方)
F値開放同士の比較ですが、GMレンズのほうが良いですね。
光の透過率がいいのか、同じ露出なのに若干明るいです。
両方、F2.8で比較
同じ露出で撮りましたが、周辺減光の影響を受けたF値開放のシグマは暗く写ってます。
F2.8まで絞ったGMの描写は開放のときと変わらないですね。(むしろ開放のほうが良い!?)
これなら安心して開放を使えます。
APS-Cクロップした状態の隅を比較
さきほどのはフルサイズで撮影していましたが、当初、別日の別場所でAPS-Cクロップしていることに気づかずに撮影してしまってました。
どうせならその写真も載せます。
フルサイズの隅ほど差はないですが、僅差でGMレンズのほうがわずかに良いか?
しかし、14mmのSS10秒でも星は結構流れるもんですね・・
雲もあるので少しみづらいですが、参考になれば幸いです。
解像感を比較
近景の解像感を比較
撮影距離は2~3mほどで、比較的近景です。
←が中心で→が隅 (タップで拡大します。)
中心は若干シグマが優れている。
隅は明らかにシグマが優れている。ただ、周辺減光の影響を強く受けています。
遠景の解像感を比較
撮影距離は100m以上離れている遠景です。
こちの真ん中に写ってる塔を中心と隅に置き比較します
←が中心で→が隅 (タップで拡大します。)
周辺減光は編集で取り除きました。
近景のときと同じで、
中心は若干シグマが優れている。
隅は明らかにシグマが優れている。
ちなみに14-24mm F2.8 DG DNと16-35mm F4の16mmでの遠景を撮り比べたときも、14-24mmのほうが描写がよかったです。
逆光耐性を比較
今回の状況では14mm F1.8 GMの逆光耐性が一番高くなりました。
16-35mmの玉ボケのようなものは、レンズ表面についたゴミだと思います。
周辺減光
タップで拡大します。
同じF値で比べると、違いは明らか。
やはり、GMのほうが明るく感じます。
今回は14mm同士で比較していますが、シグマ14-24mm F2.8は16mmまでズームすると周辺減光がかなり弱まりますので、広角端だから目立つといった感じです。
フォーカスブリージング
SONY 14mm F1.8 GMのフォーカスブリージングはそれなりに発生し、接写で画角が狭くなる。
一方シグマ 14-24mm F2.8 DG DNはほとんどフォーカスブリージングが発生していないですね。
AF速度の比較
同じ比較はしていないですが、ぼくが使った感想はシグマ14-24mmのAF速度でも十分だなと思いました。
14-24mm F2.8 DG DN
↑を見ていただけると分かる通り、a7iiiとの組み合わせでも十分なAF速度です。
ただ、近距離で人物が素早く前後したときに、フォーカスが追いきれないということがありました。
a7IVだと大丈夫だったかもしれません。
超広角で動きの速い物を撮る方は少ないと思うんで、シグマでも十分だと思います。
a7 IV
↑は近距離でかなり激しく動いて瞳が端に行き、かなりAFが難しい局面です。
それなのに背景にピントが抜けるどころか、目を捉え続けている。
僕の経験上、この状況で他社のほとんどのカメラは合わせ続けれないと思います。
SONYの最新カメラと最新レンズは、高い次元のAFです。
アクティブ手ブレ補正の効き具合を比較
14mmなのでシグマも手ブレは目立たないですが、やはりソニーのほうが効きがいい。
SONY 14mm F1.8 GMで自撮りしたときのボケ感。F1.8 F2.8 F4
これらの出目金レンズでNDフィルターを使う方法
sony 14mm F1.8 GMもシグマ14-24mmも出目金レンズのため丸形フィルターは使えません。
したがって
・角型フィルターを取り付ける
・リアNDフィルターを取り付ける
この2択になります。
角型フィルター
↓SONY GM用ホルダー
↓シグマ用ホルダー
フィルターは、ハーフNDフィルターもセットになった↓がおすすめ
角型フィルターの始め方は↓の記事で解説してます。
リアNDフィルター
↓SONY GM用
↓シグマ用
ちなみに14-24mm F2.8 DG DN用に購入したリアNDが、14mm F1.8 GMにも流用できました。 ただ、↓のようなフィルターホルダーが必要でした。
Haida リアレンズ アダプターリング Sony 14mm F1.8 GMレンズ用
※僕はHaida HD4763という商品を購入しましたが、現在は↑の商品に変わったみたいですね。
つまり、HaidaのリアNDフィルターはシグマ14-24mm F2.8 DG DN用に設計されたもので、他のレンズにはフィルターはそのままで、フィルターホルダーをつけることで流用することができます。
リアNDと角型フィルター、両方使った僕の感想
角型フィルターのメリットデメリット
メリット
・重ね付けができる。
・ケラレの心配がない
・ハーフNDもCPLフィルターも使える
デメリット
・150mmのホルダーともなるとかなり大きい。
・ジンバルに載せるとバランスが変わる
・レンズに傷がつく(気をつけたら大丈夫かも)
150mmホルダーなら、シグマ14-24mmの14mm側でフィルター3枚重ねてもケラれませんでした。
100mmホルダーはケラレが起きやすくなることが想像できますので、14mmで使用する方は150mmがおすすめです。
リアNDフィルターのメリットデメリット
メリット
・かなり小型
・角型フィルターよりは安い。
・ケラレの心配がない
・ジンバルに乗っけても重量が変わらない。
デメリット
・扱いに気遣う。(屋内でも気遣うのに屋外ならなおさら)
・重ね付けができない(ND1000までしか得れない)
・リアNDシステムではCPLやハーフNDを使えない。(当然だが)
出目金レンズで動画撮影する方は、リアNDフィルターがおすすめです。
角型フィルターでもできなくはないですが、重いので長時間の撮影では疲れますね。あと、積載重量が増しますのでジンバルのパワーもいります。
写真撮影の方には角型フィルターを、
動画撮影の方にはリアNDをおすすめしたい。あと荷物を減らしたい方も。
14mm F1.8の作例
中心部の解像力は非常に高いので、開放で撮った写真をクロップしても高画質を維持できます。
14-24mm F2.8の作例
このレンズはかなり使いましたが、シグマのズームレンズでは一番気に入っています。
14-24mm F2.8 DG DNは24-70mmよりも1段階上の描写に感じます。
実際に24mmで比較したときは14-24mmのほうがよかったです。
14mm F1.8 GMと14-24mm F2.8 DG DN両方使って感じたメリット・デメリット
・軽すぎる
14mm F1.8の重量としてはかなり軽く感じます。
・同じ設定でも、なぜかシグマ14-24mmより明るく撮れる
暗所ではかなりのメリットですね。
・星を撮影したときに14-24mmよりも安定した描写
暗所で開放F値が低いことは正義だなと思いました。
・APS-Cクロップしたときに21mmとして使える
4Kモニターで見るレベルなら14mmと21mmの単焦点2つ持ってるのと同じ感覚で使えます。
・AF速度が速すぎる
恐らく不満が出る方はいないと思います。
・アクティブ手ブレ補正が効く
SONY純正レンズの強みです。
14mm F1.8 GMのデメリット
・特に隅の解像力がシグマ14-24mmと比べると甘い。
小型軽量の弊害かもしれません。
・フォーカスブリージングがそれなりに発生する
14-24mm F2.8と比べると結構違います。
ただ、純正レンズなのでa7IVなどのカメラでブリージング補正が使えます。
・使い所の難しさ
14mmの単焦点の出どころは想像以上に少ないです。
ただ、APS-Cクロップすると21mmで使いやすいので、クロップしたあとの画素数が許容できる方は使い勝手がいいと思います。
14-24mm F2.8 DG DNのメリット
・解像力が高すぎる
GM単焦点を打ち負かすシグマの大三元ズーム。あっぱれ。
解像力だけじゃなく、かなりきれいな描写
・汎用性が高い。
これだけの高解像力なら24mmをAPS-Cクロップして36mmにしてもカメラによっては平気
・フォーカスブリージングが少ない。
14-24mm F2.8 DG DNのデメリット
・サードパーティ製であること。
アクティブ手ブレ補正の効きが悪いことは人によってはデメリットです。
ジンバルを使うなら問題ありませんが、RS2やRS3などのパワーがあるジンバルが望ましい。
・AF速度がSONYレンズよりも遅い
ただ、致命傷になるくらいの差があるわけではないです。
このレンズの使用が想定される状況では恐らく多くの状況で問題になりません。
超広角は被写界深度が深いですし。
・重たい
とはいってもスペックを考えると普通で、SONYレンズが軽すぎるといった感じです。
14-24mm F2.8 DG DNはインナーズームなので、ジンバルとの相性はいいです。
パワーがあるジンバルをお持ちで体力に自信のある方はぜひ。(NDフィルターの脱着がめんどくさいが・・)
背景ボケはどちらのレンズも綺麗だなと思いました。
14-24mm F2.8 DG DNの24mmの写真を80mm相当までクロップしたBefore After↓
14mm F1.8 GMを選ぶべき人
- 荷物を軽くしたい方
- 星の撮影を行う方 (明るい)
- 動画撮影を行う方 (AF,手ブレ補正,軽量)
動画撮影ではAPS-Cクロップしても画質は変わらないのでおすすめですね。
ただ、a7SiiiではAPS-Cクロップできないので、どちらかというとa7iiiやa7IVなど、クロップが可能な機種におすすめです。
14-24mm F2.8 DG DNを選ぶべき人
- コンパクトより画質を重視する方
- 風景撮影をする方
- 写真撮影をする方
- 星も風景もレンズ1本で済ませたい方
14-24mm F2.8 DG DNでも星は撮れますので、写真撮影の観点では14-24mm F2.8 DG DNのほうが実用的です。
ところで、僕は最近14mm F1.8 GM(460g)と16-35mm F4 G(353g)を組み合わせていますが、この方法はとてもおすすめです。
・両方合わせても815gと軽量
・星のような暗所と風景用で使い分けられる。
ただ、合わせると30万円近くになってしまうため、「予算が限られているよ!」という方にはやはり14-24mm F2.8 DG DNがおすすめです。
SONYのアクティブ手ブレ補正が純正のみに限定されていなかったら、14mm F1.8 GMと16-35mm F4 Gは購入せず、14-24mm F2.8 DG DNを使い続けていたと思います。
それくらい14-24mm F2.8 DG DNは汎用性が高く素晴らしいレンズですので、安いから劣っているというわけではありません!
カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。
カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・
- 購入前に実際に使ってから検討したい
- お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
- 人気の機材をお試しで使用してみたい
- サブスクで色々なカメラを使いたい
そんな方はカメラレンタルサービスを利用するのがおすすめです。
個人的にはカメラレンタルのサブスク「GooPass」がおすすめです。
例えば今回紹介した14mm F1.8 GMと14-24mm F2.8 DG DNは、Lv3パス:月額 税込16,380円で1ヶ月借りることが可能(その間、別の機材に取替放題。)
1週間であれば、なんとLv2パス:月額 税込11,980円で借りられます。(残りの3週間はRank1~2の機材を自由に取り替え放題)
※別で往復配送料が1650円かかります。
GooPassについて詳しく知りたい方はこちら↓
{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | 12-32mm 14-42mm |
42.5mm F1.7 | ||
9mm F1.7 |
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高倍率ズームとマクロ単焦点の違い
パンケーキ平凡ズームとパンケーキF1.7単焦点の違い
平凡ズームと大三元ズームの違い
大三元ズームレンズとF2.8ハーフマクロ単焦点レンズの違い
マイクロフォーサーズ平凡レンズとAPS-C平凡レンズの違い
マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの違い
※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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