みなさんこんにちは渋たかです。
今回はタムロン35mm F2.8(撒き餌単焦点レンズ)とシグマ24-70mm F2.8 DG DN ART(高級ズームレンズ)の35mmでの画質を比較したいと思います!
※価格でいうとお手頃な24-70mmですが、高級レンズに引けを取らないハイスペックレンズなので、高級ということにさせていただきます。
それぞれ、レビュー記事も書いていますのでよろしければご参考ください。
外観の比較
大きさが全然違いますね。
35mmF2.8はレンズにもフードにもネジ山がついています。
フードをつけたまま、レンズフィルターもレンズキャップもできますので、自分は常にフードをつけっぱなしにして運用しています。
スペック比較
タムロン35mmF2.8 | シグマ24-70mm F2.8 DG DN | |
---|---|---|
フィルター径 | φ67mm | φ82mm |
最大径x長さ | 73x64mm | 87.8x124.9mm |
重量 | 210g | 830g |
最短撮影距離 | 15cm | 18-38cm |
最大撮影倍率 | 1:2(0.5倍) | 広角端 1:2.9(0.34倍) 望遠端 1:4.5(0.22倍) |
絞り羽根枚数 | 7 枚 | 11 枚 |
2021年5月現在の最安 | ¥36,373 | ¥111,600 |
全く異なりますね。
防塵防滴は両方対応です。
タムロン35mmF2.8は最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロレンズです。
24−70mmF2.8は広角側で0.34倍 望遠側で0.22倍です。
24−70mmF2.8は一応18cmまで寄れますがそれは24mmのときで、24mmで撮影しようとするとレンズの先から被写体までは2.7cmほどしかありません。おまけ程度にとらえましょう。
遠景写真! 解像感を中心に比較
全体写真
これから貼る写真は全て
←シグマ24-70mmの35mm →タムロン35mmです。
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
歪曲はどちらのレンズもあまり目立たなく、これくらいは補正できちんと直るでしょう。
タムロン35mmF2.8の周辺減光が顕著で、なぜか全体も暗く写ります。
画角も広く写るんですけどこのレンズフォーカスブリージングがすごくて、遠景の時は広くなり、近景(接写)に近づくにつれ狭くなっていくという癖のあるレンズです。
ピントが合う位置によって画角が変わることです。
これを見てしまうとタムロン35mmでF2.8を遠景で使いたくありませんね〜
周辺減光のような写真も時にはいいのですが、もし周辺減光を除去する場合は暗い部分を無理やり明るく補正するわけですから、ノイズが入ってしまうのです。
周辺減光が少ないレンズなら、あえて周辺減光をかける補正も自由にできるわけですので、やはり周辺減光は少ないに越したことはありません。
暗い場所では開放を使うしかないですが、ここまで暗いとなると実質F3.2とかなのではと思いますw
シグマは広角端の24mmはもう少し周辺減光があるのですが、35mmまでズームすると少なくなります。
ズームレンズは広角端や望遠端より、間の焦点域の画質が一番優れることが多いです。
↓F8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
中心を拡大
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
概ね差がないと言った感じです。
↓様々なF値で撮影(周辺減光、歪曲補正なし)
この領域だともはやどっちでもいいですね。
塔の右上を拡大
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
シグマの方が解像していて色のりもいいですね。
先程の中心部では気になりませんでしたが、少し右上にいっただけで、明るさの違いが現れています。
つまりこれはタムロンの周辺減光がここまで影響していていると考えられます・・
色収差がシグマに出ています。
↓様々なF値で撮影(周辺減光、歪曲補正なし)
どうみてもシグマの方が描写がはっきりとしていますね。
右下を拡大
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
↓様々なF値で撮影(周辺減光、歪曲補正なし)
もし周辺減光部分を編集で明るくしたとしてもノイズがのってしまい
シグマ優位になると思います。
遠景の比較は以上になりますが、遠景は24-70mmF2.8の勝利ということで間違いない!
接写! 解像感を中心に比較
ISO100
24−70mmF2.8の35mmでの最短撮影距離(約20cm) 撮影しています。
最短撮影距離付近の描写は甘くなりがちです。
タムロン35mmF2.8はその気になればあと5cm寄れるという余裕を残した状態での検証です。
全体写真
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
24-70mmF2.8は端が歪んでる上にかなり甘いです。
↓F8で撮影 (周辺減光、歪曲補正なし)
タムロン35mmF2.8は文句なしの描写になってきます。
24−70mmF2.8はF8まで絞ると隅が少し改善しましたが、それでもまだひどいですね。
そして、室内で手持ちでF8を使うのは現実的ではありません。
暗すぎますので、三脚かストロボがほしいところです。
↓他のF値でも比較 (周辺減光、歪曲補正なし)
周辺減光と歪曲補正をしました。
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正あり)
Lightroomで歪曲補正したので24-70mmの歪みはマシになりましたが、像面湾曲の影響か、甘いのでパッとしません。
タムロン35mmは開放から安定していますね。
↓F8で撮影 (周辺減光、歪曲補正あり)
24-70mmはなんとか見れる描写ですね!
タムロン35mmは完璧です。
左上の70-180の文字部分を拡大
↓F2.8で撮影 (周辺減光、歪曲補正あり)
↓F8で撮影 (周辺減光、歪曲補正あり)
↓他のF値でも比較 (周辺減光、歪曲補正あり)
タムロン35mmF2.8は終始安定しています。
接写部門はタムロン35mmF2.8の圧勝でした。
24-70mm F2.8 DG DNで接写して物撮りなどする場合は、なるべく中心に被写体を置きましょう。
逆光耐性
逆光耐性もタムロン35mmF2.8が勝利
総評
今回は解像性能を中心に検証してきましたが、
遠景はシグマ24−70mmF2.8 DG DNの勝利
拡大したときにはっきりとわかる差
接写はタムロン35mmF2.8の勝利
拡大しなくてもはっきりとわかる差
35mmF2.8は24−70mmF2.8でカバーできるのですが、ここまで特徴が違いますので、何を重視するかで変わりますね。
あとはサイズやAF速度をどこまで許容できるかですね。
筆者はどっちのレンズをよく使う?
35mmF2.8 と24−70の使用割合は8:2くらいです。
タムロンの35mmF2.8のサイズはどこへでも持ち出したくなります。
特に飲食店で使うことが多いです。
料理が来るまでに35mmF2.8にレンズ交換しておいて、35mmの割と広めな画角で、全体の雰囲気や友人などを撮影。
料理がこれば周りからも目立たないサイズ感で接写も可能。
接写するにあたり、F2.8より明るい必要はないんです。
接写になればなるほどピントが合う部分が狭くなるからです。
24-70mmF2.8を持ち出す時は風景撮影、夜景撮影ですね。
重いので、車移動のとき以外にあまり持ち出していません。
以上参考にしていただけると幸いです^^
カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。
カメラ機材は高価なので購入するハードルが高い・・
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{GOOPASS}料金と注意点。登録〜審査 、レンタル 〜返却 流れ
もう少し競合他社のサービスと比較して検討したい方はこちら↓
カメラレンタルサービス4社を徹底比較!選び方を解説
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
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15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | 12-32mm 14-42mm |
42.5mm F1.7 | ||
9mm F1.7 |
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※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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