広角レンズはパースがつきやすいレンズと聞いたことがあるのではないでしょうか。
・パースを活かした撮り方
広角レンズの特徴、パースとは
パースとはパースペクティブの略で、遠近感のことを表していて、背景の被写体が実際よりも遠く見えることです。
↑のように広角レンズではパースが顕著に表れます。
広角レンズは広く写る、つまり、被写体が小さく写るため、そもそも実際よりも遠くに見えるんですよね。
我々人間の目はレンズでいうところの35mm~50mm程の画角で見えています。
広角レンズではその遠近感が強調されます。
パースとは逆に、背景が実際よりも近くに見える効果を圧縮効果といいます。
広角レンズのパース感
広角レンズは実際の見え方よりも背景のものが遠くに見える。つまり、悪く言うと大袈裟で不自然な写り方をします。
そんな現実離れした写真は嫌だよ〜
よくも悪くも現実離れしている写真の方が人の目を引きやすい。現実的な写りにこだわると標準レンズしか楽しめないことになるぞ〜
右のビルや左の手すりとの距離が近いため、パースが目立つ。
下から上に見上げると、中心に向かって収束する特性が顕著に現れます。
広角レンズにはもう一つ特徴があり、写真が歪みやすいです。
物や人を撮影する時は中心に置くと歪みがまだ目立ちにくいのでおすすめです。
人が歪んでみえる。
天井や壁との距離も近いため、パースが顕著
もし車体が映っていなかったとすると、被写体は風景のみです。
広角寄りの標準域30mmにもなると、だいぶまともに見えますね。
遠近感自体はどんなレンズにもある。
奥にいくに連れ物体が小さく見えるのは、いたって自然のことです。
広角レンズはその遠近感が顕著といったかんじです。
広角レンズの活かし方
なんといっても広い範囲が映ることで、ダイナミックな撮影ができます。
壮大な風景写真や、都市の夜景写真など、被写体が大きいものでも画角に収めることができます。
パースの活かし方
手前から奥に伸びていく被写体を見つけたら積極的に近づくことです。
↓↓ ↓↓ ↓↓
被写体に近づけば近づくほどパースは強まります。
この時に注意点がありまして
1、広角レンズは背景が広く写る
意図しない無駄なものが写りやすいです。
2、ピントは中景〜遠景に合わせる。
例えば先程の写真の近景(手すりの最も手前)にあわせてしまうと、画面のほとんどがピンボケして、ロケーションの情報量が少ない写真になります。
※手前を主体にし背景をボカしたい場合は問題ありません。
3、寄りすぎてレンズの前玉を被写体にぶつけないようにする。
特にはフィルターが付けれない出目金レンズは注意が必要です。
4、消失点を画角に納める。
先程の写真の場合でいうと、手すりの先をしっかり画角に収めるということです。
以上の点に注意してください!
※特に1は広角レンズあるあるで、ただ広く写った写真になりがちです。
↑の写真は右のビルが中途半端に見切れているため写さない方がよかったと反省しています。
もう少し高速道路に近づいて撮った方がよかったと思いました
パースを活かすためにも、前景と遠景を作った方が広角レンズの味が引き立ちやすいですね。
↑の写真は脚に近づいて撮影することで、パースが効いて実際よりも身長が高いように見えます。
ローアングル撮影はメインの被写体の奥行き感が出しやすいので、広角レンズと相性がいいですね。
以上になります。
広角レンズの特性やパースとうまく付き合って、利点をうまく引き出しましょう。
ありがとうございました〜。
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