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ISO AUTO 低速限界とは?露出の手間を削減する魔法の機能

みなさんISO AUTO低速限界をご存知ですか?

ISO AUTO低速限界を自分で決めて設定した上で、絞り優先AUTOモードかつISO AUTOで撮影すると、自動でありながら、シャッター速度、F値、ISO全てを自分がコントロールしたようなものなんですよね。

これは魔法の機能なので、もし撮影時に設定の手間を減らしたい方はぜひ最後までごらんください。

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ISO AUTO 低速限界とは?

ISO AUTO 低速限界とは、Aモード、PモードにおいてカメラのISO感度を自動で設定するISO AUTOの際に、カメラが自動で選択するシャッタースピードの最低値のことを表します。

もし低速限界が1/125に設定されていたら・・↓

このようにシャッタースピードを落としたいときであっても1/125以上遅くならない

低速限界はカメラによって異なりますが、通常は1/30秒〜1/125秒程度に固定されていたり、1/レンズの焦点距離に自動的に変化することになります。

後者の場合、仮に換算40mmの画角のレンズを付けていたときには1/40が低速限界になります。

後述しますが、この低速限界を手動で調節できるカメラがありますので、本記事で言いたいこととしては「低速限界を手動で調整できる機種がおすすめ」ということです。

ISO AUTO低速限界が適用されるのはAモードとPモード

シャッター速度が自動的に変化する次のモードのときに有効です。

  • 絞り優先オート(Aモード)
    ISOとF値を自分で選択し、シャッタースピードは自動的に変化するモード
  • プログラムオート(Pモード)
    ISOを自分で選択し決め絞りとシャッタースピードは自動的に変化するモード

共通するのはシャッタースピードが自動的に変化するモードである点です

これらのモードでISO AUTOにしたときに低速限界の数値が適用されます。

その他のモードは低速限界が働かない。

  • マニュアルモード(Mモード)
  • シャッタースピード優先モード(Sモード)

これらのモードではシャッタースピードは自分で決めるため、低速限界が効きません。

また、モードダイヤルをAUTOモードにしたときは、なにもかもカメラ任せになるため、低速限界が適用されません。

ISO 低速限界を自分で設定できるカメラがある

カメラに低速限界を決められてしまっては、画質を担保したいときやブレを防ぎたいときに意図した写真にならないため、絞り優先モードを使うことが厳しくなります。そこで、先程お伝えしたとおり、ISO低速限界を手動で決めれる機能が搭載されているカメラがあります

エントリーカメラには付いていないことも多いのですが、中級機以上のカメラはこの機能が付いていることが多いです。

CANON R6の場合。自動と手動選べるので手動にしよう

ご自身のカメラのメニュー画面を確認し、「ISO AUTO低速限界設定機能」があるかを確認しましょう。

今からカメラを選ぶ方は、この機能があるか調べることをおすすめします。

僕が使ったことがあるカメラでは以下のような表記でした。

  • CANON
    ISO感度に関する設定 → 低速限界

  • SONY
    ISO AUTO低速限界

     
  • Panasonic
    下限シャッター速度

  • オリンパス(OM)
    ISOオート設定 → 低速限界設定

  • NIKON
    ISO感度設定 → 低速限界設定

  • FUJIFILM 
    感度AUTO設定 → 低速シャッター限界
    写真は撮り忘れましたが、メニューに潜らずともISOボタンを押すとアクセス可能で、3つまでISO AUTOの設定を登録できたので使い勝手は良い印象でした。
ご覧の通り、SONYとPanasonicのカメラは一つの機能として独立しているため、アクセスが楽です。
 

そのためか、FNボタンに低速限界が設定できるカメラはSONYとPanasonicだけでした。

FNボタンに登録できないとしてもマイメニューにいれるなどして、低速限界設定にアクセスしやすくすることはできますが、FNボタンに比べて2工程も3工程も増える印象です。

そもそも低速限界設定にたどり着くまでに工程が多い機種は、マイメニューで対策しようとしても登録できる項目は「ISO設定」なので、そこから再び潜る必要があります。それであれば夜は「Mモードの方が楽かな〜」という印象。

ISO AUTO 低速限界を自分で設定することが重要な理由

写真のノイズを抑えることができる

状況にあわせて低速限界を遅くする=シャッタースピードを遅くすることが可能なため、ISOをさげることができます。

ISOを下げれば下げるほどノイズは減りますので高画質になります。

{例}ISO 低速限界を自分で決めることができないカメラ任せのGX7MK2の場合

つまり、12mm(換算24mm)時の低速限界は1/60に固定されている

GX7MK2は手ブレ補正付きなので、換算24mmで静止物を撮影するにあたっては「1/10までさがってもいいんだけどな〜」となります。

このときに低速限界を自分で決めることができるならば↓

このように設定すると1/5までは下げてくれるのでISO200のまま撮影できます。

この機能があることがどれだけ重要なのか一目瞭然です。

写真のブレを抑制できる

例えば人物を撮影したいと思ったなら、逆にシャッタースピードを確保しないといけないですが、1/60ではブレ写真がかなり多くなりますよね。

そのようなときには低速限界を1/125などに設定することでブレを抑制しながら画質も担保できます。

鳥の写真を撮るならば、1/500に設定したりと、自分で低速限界を決めたいシーンは想像以上に多いです。

晴れであれば、なにも気にせずAモードで撮るだけで1/200より遅くなることはないでしょうが、曇りの日や、日陰なんかは油断するとシャッタースピードが遅くなってしまいます。

低速限界を1/200などにしておくと、「家に帰って写真をよく見るとブレていた!」ということをかなり減らせます。

低速限界を設定できるAモードが最強な理由

Aモードでは、露出オーバー時にシャッタースピードを自動で速くしてくれるため、より安心して撮影が可能です。

そのシャッタースピードの低速限界を設定することで、もはや露出が完全自動になります。

一眼カメラの「自分で意図した設定で撮影できる」ことには確かに魅力を感じていますが、手間はなるべく少なくしたいのが僕の考えです。
ぼくは複数人で行動することが多く、設定に時間がかかればかかるほど、一緒におでかけする仲間を待たせることになるからです。
 
渋たか
渋たか

絞り優先AUTOで低速限界を設定してISO AUTOにしておけば、シャッター速度は明るさに応じて変化しながらもブレないシャッター速度を保ってくれます。

あとは被写体に応じて低速限界の数値を変更するだけ。

 低速限界数値
昼(人物、風景)1/250
昼(鳥など)1/500or1/1000
室内や夜(静止物)1/30など
室内や夜(人物)1/125
静止物なのか動く物なのかで操作は必要になりますが、明るさの変化には自動で対応可能

渋たか
渋たか

素人にカメラを渡して自分の撮影を頼む場合、明るさに関しては脳死でOK。自分が意図した設定(ブレなし高画質)で撮れます。

画質を担保した上で手間を減らせるため、最強と僕は結論づけました。

Mモードや、Sモードではだめなの?

→ ISOがあがって当然の状況(夜や室内)ならマニュアル&ISO AUTOでもいいですが、日中だと低速限界を設定してAモードで撮るのが一番手軽です。

マニュアルモードの弱点は、露出オーバー時に自動でシャッタースピードが上がってくれないことです。

そしてSモードに関しても、個人的にはメリットがないと感じます。

個人的にSモードが使いにくい理由

  • F値のコントロールができないので、被写界深度のコントロールができない
  • 暗所であっても被写界深度確保を理由に絞りたい時がある
  • 露出オーバー時にF値がどんどん上がっていく
  • 露出オーバー時にもシャッタースピードは固定

シャッタースピードは可能な限り速いほうが被写体ブレを防げますので、光量があるときには勝手に上がってほしいですよね。

ISO AUTOをカスタマイズボタンに登録できるカメラがおすすめ

もしあなたがここまで読んで「ISO AUTO低速限界&Aモードは素晴らしい!」と思ったならば、ISO低速限界をカスタマイズ(FN)ボタンに登録できるカメラがおすすめです。

僕が触ったカメラの中では、SONYのカメラや、PanasonicのカメラでISO AUTO低速限界設定ができるカメラであれば、FNボタンに登録可能でした。

一方でCANON、FUJIFILM、NIKON、オリンパス(すべて無理)のカメラではFNボタンに登録できない印象です。最新フラッグシップ機はできるかもしれませんが。

僕のSONYa7iiiとa7IVは「右ボタン」に登録しているため、瞬時にアクセス可能です。

シャッタースピードを変えるようなノリで低速限界を変えることが可能なため、もはや撮影の9割以上をAモードだけで終えています。

夜であっても、三脚を使うシーンで長秒露光を行う場合もAモードのままです。(30秒より遅くなる時はマニュアルモードでレリーズ使う)

ヒストグラムを見て露出補正を調整するだけなので、写真を撮る工程においての手間がかなり削減可能。これで困ることはない、むしろ露出の失敗がかなり減りました。

今回の記事が役に立てば幸いです!

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