みなさんこんにちは。
フルサイズとマイクロフォーサーズを使ってきた自分が、大半の方にフルサイズカメラが不要という話をしていきたいと思います。
もちろんフルサイズの方が画質は良いですが、予算的に無理をしてフルサイズを買う必要はなく、趣味でカメラを楽しむ分にはマイクロフォーサーズで十分、という個人的な意見です。
予算気にせず画質を追い求めるならフルサイズや中判のほうがいいのは間違いありません。
ただ、今のご時世、趣味に数十万、数百万払えるのが平気な方はとても少ないと思います。
あと、カメラやレンズよりも光にこだわるほうが圧倒的に安く高画質になりますのでその点に関しても話しします。
↓はマイクロフォーサーズのおすすめカメラとレンズ
マイクロフォーサーズでもいいからとにかくカメラを始めてほしい・・という僕の願いを込めた記事でもあります😅
マイクロフォーサーズとフルサイズの画質の差
マイクロフォーサーズとはセンサーサイズのことです。
わかりやすくいうと、センサーの大きさは車でいうとエンジンの排気量といった感じでマイクロフォーサーズは軽自動車からコンパクトカーくらいのイメージです。
マイクロフォーサーズのセンサーの4倍の大きさがフルサイズということは、フルサイズは3000ccくらいだと思っていただければOKです。
車の場合、街中ではスペックを使い切らないのと同じように、マイクロフォーサーズもレンズ交換式のカメラでは一番センサーが小さいですが、個人的にはプロでない限り実用的には十分だと思っています。
日中の撮影で特に順光の場合は、センサー性能がほぼ関係なくなるタイミングですね。
アスペクト比が異なってしまってますが、設定は25(50)mm F10 SS20 ISO200 で合わせて撮りました。
画素数が違いますので解像感の違いはしょうがないですが、ISO200なのにマイクロフォーサーズの写真には目に付くノイズが乗っています。
DxO PureRAWという有料ノイズ除去ソフトを使うことで差が少なくなりますね。
機材の価格はマイクロが5万(ノイズ除去ソフト料金込み)、フルサイズが30万なので、25万ほど差です。
この画質差に差額を払えるかどうかといった感じで、実際機材を揃えるとなるとありとあらゆるものがフルサイズの方が高いため、もっと価格差が広がります。
① 100円のイヤホンと1000円のイヤホン
② 1000円のイヤホンと10000円のイヤホン
③ 10000円のイヤホンと40000円のイヤホン
①、②は差がすぐわかると思いますが、③の場合、よほどこだわりがある人以外パッと聴いただけではわかりませんよね。
マイクロフォーサーズのカメラは先程の例でいうと10000円のイヤホンで、明るい環境下ではフルサイズとボケ量などで差がつくことはあっても、その他トータルでの画質では重箱の隅をつつくレベルと僕は思っています。
「それをいうとスマホもそうやろ!」って思われるかもしれませんが、まだスマホとは差があります。
ただ、以前ほどマイクロフォーサーズとスマホの差が無くなっているのは事実です。
シームレスな光学ズームができたり、シャッターを切る楽しさが味わえたり、操作性がよかったりする点に価値を感じれるかの方が重要になってきました。
レンズ次第ではマイクロフォーサーズでも結構ボケ量を表現できます。
マイクロフォーサーズもフラッグシップとなるとボディとレンズ合わせて30万くらいするんじゃないの?
はい、組み合わせによってはします。
そして、30万円同士で比較したとしてもフルサイズのほうが画質はよくなります。
例えば人気のSONYでボディレンズ合わせて30万円で収めようと思うと、ボディはいいとこa7iiiどまりです。
a7iiiはだめなの?かなり人気の機種じゃん。
だめではないですし、画質はかなり良くてAFも優秀です。ただ、撮影体験はあまりよくありません。例えば、グリップ,ファインダー,手ブレ補正,操作性,液晶モニター、堅牢性がマイクロフォーサーズのG9やE-M1シリーズに劣ると感じました。液晶モニターは特にひどいです。
フルサイズでボディの品質や撮影体験を求めだすと、30万円では足りないのか。
はい。また、予算の少ない方がフルサイズを購入すると、レンズを複数購入するのが難しくなります。
マイクロフォーサーズなら安く、色々なレンズが揃いますので、その方が楽しいという方も多いと思います。
趣味で楽しむには画質だけじゃなく質感や撮影体験も重要なので、フルサイズだけが正解ではないと個人的には思います。
マイクロフォーサーズのカメラを購入すると後悔するのか?
しっかりマイクロフォーサーズの特徴やメリット・デメリットを把握していれば後悔することはありません。
マイクロフォーサーズを選択して後悔するのならば、たいていの理由はAFと画質に対してだと思います。
懸念点①AF
マイクロフォーサーズのカメラを作っているPanasonicとオリンパスはどちらもAF性能がパッとしないです。
人体認識、動物認識の使い勝手は良いのだが、実際にピントがくるまでがややもたつく。
オリンパス(OM)
像面位相差AFでピントが来るのはそこそこ速いが、認識にもたつく。ピントが来たとしても家に帰ってよく見るとあっていなかったり・・
このような傾向があり、AF精度も認識も速度もすべて兼ね備えているのがCANONやSONYの最新高性能フルサイズカメラになります。
懸念点②画質
スマホではパッと見る分には差はでないレベルですが、4K 27インチモニターで見るとフルサイズの方が描写に余裕がある写真が多いです。
あと、最近一番違いを感じるのは色です。
これはフルサイズというよりはSONY機の話ですが、SONYの最新機種はクリエイティブルックという機能が入っていて、色の出方がかなり良く撮って出しで済ませる写真も多いです。手間を減らせるという点でもSONYフルサイズ機はかなり魅力的です。
一方オリンパスのピクチャーモードやPANAのアートフィルターは昭和チックといいますか、現代の映えとされるような色は出ない印象です。
SONYやFUJIFILMの色を見たい方はこちら
オリンパスやPanaの色を見たい方はこちら
マイクロフォーサーズは最新高性能フルサイズには画質もAF性能も劣ると考えてください。ただ、CANONやSONYの最新フルサイズはかなり高額で、カメラだけで安いものでも30万程です。(CANON R6,R5,R3 SONY a7IV , a7RV, a1など)
一方、以下の点はそこまで差がないように思います。
・手ブレ補正
・その他基本的な性能
これらのスペックを見るとマイクロフォーサーズとフルサイズはあまり大きく変わりません。
そのほかにも趣味でやる方にとっては一番重要?な楽しさに関しては、マイクロフォーサーズでも撮っていて楽しいです。
・どこまで画質とAF性能をつきつめるか。
・はたまた、ただ楽しめればいいのか。
ご自身がカメラに求めるものがなにかを整理した上で選択すれば、マイクロフォーサーズを選択して後悔することはないでしょう。
ある程度カメラに本腰を入れて、SNSでブイブイ言わせたいならフルサイズがおすすめです。
センサーサイズが小さいメリット。デメリット
手ブレ補正と軽くて明るいレンズを駆使すればISO200のまま撮影することが容易です。
実は初心者ほどフルサイズが適している。その理由。
カメラ経験が長い人はカメラの性能に頼らない撮り方ができます。
例えば初心者のときはビシっと決まった露出で撮ることは難しいですし、全く経験のない状態なのでセンサー性能に助けられることが多い。
以上の理由から失敗写真を救いやすい。
フルサイズの方が、初心者にとってはいい写真を撮りやすいので、カメラにハマるきっかけにはなりやすいかもしれない。
しかし、小さいセンサーを使っていても少し成長すれば、日常の多くの状況で満足できる可能性は高くなります。
↓の記事では最高の露出で撮る方法を解説しています。
近年フルサイズカメラが人気の理由
近年はスマートフォンの画質が目まぐるしく進化しているため、コンデジやマイクロフォーサーズなどの小さいセンサーを搭載するカメラの売行きが悪くなった。
スマートフォンとの画質の差別化を図るためにフルサイズ行っとけ!みたいな流れである。
もちろん画質がいいからこそカメラを買うわけだし、少しでも画質が良くなるフルサイズに行きたい気持ちはわかりますが、価格が桁違いに高いです。
スマートフォンでもそこそこ綺麗に撮れる時代において、それでもあえてカメラを買おうと思う層は、
①経済的に余裕のある方
②プロ、仕事で使っている方
③撮影体験(操作性、趣味性)に価値を感じている 方だと思います。
①、②の方はフルサイズの価格でも購入することになんの躊躇いもないですし、購入するべきです。
特にカメラを仕事にしている方たちにとって写真における妥協や失敗は許されない。
ただ、ISOをあげたときのノイズの発生の仕方は確かに差がでますが、フルサイズでもノイズは普通に発生する。僕はフルサイズを購入したらISO6400は普通に使えると期待したが、実際は全く使いたくない。ISO1000以上はほとんど使わないようにしています。
フルサイズでもAPS-Cでも、結局ISOを抑える撮影を心がける必要があります。
カメラのセンサー性能よりも大事なこと。
大きなセンサーを使っても無理なものは無理です。
高額なカメラを使いセンサーの性能をあげるよりか、センサーに入ってくる光の質を上げる方が、圧倒的に安く高画質な写真を得れます。
カメラのセンサーの性能が必要となる苦しい状況をなるべく克服しましょう!
①明暗差が激しい。(逆光など)
②高感度撮影(ISOを上げないといけない撮影)
この状況でいかに光の質をかえるかが重要。
現地でどうにもならないときも多くあります。
その場合は露出ブレンドをしたり、ノイズ処理ソフトを使ったりと色々対策はあります。
では状況別に詳しく見ていきましょう。
フルサイズが望ましいとされる撮影環境
高感度撮影
星の撮影
マイクロフォーサーズGX7MK2
この時はカメラを初めて1ヶ月くらいの時なのでJPEG撮って出しで全体的に残念だが、今ならRAWで撮ってノイズ除去などしてもう少し綺麗に撮れると思います。
フルサイズa7iii
どちらも固定撮影です。
星の撮影に関しては、センサー性能が結構試される場面だ。
固定撮りで済ませたいならばフルサイズが優位だが、マイクロフォーサーズでも赤道儀を使えばフルサイズの固定を上回る綺麗な写真が撮れる。
僕は赤道儀を持っていませんので作例はありませんが「マイクロフォーサーズ 赤道儀」で調べると綺麗な写真がたくさん出てくると思います。
もし赤道儀は敷居が高いと思われる方であれば、
Starry landscape stacker(MAC)4800円
Sequator(Windows)無料 などのPCソフトを使えばノイズ軽減が可能。
現地で数十枚撮影し、これらのソフトウェアに読み込み合成すればノイズを抑えた写真が撮れます。
いわゆるスタック合成ですね。通常の複数枚を合成してノイズを減らすスタック合成という方法では静止物ではない星空には使えません。
星空は地球の自転により動いていますがStarry landscape stackerやSequatorは、そのズレも考慮して自動で補正してくれるソフトウェアになります。
室内スポーツ
マイクロフォーサーズGX7MK2
もっとシャッタスピードを上げる方が望ましいが、
「ISOをあげたくない+多少ブレ感あってもいいか」と妥協した。
本来ならF1.7でも平気でISO6400以上まで上がってしまう。
フルサイズa7iii
室内でスポーツを高画質で撮りたい方はセンサーサイズが小さいと、どうあがいても不利だと思います。
室内ライブや室内発表会などもISOがあがってしまう(スポーツよりはマシ)傾向にありますのでフルサイズが望ましい。
明暗差が激しい環境
風景(逆光)
マイクロフォーサーズGX7MK2
↑カメラ内RAW現像でハイライトを下げて不自然になってます。GX7mk2はハイライトが飛びやすく厳しい。
ただ、最近のマイクロフォーサーズ機(E-m1 mark ii以降)であれば、ハイライトの階調はフルサイズに迫る印象です。(詳しくはこちらの記事でマイクロフォーサーズとフルサイズのダイナミックレンジを比較しています。)
フルサイズa7iii
この状況でシャドウを持ち上げるとフルサイズとてノイズが発生します。マイクロフォーサーズよりかはマシですが。
正直カメラのセンサーの差でどうにかするのではなくハーフNDを使った方が違いは感じれると思います。
ハーフNDについて詳しくは↓を参考にしてください。
もしハーフNDを使うと不自然な被写体は、露出ブレンドを検討すればいいと思います。
明るい写真、普通の写真、暗い写真の複数枚の写真を同じ構図で撮り、あとから編集ソフトで合成する方法。明暗差をなくすことができる。
人物、物撮り(逆光)
マイクロフォーサーズGX7MK2
フルサイズa7iii
※このように夕暮れであれば、表現として「黒く潰してシルエットにする」というのはありですが、基本的にはメインの被写体に光が来ていない状態はパッとしないと思ったほうがいいです。
このフルサイズa7iiiの写真のシャドウを持ち上げて拡大したもの↓
カメラを変えるよりも先に光のコントロールをどうにかしたほうが幾分マシです。
マイクロフォーサーズであっても、三脚とストロボを使えばISOを上げずに撮れます。背景は三脚の力、前景はストロボの力で明るくする感じです。
※もしも暗い屋外で三脚がない場合、ストロボ光は背景(環境光)には影響を与えることができませんので、背景も明るく写したいならある程度ISOを上げる必要があり、フルサイズが優位になります。
室内での撮影ではストロボ光が部屋全体に回ります(部屋の広さにもよるが)ので、センサーサイズの違いは少ないです。
ボカしたい時
工夫すればマイクロフォーサーズでもボケるが、同じ状況では当然フルサイズの方がボケ量は大きくなる。
マイクロフォーサーズのボケ量はフルサイズの1/2で、絶対的なボケ量を重視するならフルサイズを選択するしかない。
マイクロフォーサーズ作例
全てJPEG撮って出し
42.5mmF1.7を使えば割とボケると思います。そして42.5mmF1.7は31cmまで寄れる。
20mmF1.7でも近づけばそれなりにボケる。しかもフルサイズレンズに比べめちゃくちゃ安い。
もっとボケが欲しい方はシグマ56mmF1.4を使えばOKだ。ただし換算112mmの画角になりますので注意が必要。
パナライカ 42.5mm F1.2は写りがかなりいいらしく、背景をボカしやすいが、フルサイズを検討できる価格になってきます。
あなたが「どれだけのボケ量を必要とするか」、「どんな画角でボカしたいか」が重要です。
あらゆるシーンで大きなボケが欲しいならばフルサイズが望ましい。
むしろマイクロフォーサーズが優れる状況
夜間スナップ、室内スナップ、接写では明るさと被写界深度の深さを両立したい状況が多いです。
←がE−M1 mark ii+12-100mm F4 →がa7iii + 28-200mm F2.8-5.6
にもかかわらず、マイクロフォーサーズであるE-M1 mark iiのほうがノイズが少なく、解像感が高いことがわかります。
↑こういった、「接写+暗所」の撮影はフルサイズ(特にSONY機)が最も苦手な状況です。
マイクロフォーサーズ機に持ち替え、少し焦点距離を短くして被射界深度を確保↓
↑の2つのレンズの詳しい比較は以下で行っています。
↑のような状況はAPS-Cでもボケすぎてしまい、ISOを上げると画質の差が少なくなりますので、僕は手ブレ補正付きの軽いマイクロフォーサーズ機を持ち出します。
そういう意味ではセンサーサイズが違うカメラを複数持ち適材適所が理想ですよね。
センサーサイズがほとんど関係ない状況
同じような写真を並べてみました。
マイクロフォーサーズとフルサイズの写真が交互に続きます↓
夜景は静止物なら三脚使えばISOあげることなく撮れるので極端な差は出ません。(とはいえ、マイクロフォーサーズの写真をモニターで拡大するとISO200でもノイズが気になる)
フルサイズの方はカメラとレンズで30万円程度の組み合わせで撮っている。
6倍の金額。そら、絶対的な画質で見るとフルサイズの方が高画質だ。
{追記}時は2023年、マイクロフォーサーズの優位性は減りつつある
近頃のSONYは小型軽量で性能が高いレンズを次々と発売していて、記事執筆当時よりマイクロフォーサーズの優位性は減ってきました。
特に、マイクロフォーサーズの大三元レンズなど、重たいレンズに優位性がなくなったと感じます。
↓はE-M1 mark ii と a7iii
- E-M1 mark ii (574g) + 12-40mm F2.8 PRO (382g) = 956g
- a7iii (650g)+16-35mm F4 G (353g)=1003g
重量で見ると、なんと47gしか変わらない上に、実際撮り比べた結果の感想は、フルサイズのほうが高精細でAF性能が優れる。
ほぼ同じ画角のパナライカ8-18mm F2.8-4であっても315gありますので、16-35mm F4 Gとほぼ変わらないです。そして、階調、高感度耐性、ボケ量など写真に直結する部分の性能がSONYフルサイズ機の方が上
16-35mm F4 Gは、広角端の描写以外はかなりパフォーマンスがいいです。
もう100g前後の差なら誤差レベル。今のSONYなら24-70mm F4でも300g代で作れそうな勢いです。
あと価格に関しても、プロレンズやパナライカレンズと、タムロンとシグマのSONY Eマウント用レンズの価格もほとんど変わらないです。
ですので、マイクロフォーサーズで高級レンズで運用するのであれば、もうSONY Eマウントでもいいんじゃないか?と思います。実際に画質のパフォーマンスは多くの状況で後者が上回る。
僕の経験上、いくらプロレンズやパナライカレンズを使おうとも、フルサイズの描写に勝てないんですよね。
マイクロフォーサーズでフルサイズに勝るとも劣らない画質を得るには手間を覚悟しよう
まず大前提として、マイクロフォーサーズのカメラを買う方は、少しでもISOを下げてフルサイズとの差を埋めるべく、ぜひ手ブレ補正搭載カメラをご購入ください。
手ブレ補正は500g~1kgくらいカメラが重くなりますが、手間が全くかからない上に効果が大きすぎるので、暗いレンズでもよくなったりして結果的に軽くなります。
4.5段 | オリンパス E-P7, E-M10 Mark IV |
5段 | オリンパス E-M5 mark ii Panasonic G8 G99 S5 FUJIFILM X-H1 NIKON Z5 , Z6 , Z6 ii , Z7 , Z7 ii |
5.5段 | オリンパス E-M1 mark ii E-M5 mark iii Panasonic S1H S1 |
6段 | FUJIFILM X-S10 |
6.5段 | Panasonic G9 PRO FUJIFILM X-T4 |
7段 | オリンパス E-M1 Mark iii , E-M1X ,OM-1 FUJIFILM X-T5,X-H2,X-H2S |
6~8段 | CANON R3 , R5 , R6 |
うさぎが休んでる間にカメは追い抜こう。
(フルサイズユーザーが横着している隙に、マイクロユーザーは手間をかけて画質向上を図ろう。)
ズームレンズで横着せず、暗所では単焦点レンズにレンズ交換をしよう
・フルサイズ用のレンズは重いので、単焦点を持ってるが家でお留守番
・フルサイズ用のレンズは高いので、予算的に単焦点レンズを購入していない
・一応単焦点レンズも持っていったものの、レンズ交換が手間で単焦点を使わなかった。
先程、マイクロフォーサーズのハイエンドズームレンズはフルサイズの重量と変わらなくなってきた話をしましたが、まだ小さいレンズが数多く存在しているので、個人的には小型レンズをおすすめします。
マイクロフォーサーズの小型単焦点の特徴
- フルサイズレンズの1/4ほどのサイズであることもめずらしくない
- 広角、標準、中望遠の単焦点3つを持ち運んでもかなり軽量
(100g前後のレンズがごろごろある) - ワンチャン、ズボンやジャケットのポケットに入る
- 価格も非常に安い
- 旅の疲れにほぼ影響なし
僕はポケットに入るような小型レンズを好みます。なぜなら大きいレンズはリュックにしまう必要があり、気軽にレンズ交換できなくなってしまうからです。
マイクロフォーサーズのカメラは、センサーのゴミ除去にSSWF方式が採用されていることが多いので、屋外でのレンズ交換も比較的行いやすい。
なぜならF1.4とF2.8を比較すると、光の量が4倍かわり、2段の差があるからです。
そして、マイクロフォーサーズとフルサイズの高感度耐性の差は2段~3段ほどに感じました。
センサーの大きさが4倍違っても、光の量を4倍にしてしまえ!ということです。
100g前後の小型単焦点はF1.7もしくはF1.8のため、F1.4よりかは暗くなりますが、それでもF2.8に比べると十分に明るい。
光のコントロールをしよう
光は本当に重要です。
今の画質に満足できない時はカメラやレンズを変えることよりも光をコントロールする方が費用対高価は圧倒的に高いです。
①光の状態がいいフルサイズ
②光の状態がいいマイクロフォーサーズ
③光の状態が悪いフルサイズ
④光の状態が悪いマイクロフォーサーズ
この場合、画質は①>②>>>③>>④ のようになります。
②にするのは、比較的安価に実現可能なので、予算に限りがある方は②でもいいんじゃないかなと思います。ただ、手間はかかってしまいます。
光のコントロールをするために!
※まず大前提として、光がどこから来ているかや、光がきれいなところを見つけましょう。
三脚でどうにかなる状況(暗所での静止物)なら三脚を使いましょう。例えば夜景であれば三脚を使うだけでカメラによる差は少なくなります。
①ストロボを使う。
8000円で売っています。
レフ板は嵩張りますし、太陽の状況に依存しますので個人的にはストロボがおすすめです。
ストロボはTT600がおすすめ。(旅行や子供を撮るくらいなら、TT350でもOKですが、天井バウンスや日中シンクロはかなり厳しい)
TT600は安くて高性能でなんの不満もなし。大光量なのになんでこんなに安いのか理解不能。
TT600とTT600S(SONY用)がありますが、個人的にはTT600がおすすめです。
いかにもフラッシュをあてた!みたいな写真が嫌いな方は光を柔らかくすれば良いと思います
②ハーフNDフィルターを使う。
KANIの100mm Dual Purpose 0.9か150mm Wide Reverse0.75がおすすめ。
それらが使えないシチュエーションであれば露出ブレンドorスタックをするか、ノイズ除去ソフトDxO PureRAWを使いましょう。
③DxO PureRAWを使う。
DxO PureRAWはRAW写真のノイズを削除してくれるソフトで、全被写体に使えるため、本当におすすめです。RAWで撮影する全ユーザーが買うべき
これを一回使うと12900円というのがいかに破格かがわかります。セールの時は1万円切っていますね。
ストロボ、ハーフND、DxOを全て揃えてもフルサイズシステムを組むよりかは圧倒的に安いですね。それでも満足いかない場合にラージフォーマットを検討しましょう。
もちろんプロやハイアマチュアを目指す方や、富豪の方は初めからフルサイズ入場でもOKでしょう。
フルサイズを選択すべき人
三脚に載せて手軽に高画質に星を撮影したい方はフルサイズを検討する必要がある。
だけども趣味であればマイクロフォーサーズでもDxO PureRAW使えば全然撮れると思います。
②室内スポーツや室内ライブ、室内発表会でノイズを抑えたい人
ある程度なら小さいセンサーでも撮影可能だがスポーツとなると相当厳しい。
ちなみにご自宅で物撮りしたり、お子様を撮ったりする分には、ストロボが使えますのでISOを上げなくても撮影可能。
③あらゆる画角で背景をボカしたい人
ポートレートをガチでやる方はフルサイズの方がボケの表現がしやすい。
④動く被写体(人物も含む)を暗い場所で撮影したい人
このような状況では手ブレ補正が関係なく、高感度耐性が高いフルサイズが望ましい。
⑤如何なる状況でも最高画質で撮影したい人
マイクロフォーサーズと画質の違いが出にくい状況であっても、大きく印刷したり、4Kモニターで拡大して見るのであればセンサーが大きい方が有利です。画素数、ダイナミックレンジなど。
⑥予算を気にしない人
何事もそうですが、高いものには高い理由があり、お金を出せば出すほど結果はいいです。「迷う理由が値段なら買え」という言葉も時々耳にしますね。
フルサイズの画質や性能に惚れていたり憧れがあるならフルサイズにしておくのが後悔ないです。
⑦レンズを複数揃えない人
レンズを複数購入しないならば、マイクロフォーサーズとの価格差、携帯性の差が少なくなります。それならば、フルサイズを選択すべき人は多いです。
ただ、手間をへらすためにレンズ一本という方はいいですが、予算が足りなくてレンズ一本というのは、純粋にカメラを楽しめないと思います。
⑧仕事で使う人
写真でお金を貰う立場にある人は、センサーサイズが大きいカメラをチョイスしたほうが成果物はよくなります。カメラに投資するようなもので、かけたお金以上のリターンが期待できます。
⑨手間をかけず高画質な写真を得たい
マイクロフォーサーズでフルサイズ並の画質を得ようと思うと、
・ハーフND
・ストロボ
・三脚
・ノイズ除去
・ハイレゾショット
・状況に合わせたレンズ交換
など、手間がかかります。(フルサイズで手間をかければもっと画質向上)
その分価格が安く持ち運びやすいというメリットがある
「タイトルではフルサイズ必要がない」と言い切ってますが、実際はかなり難しいテーマで、人それぞれです。僕も日々価値観が変動しています😅
・手間
・価格
・サイズ
・画質
・手ブレ補正などの機能
これらの項目でご自身がどこに妥協点を置くかで、目的に応じた選択をすることが重要になります。
かなり長い記事になりましたが、今回の記事がカメラ選びの参考になれば幸いです。
フルサイズのスタンダードモデル比較記事↓
↓マイクロフォーサーズのおすすめカメラ解説記事
もう少し詳しくフルサイズとマイクロフォーサーズの比較をご覧になりたい方は↓もご覧ください。
カメラレビュー記事一覧 | カメラ比較記事一覧 |
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E-M5 mark iii | X-S10 とa6400 |
PEN E-P7 | a7iiiとa7Riii |
OM-5 | E-M1 mark iiとa7 Riii |
a7iii a7IV S5 Z6 R6 |
カメラやレンズは高価なのでレンタルもおすすめ。
カメラやレンズは高価なので購入するハードルが高い・・
- 購入前に実際に使ってから検討したい
- お子様の行事や旅行など、イベントで一時的に使用したい
- 人気の機材をお試しで使用してみたい
- サブスクで色々なカメラを使いたい
そんな方はカメラレンタルサービスを利用するのがおすすめです。
個人的にはカメラレンタルのサブスク「GooPass」がおすすめです。
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