長年使ってきた15mm F1.7 Leicaをレビューしたいと思います。
パナライカの中ではかなり安いレンズですが、写りはどうなのか?
画角が近いPanasonic 20mm F1.7はスッキリした描写で以前レビューしましたが、15mm F1.7は「これがパナライカレンズか!」と思えるような艷やかな写りのレンズでした!
- 艷やかな写り
コントラストが高く良好な色乗り - 小型軽量
- 高級感(フードまで金属)
- AF速度
- 操作性
絞りリング、AF/MF切り替えスイッチ - パナライカの中では安価
- 汎用性の高い画角
- 周辺減光
- もう少し寄れるとよかった
20mm F1.7のほうが寄れる - 開放付近で周辺と隅が甘い
色収差も発生しやすい - もう少し薄いとよかった
20mm F1.7の方が薄い
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | オリンパス 12-100 タムロン 28-200mm |
42.5mm F1.7 | 12-45mm F4 PRO | 12-32mm 14-42mm |
9mm F1.7 |
外観
絞りリングとAF/MF切り替えスイッチ搭載。
ただ、搭載されていないレンズも使うことになるので、イマイチ慣れないですね。
ボディ側で絞りもAF/MF切り替えもすることに身体が慣れてしまってます😅
スペック
同じPanasonicの20mm F1.7と比較しました↓
15mm F1.7 | 20mm F1.7 ii | |
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焦点距離 | 15mm | 20mm |
最大口径比 | F1.7 | F1.7 |
最小口径比 | F16 | F16 |
光学構成 | 9群12枚(非球面2枚含む) | 7群9枚(非球面2枚含む) |
画角 | 72° | 57° |
最短撮影距離 | 20cm | 20cm |
最大撮影倍率 | 換算0.2倍 | 換算0.25倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚 | 7枚 |
フィルター径 | 46mm | 46mm |
全長 | 36mm | 25.5mm |
最大径 | 56mm | 63mm |
質量 | 115g | 87g |
解像感
開放付近の周辺から隅は甘いです
20mm F1.7とマクロ域で比較
12-32mmと中景、遠景で比較
思ったよりも12-32mmが健闘しています。
12-100mmと遠景で比較
これくらいの違いなら実写ではほとんど差がみられないかと思います。
周辺減光
※補正前のRAW
F2.8に絞ると、ほとんど収束しています。
色収差
F2.8までは非常に目立ちますね。
実際、撮影していても頻繁に色収差を目にします。(JPG撮って出しでも目につく)
玉ボケ
個人的には開放の玉ボケでも気になりませんが、より丸形に近づけるならF2.8がベストにみえます。
逆光耐性
←15mm F1.7 →12-32mm F3.5-5.6
時折、ゴースト、フレアが発生する状況があります。
それよりも、オリンパスの最新ズームレンズや20mm F1.7と比較すると、かなり色収差が発生していることがわかりますね。
最大撮影倍率
15mm F1.7の個人的に一番惜しいところは、最大撮影倍率が換算0.2倍、とあまり寄れないこと。準広角レンズなので仕方ないかもしれませんが😅
換算0.25倍の20mm F1.7と撮り比べました(中心にピントを合わせています)↓
20mm F1.7のほうが寄れて画質がいいですね。
AF
かなり速く、AF-Sだとしても20mm F1.7とは雲泥の差です。
動画ではF値開放の方がAF速度が速かったです。⇩
同じくPanasonicの9mm F1.7と比較すると動画AFは遅いです。
静止画では絞っても開放でも爆速という印象です。
作例
すべてGX7MK2で撮影したJPG撮って出し、もしくはカメラ内RAW現像
↓は42.5mm F1.7で撮った写真
開放付近では色収差が出やすく周辺は甘くなりますが、絞ることで周辺もシャープになります。
色乗りは良好ですが、色収差も乗りますのでスッキリした描写ではありません。
開放付近の優しい艷やかな描写 と 絞ったときの色収差が消え良好な解像力
2パターン楽しめるレンズだと思いました!
20mm F1.7とどっちがいい?
画角の近い20mm F1.7とは↓のような違いがあります。
- AFが速かで高速
- より広角
- 若干甘いが艷やかな描写
- 色収差が出やすい
- 高級感がある
- 20mmF1.7より1.05cm分厚い
- AFがうるさく遅すぎる
- 標準レンズの画角
ほどよく背景を圧縮し、物撮りをしやすい - より周辺まで高解像
色収差が少なくスッキリした描写 - 寄れる
- 薄くて軽い
15mm F1.7の特徴に魅力を感じる方にはとてもおすすめです。
AFが速く、より広角なので動画撮影にも向きますし、人物撮影にも向きます。オールマイティにこなせるレンズといえるでしょう。
写真撮影のみならば20mm F1.7もかなり捨てがたい選択肢となります。
個人的に、画角は20mmのほうが好きですが、動画撮影もしたくて15mm F1.7を持ち出すことが多くなっています😀
まとめ。 このレンズがおすすめな人
- 艷やかな写り
コントラストが高く良好な色乗り - 小型軽量
- 高級感(フードまで金属)
- AF速度
- 操作性
絞りリング、AF/MF切り替えスイッチ - パナライカの中では安価
- 汎用性の高い画角
- 周辺減光
- もう少し寄れるとよかった
20mm F1.7のほうが寄れる - 開放付近で周辺と隅が甘い
色収差も発生しやすい - もう少し薄いとよかった
20mm F1.7の方が薄い
このレンズは動画も撮りたい方など、よりAF速度を求める方や高級感を求める方におすすめです。
あと一番の注目ポイントは柔らかく艷やかな描写をするということです。
そういう意味では人物を柔らかく写すことが可能になり、お子様などを撮るのにもおすすめですね😀
以上参考になれば幸いです!
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | 12-32mm 14-42mm |
42.5mm F1.7 | ||
9mm F1.7 |
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マイクロフォーサーズ大三元レンズとAPS-C・フルサイズ小三元レンズの違い
※すべてのレンズでこのようになるわけではありませんが、傾向がわかるかと思います
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