・K&F NANO X ND2-400 ¥10,990
・nisi TRUE COLOR ND VARIO 1-5stops(ND2-32) ¥25,300
※2022/10/03時点での82mmのAmazon価格です。
上記の2つで「どっちを買えばいいの?」とお悩みの方もいらっしゃると思いますので、比較してみました。
結果としてnisiの方がよかったので価格差の価値はあると思います。
ちなみにnisiの可変NDはSWIFTシステムのND16を重ねて装着することで、簡単にND5-9STOPに変貌をとげます。
他のNDフィルターも比較したい方は以下の記事をご覧ください。
外観の比較
ケース
個人的にはK&Fのケースの方が使いやすいです。オレンジの取手を引っ張ることでフィルターが上方向に出てきて使いやすいんですよね。
nisiにはケース2つとキャップが付属していて一見豪華ですが、個人的にはK&Fくらいシンプルでいいです。
というのも、取り出すまでの手間が多いんですよね。
ケースインケースは、「過剰に保護してるな〜」と思い、僕はプラスチックケースしか使わなくなりました。
本体
nisi | K&F | |
---|---|---|
厚み | 9mm | 7mm |
枠 | 5.2mm | 5mm |
内枠 | 2mm | 2mm |
nisiの方が厚いですね。
ケラレやすさ
16-35mm F4 Gの超広角ズームレンズに装着して検証
先程、径がnisiのほうが厚いことがわかりましたが、やはりnisiのほうがケラれやすい。
ちなみに↑は、クイックリングをつけているからであって、可変NDだけの使用では、16mmでもケラれません。
nisiの場合も18mmまでズームすると消えます。
+で別のNDフィルターを重ねても19mmまでズームすると消えますね。
ちなみに16-35mmにはKENKOのステップアップリング72mm→82mmをかまし、82mmフィルターを使用しています。
SONYのカメラでアクティブ手ブレ補正を効かせると1.15倍クロップされますので、画角は 16×1.15=18.4mm となり、ケラれはなくなります。
そう考えると、
動画ではクイック+可変を装着。(ケラれない。)
静止画ではすぐさまNDを取り外す。(ケラれない。)
という運用ができるので、クイックリング使用時のケラレはデメリットに感じていません。
そのまま67mmのフィルターを使用すると、ケラれやすくなりますので、レンズのフィルター径よりも大きいフィルターで揃えることをおすすめします。
28-200mm F2.8-5.6に装着して検証
28-200mmに装着して28mmで撮影しましたが、以下のすべての状況で、ケラレは発生しませんでした。
- クイックリング+nisi可変ND
- クイックリング+Kenko ND16+nisi可変ND
- クイックリング+K&F可変ND
- クイックリング+Kenko ND16+K&F可変ND
※KENKOのステップアップリング67mm→82mmをかまし、82mmフィルターを使用
肝心の色かぶりを比較。確かにNISIはすごい。
やはりnisiの可変は評判どおり優秀ですね。
K&Fの可変フィルタ−は明らかに黄色に色かぶりしていますが、可変といえば本来これが普通です。
nisiを購入するにあたり、Kenko Variable NDXiiと迷いました。
というのも、Kenkoもnisiと同じくらい色かぶりが少ないそうです。ただ、nisiのほうが3000円ほど価格が安いので自分はnisiを選びました。
Kenko Variable NDXii ¥28,418 (2022/10/03時点)
Xムラを比較。両方出る。互角といっていいでしょう。
可変NDは構造上Xムラは避けられませんが、商品ごとに若干差があります。
換算16mmで撮影した写真で、Xムラを比較していきます。
まずはnisiから↓
5stopになるとさすがに若干減光ムラが出ていますが、見比べないとわからないレベルですね。
次に、K&F↓
K&Fは目盛り表記が曖昧で、1目盛り=1STOPという認識でいいのかが不明ですが、5目盛り(ND32?)まではほとんど目立ちませんでした。
今回のnisiの可変NDは5STOP(ND32)までしか調節できないよう物理的に制限してXムラが出にくい仕様です。
一方、K&F ND2-400は無限に回せますので、ND400までの減光が可能になりますが、Xムラが発生してしまい、広角域では実質ND16~32あたりまでしか使い物なりません。
ただ、望遠レンズになるにしたがってXムラが出にくくなりますので、その場合はND200以上も使用可能になります。
可変NDは偏光フィルターの役割も果たす
可変NDフィルターはPLフィルターが2枚重なっている仕様だからか、装着することで反射を取り除くことができました。
↓の写真のベンチをご覧ください。
可変NDを付けるとベンチの反射が消え色がでてきます。
フィルターなしの場合は、露出補正マイナスで撮影したり、編集でコントラストを上げ、かすみの除去をしたとしてもベンチの色はでません↓
ちなみに、本家偏光フィルターの場合は回して反射を取り除く位置を自分で探ることができますが、可変NDの場合は減光量まで変わってしまうので使い勝手は本家に及びません😅
可変NDフィルターの反射除去は、おまけ程度にとらえておきましょう。
今回nisiを購入し、K&Fと比較した感想。これなら使う気がでる!
可変NDはXムラと色かぶりが嫌で、動画撮影時にもあまり使うことはありませんでしたが、この色かぶりの無さなら使いたくなりますね。
僕は動画撮影時はほとんどSONY 16-35 F4 Gを使用していて、F4なので5STOP(ND32)で十分なんですよね。
もし、単焦点レンズや大三元レンズで開放で動画撮影したい方は、5STOPでは足らないので、NISI SWIFT ND16をあわせて使用することをおすすめします。
もしND400まで使えたとしても、広角レンズなので結局ND32を超えて使用するとXムラが目立って使えません。
今回nisiの可変NDを購入してよかったな〜と思いました!
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