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nisi SWIFTシステム ND16をレビュー。単焦点や大三元で動画撮影する方必見

NISIの可変ND1-5STOPは以前にもレビューしましたが、色かぶりが少ないかなり優れたNDフィルターでした。

ただ、5STOPまででは減光量が足らない場面もありましたので、NISI SWIFTシステムに対応したND16を購入しました。

このND16を可変NDに装着して使用した感想や検証した結果をレビューします😀

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NISI SWIFT システムとは?

従来のフィルターのようにレンズにねじ込む必要がなく、押し込むだけで装着ができるシステム、フィルターのことです。

レンズに取り付ける際はアダプターリングをレンズに装着しておく必要があり、可変ND TRUE COLOR ND VARIOであればアダプターリングは必要なく、そのまま装着ができます。

 

NISI SWIFTシステムに対応したフィルターは以下の2つあります。


一方でSWIFTシステムを始めるにあたり、必要なものがセットになって販売されているキットもあります。

SWIFT VNDキット


SWIFT アドオンキット

 

SWIFT VNDミストキット

※商品リンクはすべて82mm用なので、ご自身が必要な径に変更してからご購入ください。

外観と使い勝手

←からnisi 可変ND    SWIFT ND16    KANI ND1000

通常、フィルターを取り付ける際にはネジ山をあわせて時計回りにクルクル回す必要があるので面倒な上に、取り外しの際に誤って落下させて心配があります。

そこで、このNISIのSWIFTシステムは可変NDに押し込むだけです。

KANIのクイックリングと同じくパッキンで固定されますが、NISI SWIFTの方がかなり強く固定されますので、ちょっとやそっとじゃ抜けません。「撮影中に落ちるのでは?」という心配は不要です。

クイックリングってなに?という方は⇩の記事をご参考ください。かなり便利でおすすめです。

減光ムラ、Xムラ

OM-5 + Panasonic 9mm F1.7でホワイトバランスは☀に固定して撮影しました⇩ 

NISIの1-5STOPの可変NDは5STOP(ND32)を上限としているため、単体で使用したときに減光ムラ、Xムラが発生しにくいフィルターです。

SWIFTは固定NDなので、これを重ねたからといって極端にムラが強くなることはないですが、若干減光ムラが多くなる気はします。ただ、実際の撮影ではそこまで気にする必要はないかと思います。

色かぶりや逆光耐性をチェック

a7IV + 16-35mm F4 Gで撮影↓(フレアやゴーストも見ていただきたかったため、明るく撮影しています。)

AWB(オートホワイトバランス)の場合、SWIFTの有無や減光量によって光の入り方が変わるからか、若干暖色に振れるときがあります。

WBを☀に固定すると色かぶりは見られないので、フィルター自体に問題はなさそうです。

逆光耐性ですが、よく見ると {可変ND + swift 5STOP} のときの右下にフレア、ゴーストのようなものが見られます。

これは9STOPまでツマミを回すと何故か消えますが、可変ND単体のときはいずれのときにおいても発生していないため、Swiftが原因です。

とはいえ、かなり過酷な条件で見比べたときにわかる差なので、そこまで気にしなくてもいいかもしれませんね。

メリット

スムーズな着脱をメリットに入れたいところですが、少し強く固定されすぎな印象なので、後ほどデメリットとして解説します。

単焦点レンズや大三元ズームで開放F値で動画撮影ができる。

屋外晴天では、F1.4のレンズで1/12800
F1.7やF1.8のレンズでも1/10000くらいになることがあります。

そこで、nisiの可変ND 1-5STOP (ND2-32) だけでは、動画撮影時に明らかに減光量が足らないんです。(動画撮影では1/50や1/60にする必要がでてくる)

減光前1/160001/128001/10000
5STOP(ND32)1/5001/4001/320
9STOP(ND512)1/301/251/20

そこでSWIFT 4STOP (ND16)を重ねれば、5-9STOP (ND32-512)まで使えることになるますので十分にまかなえます。

もし、F4のズームを使用されてる方は1-5STOPだけでもなんとかなることが多いですが、LOG撮影などでISOが上がる場合はSWIFTを使い5-9STOPにしたいところ。

逆光耐性に大きく影響しない

先程の色かぶりのときにも見ていただいたかと思いますが、逆光耐性に大きな変化はありません。

一応他のシチュエーションでも撮影しましたので見ていただきます。

逆光耐性が優秀なSONY16-35mm F4 Gや12-45mm F4 PROにSWIFTを装着しました。

まずは16-35mm F4 Gから⇩

16-35mm F4 G 16.5 mm1-3200 秒 (f – 4.0)  未装着の状態

真中部分を拡大したのが⇩です。

次は別シチュエーションで12-45mm F4 PROで撮影しました。⇩

問題ないですね。

デメリット

ケラレ

SWIFTを装着すると分厚くなるので、明らかにケラレやすくなります。
広角レンズでは致命的です。

僕はクイックリングも使用したいので、SWIFTをつけたことによるケラレがかなりデメリットです。nisi可変NDの脱着のたびにねじ込むのは面倒なので。

⇩は16-35mm F4 Gに装着し、16mmで撮影したときのケラレです。

※ステップアップリング72mm → 82mmを使用し、フィルターは82mmを使用。

見ての通り、16-35mm F4にND16 SWIFTを装着すると、問答無用でケラレてしまいます。

これらのケラレは以下の焦点距離にズームすると解消されます

16-35mm F4 Gの16mmで発生したケラレ

②NISI 可変ND + SWIFT ND16
18mmまでズームするとケラレなくなる

③クイックリング + nisi 可変ND
18mmまでズームするとケラレなくなる

④クイックリング + nisi 可変ND + swift ND16
20.5mmまでズームするとケラレなくなる

⑤ KENKO 固定ND16 + nisi可変ND
17.5mmまでズームするとケラレなくなる

⑥KANI クイックリング + KENKO 固定ND16 クイックリング + nisi 可変ND
21mmまでズームするとケラレなくなる

動画撮影であれば、例えばSONY機でアクティブ手ブレ補正を効かせると16mmが1.15倍の18.4mmまでクロップされるので、②、③、⑤のケラレはなくなります。

ちなみに⑥は、KENKO固定ND82mmを手前に装着してます。

このNISIの可変NDは82mmであっても、前方はワンランク大きい86mmのため、前方に重ねて取り付ける場合は86mmのフィルターが必要

もし86mmのフィルターをご用意できる場合は、クイックリング + 86mmの固定NDを使えばSWIFTのようなことは可能になると思いますし、ケラレもSWIFTと同等になると思います。

レンズの焦点距離別ケラレ予想

換算16mm前後のレンズ
今回の16-35mm F4 Gのようにケラレる可能性が高いです。
ただ、動画で16:9のアスペクト比や電子補正でのクロップを考慮するとケラレない可能性が高い。

換算20mm前後のレンズ
Panasonic 9mm F1.7(換算18mm)のレンズではケラれませんでした。
(55mm → 82mmのステップアップリングで、82mm SWIFTフィルターを使用)
レンズと同じフィルター径のフィルターを取り付けた場合はどうなるかはわかりませんが、ケラレの可能性は五分五分くらいかなと思います。
動画であればアスペクト比を考慮すると、ケラれないでしょう。

換算24mm前後のレンズ
ケラれない可能性が高いです。
ちなみに28-200mmの28mmではクイックリングを使ってもケラれませんでした。
※67mm → 82mm ステップアップリング使用

外す際に力が必要

SWIFTは取り外す際に結構力が必要です。指の引っ掛ける場所が少なくうまく力が込めれないというのもあります。

逆にいうと外そうとしない限り抜けないので、人によってはメリットになります。

僕は可変NDにクイックリングを使用していますが、そのときに、SWIFTを外そうとするとクイックリング側が外れてしまいます。

で、SWIFTを取ろうとしても指の引っ掛かりがないので取りにくく、可変側のツマミを支えながら外せばなんとか外せますが、ナメるのが嫌なのでこの外し方はしたくありません。

nisi可変NDフィルターのツマミのネジ山。 径が小さくなめやすそう。

通常通り可変NDをレンズにねじ込まれて使用している方は、swiftを力強く引っ張っても可変ND側は抜けないので、しっかり力を入れてSWIFTを抜くとSWIFTだけを取り外すことができます。

つまりクイックリングを使用していない方にとってはデメリットに感じないかもしれません。力をいれれば全く問題なく外せると思います。

まとめ。こんな方におすすめ

買う前に、使い勝手良さそうだけど、16mmではケラレるんだろな〜と思ってましたが、その予想通りの商品です。

ただ、この商品を検討される方は動画で使用する方が多いと思います。

動画では、クイックリングやレンズフィルターを装着せず、可変NDとSWIFTだけで使うのであれば16mmでもケラレは問題になりません。20mm以降のレンズであれば、動画撮影時のアスペクト比(16:9)の上下クロップだけでケラレ問題は解消されるかと思います。

F2.8ズームや、単焦点レンズで動画撮影している方で、今回紹介したデメリットが問題ないよという方は、非常に良い商品です。

撮影の手間を短縮することで、非常にスムーズな撮影が可能になりますよ(^^)

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