三脚の上に取り付ける{雲台}の種類と用途に応じた選び方。

みなさんこんにちは。

雲台の種類とそれぞれのメリット・デメリット、用途に応じた選び方について解説する試みです!

4本立てで三脚と雲台についてを解説しています。

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  1. 雲台の種類
    1. 3way雲台
      1. 3way雲台のメリット
        1. ①3軸それぞれを調整できるので思うような調整がしやすい!
        2. ②回転軸の調整ができるので一応縦構図にできる。
      2. 3way雲台のデメリット
        1. ①嵩張る
        2. ②自由雲台と比べて3軸が独立してるが故に自由度が少ない。
        3. ③アルカスイスに対応している雲台が少ない。
    2. 自由雲台
      1. 自由雲台のメリット
        1. ①その名の通り自由に構図を変更することができる。
        2. ②軽くてコンパクト
        3. ③縦構図もできる。
        4. ④横軸方向への独立制御なら可能
        5. ⑤すぐに構図をセッティングできる。
      2. 自由雲台のデメリット
        1. ①じっくりと構図を練るのには向かない。
        2. ②緩めた瞬間にカメラがバタンと倒れる危険がある。
    3. ギア雲台
      1. ギア雲台のメリット
        1. ①固定したあとに微調整ができる。
      2. ギア雲台のデメリット
        1. ①重たい
        2. ②価格が高い
        3. ③操作に戸惑う
    4. 2way雲台(ビデオ雲台)
      1. 2way雲台(ビデオ雲台)のメリット
        1. ①スムーズなフレーミングが可能になる。
      2. 2way雲台(ビデオ雲台)のデメリット
        1. ①重くて嵩張る。
        2. ②高価
    5. ジンバル雲台
      1. ジンバル雲台のメリット
        1. ①素早くスムーズなフレーミング移動が可能
        2. ②腕が疲れない
      2. ジンバル雲台のデメリット
        1. ①重たくて嵩張る。
  2. 用途別のおすすめ雲台
    1. 風景、夜景撮影におすすめの雲台
    2. 物撮りにおすすめの雲台
    3. 動きものを撮るときにおすすめの雲台。
    4. 撮るものが決まっていない場合におすすめの雲台
  3. まとめ

雲台の種類

雲台には複数の種類がありますが今回はその中の代表的な5つに絞って紹介します。この5つを覚えると困ることはないと思います。

・3way雲台
・自由雲台
・ギア雲台
・2way雲台(ビデオ雲台)
・ジンバル雲台

※上の3つは実際に僕が所持していますので特に詳しく解説します。

代表の5つのなかでも更に最も使っている人が多いであろう二つ、3way雲台と自由雲台から紹介しますね。

3way雲台

縦(パン)、横(チルト)、回転(ロール)の3方向の調整がそれぞれ独立してできますので3way雲台と呼ばれています。

自分はベルボンというメーカーの3way雲台を持っていますので、こちらで説明いたします。


縦軸(パン)の動き

横軸(チルト)の動き

回転(ロール)の動き-

3way雲台のメリット

①3軸それぞれを調整できるので思うような調整がしやすい!

例えば横方向と回転方向はそのままで少し縦方向の調整したいといったときにも、縦方向だけ調整できるということです。
これは細かい調整が必要な商品撮影なんかで真価を発揮するはずです。
どちらかというとじっくり構図を練るような状況に適していますね。

②回転軸の調整ができるので一応縦構図にできる。

ただし回転軸を使っての縦構図は雲台に負荷がかかります。
丈夫な雲台なら全く問題ないのですが、例えばヤワな三脚や雲台にフルサイズカメラを載せて縦構図にしてしまうと転倒しやすい状態になってしまいます。

こちらは自由雲台ですがこのような不安定な状態になります。

近年ではL型プレートを使用して、縦構図にする方が多くなってきているように思います。

L型プレートを使用

3way雲台のデメリット

①嵩張る

レバーがかなり大きく持ち運びに不利です。
収納時はレバーほそのままにしておくとどこかに当ててしまう可能性がありますので危険です。なので、回転軸のノブを縦軸の先に取り付けれるような仕様になっています。

収納時

これがまためんどくさいんです、、
この雲台の場合、25回転は回さないといけないです。取り外し取り付けを両方含めると50回転越えです。

②自由雲台と比べて3軸が独立してるが故に自由度が少ない。

メリットではあったのですが、デメリットでもあります。
自由雲台については後に紹介します。
例えば3way雲台の場合「現在の位置より斜め前の斜め上に動かしたい!」となったときに、少なくとも2軸以上動かす必要がありますので手数が増えます。3軸動かす必要がある場合もあります。

ですので動きものを撮るといった場合はきついです。

車などの横位置移動しかしないものを流し撮りするといったことは、横軸を動かすだけなので可能ですがそれをいってしまえば自由雲台でもできちゃいます。

③アルカスイスに対応している雲台が少ない。

3way雲台はアルカスイスに対応していないことが多いんですよね。

とはいいつつもアルカスイス化する方法もあることにはありますが、別途部品を購入必要があり、その部品をかましますので重心が高くなります。

一応方法はこちらの記事にありますので知りたい方はぜひご覧ください。

自由雲台

きました。自由雲台。
今では雲台といえばこれが、基本中の基本となってると思います。
僕の使っているK-30Xという自由雲台を用いて解説します。

こちらが自由雲台です。

自由雲台のメリット

①その名の通り自由に構図を変更することができる。

②軽くてコンパクト

作りが単純で複雑な機構なども搭載しておりませんので、比較的軽量となっていてボールが真上にあるだけですので、横にスペースをとりません。これは収納や持ち運びする際にメリットが大きいです。

③縦構図もできる。

切り込みが入っている方向にカメラを倒すと縦構図も可能

④横軸方向への独立制御なら可能


赤丸のノブを緩めると横軸方向へ調整が可能になります。
これで流し撮りもできますね。

⑤すぐに構図をセッティングできる。

その機動力を活かして構図を頻繁に変更するといったことが容易です!

自由雲台のデメリット

①じっくりと構図を練るのには向かない。

機動力は高いのですが、細かな調整というのは不向きです。
できなくはないんですけどね。

②緩めた瞬間にカメラがバタンと倒れる危険がある。

ノブを緩めているときに、もう一方の手でカメラを支えておかないと
バタン!と倒れる可能性があります

その勢いで三脚も転倒しまったら大惨事ですw
基本は支えているとは思いますが、ふとした時に忘れてしまうことがあるかもしれませんw

ちなみに3way雲台の場合はノブを持っていればカメラが倒れることはありません。
ノブを緩める=ノブを持っている ということなので倒れる心配がないということです。

自由雲台で思いつくデメリットはそれくらいですねー。

ギア雲台

構図を決めて固定したあとにギアで更に微調整することが可能
3way雲台や自由雲台に比べてマイナーですが、個人的には3way雲台の上位互換だと思っています。

とはいってもギア雲台は製品によって形が結構違います。中には自由雲台で固定してからギアで微調整といったものもあります。

自分が購入したLEOFOTO G4は3way雲台と同じように独立した3つの調整ノブがあります。3way雲台のように長いハンドルではありませんけどね。

縦軸(パン)の動き

回転(ロール)の動き

横軸(チルト)の動き

ここまでは3way雲台とできることは同じですね。

ギア雲台の最大の特徴は、すべての調整が終わりノブをキツくして固定したあとに別のノブを回すと最終的な構図の調整が可能な点です。固定したはずの雲台が動き始めるのです。

固定したあとでもノブを回した分だけ回転軸が動く

同じようにパン用のノブもあり縦方向の微調整も可能

この機能が何故必要なのか?

例えば自由雲台や3way雲台を使用してシビアな構図で撮るときに
思うような位置に固定できないときってないですか?

水平がうまく決まらなかったり・・

構図が決まり締め付けて、手を離すと少しズレてしまったり・・

そうなると水平が狂ってしまったりしますよね。

ギア雲台なら固定したあとの微調整が容易なのです。

ノブを回した分だけ動くから超簡単に元に戻せる。

ギア雲台のメリット

①固定したあとに微調整ができる。

これが有用な場面は物撮りですね。
物撮りはじっくりと構図を練りますので、固定したあとに微調整できるギア雲台はベストチョイスです。

先程お見せしたように水平をとるのが簡単なので、風景撮影にももってこいですね。

意外にもメリットといえばこれだけなのですが、この一つのメリットにとんでもない価値を見出してる筆者はギア雲台を購入しました。

ギア雲台のデメリット

①重たい

ギア雲台って本当に重たくて1kg以上あるのが普通だったりします。
LEOFOTO G4は690gですが、それで軽いといわれる世界です。

②価格が高い

あまりメジャーじゃなく作っているメーカーさんも少ないんですよね。
僕が調べた範囲では、おそらく日本メーカーはギア雲台を製造していなくて
海外製に頼る必要があり販売経路も限られていますので価格が高くなる状況に置かれています。10万円以上する商品がめずらしくありません。

③操作に戸惑う

普通の雲台に比べて操作する箇所が多いので、久しぶりに使用した際に操作感を忘れてしまっています。慣れているときでも意図したところと違うノブを触ってしまう時がありますw

2way雲台(ビデオ雲台)


2way雲台は一つのノブを緩めると縦軸と横軸の調整が同時に可能となります。

ビデオ雲台はほとんどこの2way方式を採用していて、実際にAmazonで「2way雲台」で検索するとビデオ雲台がヒットします。

何故ムービー撮影では2wayが使用されるかというと、スムーズに縦横動かすことが重要視されているからです。

3way雲台では縦横同時に動かすことができないのでムービーでは厳しいのです。

そして、ビデオ雲台はビデオグラファーだけじゃなく、写真家にも愛用されており、それは野鳥や飛行機などの動き物を超望遠レンズで追う方々です。

それは何故かと言いますと、動いてる物を追うということはスムーズにあらゆる方向に動かせることが求められているからです。

そして超望遠域になると僅かなブレが致命的になるため、油圧でヘッドの粘りを制御できるビデオ雲台はかなり有用です。

ビデオ雲台でも上位グレードになると、油圧式のトルクに加えてカウンターバランスシステムが搭載されています。

①トルクとは
雲台の動きを滑らかにしたりキツくしたり調整できる機構のこと。
②カウンターバランスとは
重心方向とは逆方向にバランスを保たせる機能です。
つまり雲台にカメラを乗せたときに前後バランスをきちんと取ってあげると
カメラを前に倒しても、後ろに倒してもその位置で止まるような状態になります。
もちろんこのときレバーでカメラの位置は自由に動かし放題です。

 

ちなみにザハトラーというドイツ製の雲台はトルクに油圧式ではなく機械式が採用されていて、この技術で特許を取得しています。

油圧式だと寒冷地で固まってしまう可能性があるのです。
このことから、ビデオ雲台分野でザハトラーは確固たる地位を獲得しています。

2way雲台(ビデオ雲台)のメリット

①スムーズなフレーミングが可能になる。

これに尽きるのではないでしょうか。
ゆっくりと動かすことができますのでブレ防止にもなります。
先程解説したように、これが映像業界で使われたり、野鳥撮影で使われたりする理由です。

2way雲台(ビデオ雲台)のデメリット

①重くて嵩張る。

比較的重たい雲台になります。
高価格高機能を持ったものだと1kgをはるかに超えてきます

そして、レバーがありますので嵩張ります。
2つのレバーがある3wayよりかはマシですが。

②高価

物にもよりますがカウンターバランス機能などがある雲台は、自由雲台や3way雲台に比べて高価です。

ジンバル雲台

最後にジンバル雲台を解説します。

映像用の機材で「ジンバル」っていうものがあるんですが、それの雲台Verといった感じです。
上からカメラを吊る感じですね。
当然吊っているだけなので雲台にカメラを装着しただけでは重心がある方に傾いてしまいますので、上下前後のバランスを取れるようにプレートがズラせるようになっています

バランスをとってしまえば手を離しても水平方向にカメラが保たれ、フレーミング移動を行う際も指一本で動くくらい素早くスムーズに動かせます。

ですのでこちらもビデオ雲台と同じく、超望遠レンズを用いた野鳥撮影や飛行機撮影で使用されている方が多いです。

ジンバル雲台のメリット

①素早くスムーズなフレーミング移動が可能

吊っているだけの状態。
軽いタッチでカメラが動きますので素早い野鳥も追いやすい。

②腕が疲れない

撮影時の身体への負担はほとんどありませんので、長時間撮影にも向いているでしょう。

ジンバル雲台のデメリット

①重たくて嵩張る。

自由雲台に比べるとパーツが多いので重たいです。

また、構造上仕方がないのですが、L字型になってますのでかなり嵩張ります

用途別のおすすめ雲台

ここまで一つ一つ解説してきましたが、どれがおすすめなのか。
それはここまでお読みいただいた方はお気づきの通り用途によって変わってきます。

それでは用途別に筆者のおすすめを書きますね。

風景、夜景撮影におすすめの雲台

最もおすすめなのはやはりギア雲台になります。

大雑把に構図を決めてから固定したあとに歯車パワーで追い込みが可能。

水平の取りやすさ、狙った構図にするまでのスムーズさ。
ギア雲台の横に出るものはいないでしょう。

自分の使用しているLEOFOTOのG4は重量がありますので(これでもギア雲台の中では軽い方、、)徒歩移動が多い日には持ち出すのが億劫になります。

あ、ちなみに自由雲台と3way雲台でも風景撮影はできますよ!
ビデオ雲台でも可能ですが風景撮るために購入するのは流石におすすめしません。

ジンバル雲台は固定撮影には全く向きません。動きものを撮る限定ですね。

物撮りにおすすめの雲台

一番のおすすめはこちらもギア雲台になります。

物撮りはカメラを傾けて複雑な構図で撮ります。
カメラを傾けるということは構図を固定するときに、自分の手に負担がかかるということです。思った通りにバシッと構図が決まらなかったり、ずれたりしたら最悪です。俯瞰撮影なんかは特にそうですよね。

ギア雲台ならば手にまったく負担をかけることなく、ノブを回すだけで自分が意図した構図にすることが可能です。

次点で3way雲台ですね!
3way雲台もじっくりと構図を練るような状況に向いてますので、比較的物撮りに向いた雲台になります。

自由雲台は上記の二つに比べると少し難しいですが可能なことには可能です!

動きものを撮るときにおすすめの雲台。

ビデオ雲台orジンバル雲台です。

この二つの使い分けは

ゆっくりなめらかにカメラを動かしたいならビデオ雲台

素早くカメラを動かしたいならジンバル雲台

といった感じです。

ブレを少なくしたいならビデオ雲台

素早く飛んでいる鳥を追いかけるならジンバル雲台といった感じでしょうか。

難しいチョイスですね。

実際に野鳥に使われている割合でも半々ぐらいじゃないでしょうかね。

一長一短あり、「絶対にこっちじゃなきゃいけない!」というものではありません。
自分に合う方を選びましょう。

撮るものが決まっていない場合におすすめの雲台

圧倒的に自由雲台です。

自由雲台は本当にオールマイティなんですよ。

なんでも80点にこなす感じです。

流し撮りもできますしね。

僕は自由雲台を2つ持っています。

←がマンフロットのエレメント、⇨がシルイのK-30X

この2つの最大の違いはK-30Xの方のノブに数字がふってあり
締め付けトルクをより細かく調整できます。
強く固定されるまでの遊びが多いと言いましょうか。
この機能をフリクションコントロールといいます。
これがあることによって、重量系になるほど機材のコントロールが本当に楽になりますね。

マンフロットのエレメント
ゆるゆる状態からある境目を超えると急激に固定される感じ。
K-30Xは細かく調整できますので調整ノブを程よく固定されるいい位置にすると、このようなことが可能になります。


これ、スムーズなフレーミング移動ができると思いませんか?

ですのである程度なら野鳥撮影もできるんじゃないかなと思います。

ある程度ですよw
何故なら、ジンバル雲台やビデオ雲台に比べて、右手の疲れがたまりやすかったり、カメラがお辞儀する可能性があるからです。

それを踏まえてもやはり自由雲台はオールマイティだなといった印象です。

自由雲台は軽いですし、持ち運びにも優れますので持ち出そうという気持ちにもなれます。
そう考えると旅行にもおすすめですね。

三脚って機能とか性能よりも、そもそもあるかないかの方が重要なときってあるんですよねー。
あるかないかが画質に雲泥の差を与える
もちろんカメラの重量に合わせた最低限の安定性は求められますよ!
だけども、重たい雲台を買って三脚自体を持ち運ばなかったら意味なしです。

複数あるのが一番いいのですが、予算の兼ね合いなどでどれか一つを選ぶとなれば圧倒的に自由雲台がおすすめです。

ElementとK-30Xはレビュー記事も書いていますのでお時間御座いましたらご覧ください。

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まとめ

最後には自由雲台をゴリ押しする展開になってしまいました。悪しからず。

だけども決してそういうわけではなく、各自用途に合わせて選んでいただくのが一番だと思います!

かなり長い記事になりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

次はいよいよ三脚編です。

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