OM-5のキットレンズとして購入した、オリンパス(OMDS)12-45mm F4 PROのレビューを行います。
実際に使用した感想としまして、軽量コンパクトなレンズにも関わらず、シャープな写りをする素晴らしいレンズでした。
キットレンズという扱いですが、しっかりとしたPROレンズなので、14-42mmのようなキットレンズとは写真の解像感が全然違いました。
- PROレンズズームの中では軽量
- 金属外装による高級感
- AF速度が速い
- フォーカスブリージングが少ない
- ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍
- -10℃耐低温&防塵防滴
- 隅まで高解像力
- 素晴らしい逆光耐性
- フォーカスクラッチ機能がない
- L-Fnボタンがない
- 開放F値が暗い
マイクロフォーサーズ レンズレビュー記事一覧 | ||
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単焦点 | ズーム | 比較記事 |
20mm F1.7 | 12-32mm F3.5-5.6 | 15mm F1.7 42.5mm F1.7 |
15mm F1.7 | 14-140mm F3.5-5.6 ii | オリンパス 12-100 タムロン 28-200mm |
42.5mm F1.7 | 12-45mm F4 PRO | 12-32mm 14-42mm |
9mm F1.7 |
仕様
比較項目 | 12-45mm F4 PRO | 12-40mm F2.8 |
---|---|---|
換算 画角 | 約24-90mm相当 | 約24-80mm相当 |
防塵防滴 | あり | あり |
レンズ構成 | 9群12枚 | 9群14枚 |
最短撮影距離 | 0.12~0.23m | 0.2m |
換算最大撮影倍率 | 全域0.5倍 | 0.6倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚 | 7枚 |
フィルター径 | 55mm | 62mm |
重量 | 254g | 382g |
最大径×長さ | 63.4x70 mm | 約69.9×84mm |
新品価格 | 65000円 | 82000円 |
12-45mm F4 PROは開放F値をF4に抑えたかわりに、12-40mm F2.8 PROより128g軽くなっています。
ボケ量や暗所ではF2.8に軍配があがります。マイクロフォーサーズはF2.8であっても暗所では厳しいので、昼間はF4の本レンズ、暗所では割り切って単焦点に付け替えるという運用も選択肢としてありです。
マイクロフォーサーズの単焦点はF1.7~F1.8クラスであれば100g前後でたくさんありますので、12-45mm F4(254g)と単焦点レンズ(100g前後)を持ち歩いても、12-40mm F2.8 PROを一本持ち歩くのと同等、もしくは軽いということになります。
マイクロフォーサーズの軽量コンパクトでおすすめの単焦点レンズ↓
9mm F1.7 Leica | 15mm F1.7 Lieca | 20mm F1.7 | 25mm F1.7 | 42.5mm F1.7 |
---|---|---|---|---|
5万円代 | 4万円代 | 中古1万円代 | 2万円代 | 2万円代 |
130g | 115g | 100g | 125g | 130g |
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レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
外観
マニュアルフォーカスクラッチや、L−Fnボタンが省かれているのが残念です。
特にマニュアルフォーカスクラッチはオリンパス(OMシステム)独特の素晴らしい機能なんですが😅
金属外装で高級感はありますが、個人的にはプラスチックでもいいので、もう少し軽量になればうれしかったです。
というのも最近のSONYのAPS-C、フルサイズレンズがかなり軽量なことを考慮すると、マイクロフォーサーズのF4ズームレンズで254gというのはめちゃくちゃ軽いとも言えないからです。
圧巻の解像力
12-45mmの広角端12mmの解像力
↓は12-45mmの広角端で撮影しました
12-45mmの広角端12mm隅の描写は絞っても若干甘いですが、周辺までは割ときっちり写りますので大きな問題ではないと思いました。
14-140mm F3.5-5.6 iiと比較
14mmの中心部と周辺
大きく変わらないが、12-45mm PROの方が、コントラスト・解像感が良好
14mmの隅
圧倒的に12-45mm F4 PROの方がコントラスト・解像感が良好
25mmの中心部と周辺
12-45mmの方が色収差少なくて解像感良好
25mmの隅
12-45mmの方が色収差少なくて解像感良好。絞れば違いはわずか
35mmの中心部と周辺
12-45mm PROの方がコントラスト・解像感良い
35mmの隅
14mmのときほど差はないですが、12-45mm F4 PROの方が良好
45mmの中心部と周辺
大きく差はないが、12-45mm PROの方がコントラスト・解像感が若干良い
45mmの隅
大きく差はないが、12-45mm PROの方がコントラスト・解像感が若干良い
接写(最大撮影倍率になる 45mm と140mm)
中心と周辺は明らかに12-45mmが良好、隅は14-140mmの方が良好。
焦点距離が違うので参考程度にお願いします。
14-42mm F3.5-5.6 PZ と比較
42mmで撮り比べました
14-42mmより12-45mmのほうが圧倒的に解像力が高いことがわかります。
42.5mm F1.7と解像力比較
中心はF4では42.5mm F1.7が勝るが、絞ると両者同程度
周辺はF4では42.5mm F1.7が勝り、F5.6ではほぼ同じ、F8で再び42.5mm F1.7がリード
F4開放では単焦点に若干劣るものの、F5.6まで絞るとほぼ同じ解像力です。
sonyフルサイズ16-35mm F4 Gと比較
換算30mmまでズームして比較を行いました。
・16-35mm F4 Gはa7 IV
・12-45mm F4 PROはOM-5
つまり、8062万画素相当のハイレゾショットを使っても、遠景ではSONYのフルサイズ3300万画素カメラとF4ズームレンズには歯がたちません。
12-45mm F4 PROはマクロ撮影でも高解像力
マイクロフォーサーズは明るさと被写界深度を両立できるため、ラフにマクロ撮影ができますね。
12-45mm F4 PROは広角側〜望遠側まで全域で寄れるレンズなのでかなり使いやすいです。
逆光耐性はかなり良い
12-45mmの逆光耐性は他レンズと比較してかなり高く、逆光時でも優れた色再現性を維持します。
今までこのレンズで撮影した写真で、ゴーストが気になる写真はありません。
↓はスマホとの比較で参考になるかわからないですが、同じ状況で比較したときに、スマホは光源のフレアの影響をかなり受けています。
広い焦点距離やボケ感が心地良い
12mmの広角から45mmまでの中望遠まで使えるので使い勝手がいいです。また、ボケ感が柔らかいと感じます。↑とほとんど同じ位置から45mmで撮影した写真が↓です。
AF速度はかなり速い
↑のように、12-45mm F4 PROの動画AF速度は、12-100mm F4 PROなどのPROレンズと同様に高速です。14-42mm F3.5-5.6のような無印レンズと比較するとかなり速いことがわかります。
ただ、ズームしたときは被写界深度が浅くなるからか、少しもたつくときもあります。
↓もたつき動画
静止画であれば、14-42mmのような無印レンズでもPROレンズでも全くストレスのないAF速度です。
広角端の歪曲収差は目立つ
未補正だとかなり歪曲していることがわかります。
広角端の周辺減光は未補正だと目立つ
補正前の周辺減光はかなり目立ち、F8まで絞っても残っています。 補正後はF6.3まで絞れば目立ちません。周辺減光が補正されたというよりは、樽型歪曲が補正され、周辺減光部分が引き伸ばされて見えなくなるといった感じです。
多くのマイクロフォーサーズ機は、RAWファイルでも歪曲と周辺減光は自動で補正されますので、あまり気にすることはないでしょう。
作例
12-45mm F4 PROは、12-40mm F2.8や12-100mm F4と違って広角側でも寄れるレンズなので、歪みを活かした迫力のあるマクロ撮影が可能です。
まとめ。このような方に12-45mm F4 PROはおすすめ
冒頭のメリット・デメリット まとめを振り返ります
- PROレンズズームの中では軽量
- 金属外装による高級感
- AF速度が速い
- フォーカスブリージングが少ない
- ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍
- -10℃耐低温&防塵防滴
- 隅まで高解像力
- 素晴らしい逆光耐性
- フォーカスクラッチ機能がない
- L-Fnボタンがない
- 開放F値が暗い
F4なので暗所で動きモノを撮影するなどは難しいですが、夜景レベルであれば手ぶれ補正も相まって充分撮影できます。
12-40mm F2.8 PROも以前使用したことがあり、いいレンズと感じましたが、解像力に関しては12-45mm F4 PROも全く引けを取りません。
12-45mm F4 PROは以下の方におすすめです。
- 風景撮影など、絞って撮影することが多い方
- 街中スナップが多い方
- 広角側でもマクロ撮影をしたい方
- 軽量コンパクトさを重視する方
- 逆光耐性を重視する方
- 高解像力のレンズが欲しい方
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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