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レンズ保護フィルター8種類を徹底比較。選び方とおすすめを解説

レンズ保護フィルターは色々種類があり、値段もピンキリで「レンズフィルターによって実際に画質に違いが出るの?」と結構悩みますよね。

それにレンズって複数購入するものなので、どのフィルターがいいのかを早く知っておきたいところ。

そこで、今回レンズフィルターを8種類ご用意し徹底比較しました。

NDフィルターに関しては↓の記事で5種類比較しています。

それでは、今回比較する8つのフィルターとその仕様、検証結果を以下にまとめました。

   価格     反射率     薄枠   撥水防汚 実際の反射率     実際の
撥水・防汚    
実際の厚み    
HAKUBA MC LENS GUARD1568円1.5%0.7%4.2mm
NEEWER MRC UV(PRO)2133円0.1%未満0.6%3.2mm
KENKO PRO1D2799円0.5%以下0.5%3.8mm
MARUMI DHG Super Lens Protect2880円約0.6%0.8%4mm
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD3600円0.3%0.4%3.6mm
KENKO ZX4950円0.3%以下0.3%4mm
MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii6138円0.2%0.2%4.2mm
KENKO ZX ii8082円0.1%以下0.1%3.2mm
※価格は記事執筆時点での67mmフィルター価格
※実際の厚みは僕が計測したので誤差あるかもしれません。
※実際の撥水・防汚や反射率は検証結果を考慮した僕の体感値です。

上記の表の「実際の」と付く部分が今回の検証を考慮して導き出した結論です。

今回はレンズ保護フィルター(プロテクトフィルター)で比較検証していますが、同じシリーズのNDフィルターであっても同じ傾向にありますので、NDフィルターの選択でお悩みの方もぜひご参考ください。(例えばKENKO ZXはNDフィルターでも商品展開されている)

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そもそもレンズ保護フィルターって必要?

僕はカメラ初心者の頃、HAKUBA MC LENS GUARDという安いレンズフィルターを装着していましたが、夜景撮影時にフィルター起因でゴーストやフレアがかなり発生。

その実体験から、「レンズフィルターはもう付けなくていいや」という気持ちになり長年付けてませんでした。

渋たか
渋たか

しかし最近、被写体に約1cmまで寄れるPanasonic 9mm F1.7を購入したことがきっかけで、レンズフィルターを装着。そこで、レンズフィルターを付けるメリットを再確認しました。

  • フィルターならラフにレンズペンで拭けるので時短になる
    レンズを直接拭く場合は少し気を遣う。
  • 解像感はフィルターを付けてもほぼ変わらない
    拡大しても違いがわからない
  • 高価なフィルターを使えばゴースト・フレアは少なめ
    反射率0.1%のZX iiやARCRESTは逆光耐性が高い
  • フィルターなしで運用していると細かい傷がレンズにつくことがあった
    気づかないうちにレンズがどこかにあたっている
  • 特に旅行中、レンズキャップを付けたり外したりするのが面倒
    レンズフィルターだけ装着して、レンズキャップは外しっぱなしで運用
  • 万が一の備えての安心、保険
    僕はまだ経験ないですが、落下させたときの防御力を上げれる

デメリットはフィルター費用と画質が落ちることですが、反射率0.1%の高級モデルでも1万円以内なので、カメラ機材としては非常に安いです。また、反射率0.1%のZX iiやARCRESTを選んでおけば、画質低下も最小限になります。

メリットとデメリットを天秤にかけて必要と思う方は装着することをおすすめします。

レンズフィルターは必ず径を合わせること

{例}レンズ側のフィルター径が67mmの場合 
   67mmのNDフィルターを装着できる。

ステップアップリングを使うと、異なる径のフィルターを装着することはできますが、保護フイルターは常時装着する上に価格が比較的安いので、レンズ側と同じ径のフィルターを購入する方がほとんどです。

(一応ステップアップリングについてはこちらで解説していますので、気になる方はクリックしてお読みください。)

あと、レンズ保護フィルターを購入する際に必ず気を付けたい事としては、間違えて「(C)PLフィルター」や「NDフィルター」を買わないことくらいです。「保護フィルター」「プロテクトフィルター」と表記されている商品が正解です。

撥水効果の違い

よくよく考えれば、どのフィルターもガラスなのでそれなりに撥水します。

厳密には違いがあるのかもしれませんが、正直ぼくにはわかりませんでした。

防汚コーティングの違い

撥水効果とは違い、これは確実に差を感じました。

コーティングなしの場合、↓のようにひと拭きするだけじゃ汚れが伸びるだけ

コーティングなしのKENKO PRO1Dをレンズペンでひと拭き。

防汚コーティングありであってもメーカーによって違いが出るという印象です。

汚れの付きにくさ、拭きやすい順実際の
撥水・防汚   
NEEWER MRC UV(PRO)
MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii
KENKO ZX
KENKO ZX ii
MARUMI DHG Super Lens Protect
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD
HAKUBA MC LENS GUARD
KENKO PRO1D
※個人的な体感です。

NEEWERのフィルターはひと拭きで汚れが落ちるくらい優秀でした。

一方でHAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARDはコーティングなしのフィルターに毛が生えた程度だと思いました。

もし、指紋や油汚れを拭かないまま撮影すると…?
↓はまずフィルターなしの状態

フィルターなし

このようになり、いくらコーティングありだろうが、汚れを拭かないまま撮影するとフレアが大量に発生します。

つまりは、コーティングありかなしかではなく、拭き取るか拭き取らないかが重要です。(もちろん、コーティングありのフィルターの場合は拭き取る時間を短縮しやすいので優位性があります。)

ケラレの違い

今回比較している8つのフィルターは、フィルター径が揃ってないのですべて一斉に比較することはできかねますが、NEEWERとHAKUBAのフィルターが同じ55mmだったので比較します。

9mm F1.7にステップアップリングとステップダウンリングをケラレやすい状態にして撮影比較しました↓

厚さ3.2mmの薄いNEEWERのほうがケラレが少ないことがわかります。

薄いほうがケラレにくいと仮定してケラレにくさを順序付けると、↓のようになると予想されます。

ケラれにくい順実際の厚み
KENKO ZX ii3.2mm
NEEWER MRC UV(PRO)3.2mm
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD3.6mm
KENKO PRO1D3.8mm
MARUMI DHG Super Lens Protect4mm
KENKO ZX4mm
HAKUBA MC LENS GUARD4.2mm
MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii4.2mm

ZXからZX iiになり薄くなりましたので、ZX iiはかなり進化していますね。

ちなみに僕はZXやHAKUBA MC LENS GUARDをフィルター径違いで複数所有してますが、フィルター径が変わっても枠の厚みなどは変わらないので、ぜひ今回計測した実際の厚みをご参考ください。

解像感の違い

OM-5 + 15mm F1.7 F5.6 三脚ハイレゾ 8000万画素相当 こちらの写真の赤枠を拡大して比較します。

←スライドできます→
  • フィルターなにもなし
NEEWERとMARUMI EXUS iiが若干悪いですが、三脚ハイレゾショットの合成による誤差なのかなと思います。

フィルターなしと、最も安価なHAKUBA MC LENS GUARDに差がないことを考慮すると、フィルターの有無が解像感に与える影響はほぼないと考えます。

一応もう一つ検証結果を見ていただきます。

OM-5 + 15mm F1.7 F4 。ハイレゾではなく通常ショット

←スライドできます→
  • フィルターなし
ここまで拡大しても、フィルターによる解像感の違いは感じられません。

それ以外の誤差のほうが大きいと感じます。(MF・三脚・セルフタイマーで撮影したのですが・・)

逆光耐性の違い

太陽

太陽の向きを変えたりして、3つのシチュエーションで撮りました。

シチュエーション1を見る

Panasonic 15mm F1.7 LeicaをF5.6まで絞り撮影しています↓

ZX iiのゴーストが緑になっていますが、次のシチュエーションでは異常ありません。

シチュエーション2を見る

シチュエーション3を見る

正直なところ、ほとんど違いがわかりませんでした。ゴースト・フレアはもちろん、コントラストにも差異はみられない。

シチュエーション1でみられたZX iiのゴースト緑かぶりは、少しレンズが汚れていたか何かかと思います。

室内LED

レンズの汚れをしっかり拭き取り、室内でスマホLEDで撮影比較しました。

MARUMI DHGのゴーストが多くおかしいな?と思ったので、もう一度撮影しました↓

再撮影の結果を見る

カメラの位置を少し変えるだけで結果も若干かわります。

屋外、夜間の街頭

フィルターなし。

↑の状況で撮影したのが↓(ゴーストの中に注目)

ZX iiが際立ってゴーストの玉が小さいことがわかります。

その他のフィルターはあまり大きな違いがないですが、強いて言うならMARUMI DHG Super Lens Protectのゴースト玉は大きいですね。

価格順に並べてますが、ゴーストの発生しやすさも概ね価格順といったところ。

逆光耐性優秀順 反射率    実際の
  反射率    
KENKO ZX ii0.1%以下0.1%
MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii0.2%0.2%
KENKO ZX0.3%以下0.3%
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD0.3%0.4%
KENKO PRO1D0.5%以下0.5%
NEEWER MRC UV(PRO)0.1%未満0.6%
HAKUBA MC LENS GUARD1.5%0.7%
MARUMI DHG Super Lens Protect約0.6%0.8%

様々なシチュエーションで撮り比べた結果として、実際の反射率は僕の体感では↑の表のような数字になるかと思いました。

NEEWERのスペック0.1%は盛りすぎですし、HAKUBA MC LENS GUARDは1.5%というほど悪くないなと思いましたが、みなさんはどう思われますか?😀

最も高性能なZX iiであっても、フィルターなしにはなかったゴーストが発生していますので、フィルターを付けると逆光耐性は少なからず落ちてしまうことは確定ですね。

今回登場してませんが、NIKON ARCRESTも0.1%で、評判がいいので、ZX iiと似たような感じになるのかなと想像しています。

まとめ

太陽光では、ゴースト・フレアに大きな違いは見られませんでしたが、街頭やLEDではそれなりに違いが発生しましたね。

実際の僕の経験でも、レンズフィルターは夜の街灯などでゴースト・フレアを引き起こしてしまう印象があります。

今回の検証結果を踏まえて選ぶポイントを以下にまとめます。

ケラレにくさで選ぶなら
KENKO ZXii または NEEWER MRC UV(PRO)

汚れのつきにくさ、拭き取りやすさで選ぶなら
NEEWER MRC UV(PRO)、MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii

逆光耐性で選ぶなら
KENKO ZXii、MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii、ZX

コスパ・バランスのよさで選ぶなら
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD

基本的には価格が商品のクオリティに比例すると感じました。
 
 

描写を妥協したくないなら、ZX iiかEXUS iiがおすすめで、もしフィルターを重ねたり、超広角で使うなら薄いZX iiにしておいたほうがいいです。

   価格     反射率     薄枠   撥水防汚 実際の反射率     実際の
撥水・防汚    
実際の厚み    
HAKUBA MC LENS GUARD1568円1.5%0.7%4.2mm
NEEWER MRC UV(PRO)2133円0.1%未満0.6%3.2mm
KENKO PRO1D2799円0.5%以下0.5%3.8mm
MARUMI DHG Super Lens Protect2880円約0.6%0.8%4mm
HAKUBA XC−PRO EXTREME LENS GUARD3600円0.3%0.4%3.6mm
KENKO ZX4950円0.3%以下0.3%4mm
MARUMI EXUS Lens Protect Mark ii6138円0.2%0.2%4.2mm
KENKO ZX ii8082円0.1%以下0.1%3.2mm
※価格は記事執筆時点での67mmフィルター価格

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