みなさんこんばんは渋たかです。
今回はLANを使用してWIFIファイル共有する方法について解説していきます。
NASもこの方法を使用しているわけですが、別にこの方法自体はNASがなくても利用可能で、PC⇄タブレット⇄スマホの間でファイル共有や転送し放題になります。
スマホやタブレットでPCのファイルを閲覧したり転送したりできますので非常に便利になります。
もちろんAndroidとMAC、IOSとWindowsなど、組み合わせは自由にファイル共有可能です。
ほとんどの家庭でWIFI環境がある昨今で、この方法はだれでも無料に利用可能で本当に便利でお勧めです。
割と簡単ですが、知らない方が多いので是非ともこの記事を見ながらトライしてみてください。
LANとは?
すでにご存知の方は、次へジャンプしてください。
LANとはローカルエリアネットワークの略です。
ご自宅のWIFI環境がこれにあたり、ローカルとは特有という意味があります。
特有のエリアのネットワーク
つまり自宅にWIFI環境がある人は、家族だけが使える入り込めるネット環境が存在しているのです。
ちなみに自宅にWIFI環境がなくても、テザリングができるスマホやポケットWIFIがあれば可能です。
例えばPCをWIFIでスマホのテザリング回線に接続すると、その間にネットワークができてデータの共有、転送が自由自在になります。
インターネットとは誰もがアクセスできるネットワークで、家庭のネットワークは、その家のWIFIに繋がっているデバイスだけがアクセスできるローカルネットワークなのです。
ローカルエリアから外に出るインターネット接続では通信が発生しますが、家庭内でどれだけファイルを共有しようがローカルエリアでは通信は発生しません。
仮にスマホでテザリングしようとも、LAN内でファイル共有、転送をするにあたっては、通信容量を気にする必要は全くございません。
LANでWIFIファイル共有するにあたっての前提条件
WIFI環境がある必要があります。
そして、PCもスマホも同じ回線に接続している必要があります。
このとき、
①PCが有線接続、スマホが無線接続
②PCもスマホも無線接続
どちらでもOKです。
大まかな流れ
手順は大きく分けて4つあります。詳しい方法は後ほど解説します。
①回線のIPアドレス、PCのアカウント名、パスワード、を確認する。
この3つは実際にスマホのファイルマネージャーアプリを通して、パソコンのフォルダにアクセスする際に必ず必要になります。
②PCでファイルを共有する設定にする。
その際に共有するフォルダやファイルを指定できます。
③PCとスマホを同じLAN(WIFI)につなげる。
固定回線はもちろん、ポケットWIFI、スマホのテザリングでも可。
④スマホでファイルマネージャーアプリからパソコンのフォルダにアクセス。
読み込みはもちろん転送も可能です。
記事の流れもこの流れに沿って書いていきますね。
〜PC側の確認事項〜
ファイル共有するにあたり必ず確認しておくべき箇所があります。
IPアドレスと聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、理解する必要はありません。数字を見るだけですのでご安心を。
②ユーザー名
ご自身がPCに設定している名前です。
③パスワード
PCを起動したときに打ち込むパスワードのことです。
この3項目については、のちのちスマホやタブレット側で、入力する必要がありますので確認しておきましょう。
では、その確認方法を解説します。
IPアドレスの確認方法
①「左上のリンゴマーク」をクリック
②「システム環境設定」をクリック
③「ネットワーク」をクリック}
④有線LANもしくは無線LANのIPアドレスを確認
ユーザー名の確認方法
MAC
①「左上のリンゴのマーク」をクリック
②「このMACについて」をクリック
「システムレポート」をクリック
④「ソフトウェア」を押し、「ユーザー名」の欄を右に辿っていくとある()の中の文字がユーザー名です。
Windows
①「コントロールパネル」を開く
②「システムとセキュリティ」をクリック
③「システム」をクリック
パスワード
パスワードはすでにご自身で把握されていると思いますので割愛させていただきますね。
もし、パスワードを設定していない場合は、設定する必要があります。
〜PC側の事前設定〜
それではファイル共有するにあたってのPC側の設定をしていきましょう。
先程の確認事項と同じようにMACでのやり方の解説をします。
MAC
①「左上のリンゴマーク」をクリック
②「システム環境設定」をクリック
③「共有」をクリック
④「ファイル共有」にチェックを入れる
⑤共有フォルダの「+」を押し、共有したいフォルダorファイルを選択する。
①「コントロールパネル」をクリック
②「ネットワークとインターネット」をクリック
③「ネットワークと共有センター」をクリック
④「共有の詳細設定」をクリック
⑤全て有効にしておく。
※Windowsの方は、Microsoftアカウントでサインインしていると、アクセスする際にパスワードを打ち込んでも無効になる可能性がありますので、
その際は、
①「設定」
②「アカウント」
③「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」
にして新たにパスワードを設定することで対策できます。
PCとスマホを同じ回線に繋げよう。
スマホとパソコン両方とも同じWIFIに接続しておけばOK
みなさんここはクリアしているかと思いますので割愛しますね。
ご自宅にWIFI回線を契約していない方へむけて、スマホでテザリングする方法をahamoのXperia 1 iiというスマホを使用して解説します。
PCでWIFI回線に接続する際にパスワードを入力する必要がありますので、スマホで確認する必要があります。
①「設定」を押す
②「ネットワークとインターネット」を押す
メーカーごとにメニューの表示が異なるかもしれませんが、似たような表記になっているためすぐにわかると思います。
インターネットの設定は上の方に来ているはずです。
ぐちゃぐちゃな文字列になってるパスワードが表示されるので、これを後々PCに打ち込みします。
ちなみにこのパスワードは自由に変更できますので、自分が記憶しやすいパスワードに変更していただいてもOKです。
⑦「左上のリンゴマーク」をクリック
MACの場合で解説します。Windowsでも似たような操作です。
⑧「システム環境設定」をクリック
⑨「ネットワーク」をクリック
⑩スマホでWIFIテザリングをONにしてあれば、必ずスマホの名前が表示されますので押してください。
⑪パスワードを求められますので打ち込めば接続完了。
先ほど、スマホで表示させたパスワードを打ち込みましょう。
これでスマホのネットワークにパソコンが入ることができました。
この状態であればパソコンでインターネットすることも可能になります。
(そのときの通信使用量は、スマホに加算されます。)
次回からはスマホのテザリングをONに設定すると、パスワードの入力は必要なく自動で繋がります。
ここまではみなさんご存知かもしれません。
今回お伝えしたいのは、この状態になれば通信量気にすることなく、ファイル共有が自由自在になることです。
インターネット上を閲覧しようと思えばデータ通信が発生しますが、スマホとパソコン内のデータを行き来するのはインターネットではなくローカルエリアネットワーク(LAN)になるからです。
ポケットWIFIの回線であっても、PCとスマホ両方が接続してある状態ならば可能です。
スマホでファイルマネージャーアプリをダウンロード
Andoidアプリ「ファイルマネージャー+」を使用したPCの共有フォルダ閲覧方法
Androidの場合ファイルマネージャーアプリはいくつもあるのですが、今回はファイルマネージャー+というアプリを使って解説していきます。
①アプリを開き「リモート」をタップ。
②「リモートロケーションを追加する」をタップ
③「SMB」をタップ
ローカルネットワークを押すと、つながってるLANが自動的に表示されるので楽ですが、今回は先ほどPCで確認したIPアドレスをご自身で入力していただく方法で覚えていただきたいので、SMBを押す方法で解説します。
④「IPアドレス」、「ユーザー名」、「パスワード」を入力し、「OK」をタップ
アプリのよってはここで、他の入力欄がありますが、入力は任意であったりしますので、入力しなくてもOKです。
基本的には「IPアドレス、ユーザー名、パスワード」の3つは入力必須項目で、これらさえ入力すればつながります。
⑤PCの共有フォルダにアクセス完了
共有するフォルダは自分で選べます。(記事のはじめの方で解説しています。)
PC本体に保存しているファイルはもちろん外付けドライブにもアクセスできます。
これでもう閲覧もファイル共有も無線で自由自在です。
次から接続するときは、「IPアドレス、ユーザー名、パスワード」の入力は不要のため、かなり手軽になります。
僕の場合、下の2つは外付けドライブで、TOSHIBA EXTはHDD、UntitledはSDカードになります。いずれもPCに刺さっています。
Andoidアプリ「ファイルマネージャー+」を使用したファイル転送方法
①転送したいファイルもしくはフォルダがある場所にいき、「コピー」か「移動」を選択。
コピーは元の場所にもファイルが残ります。
移動は元の場所にはファイルは残りません。
②戻るボタンを押し、一つ前の階層に戻る。
自分が移動させたいフォルダがある場所に戻ります。
スマホ⇨PC
PC⇨スマホ
PC⇨外付けHDD
など、別のストレージに移動、コピーする場合は一旦アプリのホーム画面まで戻りましょう。戻っても、画面の一番↓には「コピー」「移動」ボタンが表示され続けています。
③コピー移動先のフォルダにたどり着いたら「貼り付け」をタップ
先程の画面から左上のメインストレージ(スマホ内臓ストレージ)を選択しました。ここで貼り付けを押すと内臓ストレージへコピー、移動が完了します。
IOS対応アプリ「Owlfiles – File Explorer」を使用したPCの共有フォルダ閲覧方法
自分はIphoneを使用したことがないので、あまり詳しくは存じ上げませんが、FE File ExplorerというアプリがAndroidにもIOSにもありますので、こちらのAndoid版を使って解説します。
同じ方法でIphoneでも可能だと思います。
Android版 Owlfiles – File Explorer
①接続をタップ
②雷みたいなマークをタップして、「新しい接続をタップ」
③ご自身がお使いのパソコンOSをタップ
僕はMACを使用しているのでMACを押しました。
④表示名、IPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力
一番上の表示名は、なんでもOKです。
ぼくは「MAC PC」と入力しました。
⑤先程入力した表示名でアクセス先が追加されましたので選択
⑥PCBの共有フォルダにアクセス完了
IOS対応アプリ「Owlfiles – File Explorer」を使用したフォルダ、ファイル転送方法
ファイルの転送方法も先ほどのファイルマネージャー+のときとほとんど同じになります。
写真で軽く解説しておきますね。
Main Storage(スマホの内部ストレージ)
SD CARD(スマホに挿したSDカード)
MAC PC(PCの共有フォルダ)です。
SDカードが挿せないスマホの場合SD Cardの表示はありません。
アプリの選び方のコツ
今回はファイルマネージャー+やFE File Explorerで解説しましたが、ほかにも同じことが可能なアプリはあります。
Androidアプリ「ネットワークブラウザ」
など。
一体どのアプリを選べばいいのかという疑問に軽くお答えします。
使いやすさ
ご自身が使いやすいと思うアプリを選びましょう。たとえばファイル閲覧のしやすさなど。
アプリのよっては別途の写真表示アプリ、動画ビューアーを介して閲覧できますので、自分の使いやすい操作方法で閲覧できるようにすることもできます。
アプリ検索で「写真ビューア」「動画ビューアー」と調べればかなり出てくると思います。
僕は写真ビューアはQuickpic
動画ビューアはMX Playerというアプリを使っています。
巻き戻しや早送りがスワイプでできますのでかなり使い勝手がいいです。
ファイルを閲覧しているときのスムーズさ。
読み込みが速いアプリと遅いアプリがあったり、落ちたりするアプリがあります。
これはアプリの問題というよりかは、スマホとの相性やスマホのスペックによって変わってくるものなので、ご自身にあったアプリを探してみてください!
ちなみに4K動画の閲覧はなかなか厳しかったです。カクカクしたりするので、ガッツリみたい場合は、一度スマホに移してから閲覧しましょう。
フルHD以下ならスムーズに再生が可能と思います。
PC⇄スマホの転送速度を計測
自分の環境で転送速度を試してみました。
PCはM1 MACBOOK PRO13インチ 16GBメモリ
スマホはXperia 1 ii 8GBメモリを使用しています。
アプリはファイルマネージャー+を使用しています。
転送条件 | 転送速度/秒 |
---|---|
PC内臓SSD⇨スマホ本体 | 40MB/S |
PC内臓SSD⇨スマホSD | 22MB/S |
PC外付けHDD⇨スマホ本体 | 37MB/S |
PC外付けHDD⇨スマホSD | 22MB/S |
スマホSD⇨パソコン内臓SSD | 25MB/S |
スマホSD⇨PC外付けHDD | 18MB/S |
スマホ本体⇨PC内臓SSD | 22MB/S |
スマホ本体⇨PC外付けHDD | 17MB/S |
無線でここまでのスピード出たら十分かなと思います。
PC同士でアクセスしあう方法
さきほどの事前設定を終わらした上で以下の手順で可能です。
FinderのネットワークをクリックするとPCが出てくるので、名前(ユーザー名)とパスワードを入力しOKで完了。
このときにWindowsのPCが表示されない場合
①Command + K を押す
②「smb://(windows側のIPアドレス)」を入力して「接続」をクリックすると可能です。
③エイリアス(ショートカット)を作成して、次回からアクセスしやすいようにしましょう。
MACのときと同じく、ネットワークをクリックすると同じLAN内にあるPCが自動的に表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力しOKで完了。
このときに、もしPC(今回で言えばMacbook)が表示されていない場合 ①Windowsスタートキー+ R を押します。
②「\\(MACのIPアドレス)」を打ちこみOKを押すことで、Macbook側の共有フォルダを開くことができます。
③ショートカットを作成やピン留めをして次回からアクセスしやすいようにしましょう。
まとめ
PCに物理的に接続されている外付けドライブがあれば、今回の方法を使えばNASのように使えるということです。
単体でネットワークにつながるHDDのこと。
しかし、今回の方法はPCの電源がONになっている必要があるのがデメリットです。
僕が調べたところ、NASの消費電力はPC以下(およそ半分くらい)なので、常時ONにしたときの電気代は安くなります。
ただ、NASシステムの構築にはベイ数(HDD挿せる数)によってかわりますが、NASだけで2〜10マンくらい。
別途でHDDを購入する必要がありかなりお金がかかりますので、結構敷居が高いです。
もちろんNASのメリットは色々あるのですがね。
・自動バックアップ
・HDDを複数さして、片方が死んでも片方が生きてる状況の構築
・外出先からでもアクセス可能。
・専用のアプリが使いやすい。
などなど。
ただ、災害が起きたときはNASとて無事ではないんで、僕はNASは必要に感じていません。
今回の方法は無料で使える方法のためかなりおすすめです!ぜひ参考にしてくださいね♪
↓のファイル転送方法もおすすめです。
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